this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
STOP、銀行強盗!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
女は怪しくもみだらな微笑みを浮かべて男を見た。
大きく開いた胸元。身体のラインがわかるタイトなワンピース。
なにより醸し出す退廃的な雰囲気が、ニャンダム男の視線を捉えて離さない。
「……へ、へへ。こりゃまたいい女だなぁ」
仮面の裏でよだれを垂らしているのではと思えるほど隠しようもない情念を声に乗せて、ニャンダム男は
朝鳥 さゆる
の方へと歩み寄った。
私服の朝鳥は熱を感じさせる吐息を漏らしながら、ニャンダム男に気だるげな視線を向ける。
その姿はとても高校生とは思えない。
「いいねぇ。まだ兄貴達は戻らねぇし、ちょっと俺と楽しまねぇか?」
「……いいけど。ずいぶんと余裕ね?」
「はっ。俺たちにはろっこんって超能力があるんだぜ。間抜けな警察なんかに捕まるかよ」
朝鳥の細い腰に腕を回し、おとがいに手を添える。
お面越しに伝わる荒い息。
「そう。……なら遠慮いらないわね」
「ぎゃっ!」
朝鳥の動きはとてもなめらかで、いささかのためらいもなく。
だからこそ、その場にいる誰もが目を見張った。
すぐ側にあった新聞架からペーパーハンガーを抜き取り、思いっきり男の横っ面に叩きつけた姿に。
「ッ! てめぇ、やりやがったな! この場でヒイヒイ言わせてやる!」
ニャンダム男は誰の目にも明らかな「敵意と悪意」を込めて口笛を吹く。
しかし、それは同時に朝鳥のろっこん『Stella cadente』の発動条件でもあった。
男の高速移動から繰り出されるキックを、ろっこんで高めた反応速度によって紙一重で避ける朝鳥。
「は、運がいい女だな。だが、まぐれは二度も続かねぇよ!」
それは確かにその通りだった。
たとえ『Stella cadente』によって反応速度が上がっていても、朝鳥に武術の心得はない。
対して、ニャンダム男はテコンドーの修練を積んでいる。
対人戦の技術と経験に差がありすぎた。
さらに、監視カメラからの電撃が行動を縛る。
口笛とともに繰り出されるニャンダム男の猛攻をかろうじてさばき続ける朝鳥だったが、反撃の余裕はなかった。
このまま続けば、朝鳥も小田切の後を追うしかなかっただろう。
彼女が一人だけであったなら。
事前に打ち合わせていた訳ではなかったが、朝鳥の行動は立派な時間稼ぎになっていたのだ。
* * * * *
二人の男が、心の内で異口同音の言葉を呟きながら、自分自身を戒めていた。
『まだ。もう少しだ。必ずチャンスが来る』
一人はロビーの奥にあるトイレ入口のそばで、物陰に潜んでいる
サキリ・デイジーカッター
。
いま一人は、人質の群れに紛れていた
新田 亮
だった。
サキリは、その手にトイレの鏡を割って作った即席のナイフを握っていた。
たまたま場を離れていたために、強盗事件の渦中に巻き込まれずに済んだが、簡単に覆せる状況ではなく、物陰から冷静に観察していたのだ。
「……やっかいだね」
彼のろっこん『斬空赤刃』は、半径50メートル以内の瞬間移動。相手がただの強盗なら一瞬で無力化できるだろう。
高速移動のろっこんを持つテコンドー使いであっても、一対一だったら能力も経験もサキリの方に分がある。
問題は戦場の条件。
多くの人質を巻き込まずニャンダム面の男だけを無力化するなら、確実に一撃で仕留めなくてはならない。
その意味においては、高速移動というろっこんは厄介極まりないのだ。
『斬空赤刃』が距離を無にするろっこんとはいえ、制御するのは人間だ。戦いを意識し、油断なく高速で移動する者の死角を完璧に捉えるのは難しい。
発動条件が口笛ということは割と早い段階で目星がついたが、あくまでも発動の瞬間が分かるだけで、どの方向にどれだけ移動するのかが見破れるわけではなかった。
新幹線に乗りながら、すれ違う別の車両の窓一枚を選んで狙撃するようなもので、互いの移動が高速であればあるほど、理想的な接点は取りにくくなる。
一撃必中を狙うなら、想定した位置へ誘導する必要がある。
そして、さらにもう一手が必要だった。
だからサキリは、小田切と朝鳥という二人のもれいびの戦いを前にして、あえて観察に徹する。
ニャンダム面の男の言動から、女性に対する下卑た欲望と同時に侮りがうかがえた。相手が女性だからと見下して、正面から戦っているのだ。
もし自分が不用意に戦いに加われば、とたんに人質を盾にするだろう。
冷静に。冷酷に。
勝利の最適解を手にするために、人としての優しさを殺す。
だが、もう我慢する必要はなさそうだ。
「……だいたい分かった。あとは仕掛けるタイミングだけだね」
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
STOP、銀行強盗!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月30日
参加申し込みの期限
2018年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!