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大変だ!なんかにょろにょろし始めた
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●日曜朝、星ヶ丘にて
タイラ・トラントゥール
は、同室で眠っている
源 竜世
に目を向けた。
「まさかトリ頭を泊める事になるとはな……」
白い枕の上、四方八方につんつん広がるこげ茶の短髪。
かけていた布団は足元でぐちゃりとまとまり、彼が寝ている間に、蹴り飛ばしたことがうかがえる。
「まったく……寝ている間に運動でもしているのか」
同室に他人の気配があるのは落ち着かず、お蔭でタイラは寝不足だ。
「何だかボクばかりがコイツに振り回されている気がする」
――と、少年の口がむにゃむにゃ動いて、何かを言った。
が、聞き取れない。
「何を言ったかわかれば、あとでからかってやったのに」
タイラは、クローゼットから取り出した服に着替え、窓際へと進んだ。
(朝日を浴びれば、トリ頭も目が覚めるだろう)
カーテンを一気に引き開けると、差し込むのは初夏の輝き。
その眩しさに目を細めて振り返り、いまだ眠る竜世の体をゆすった。
だが言えたのは。
「おい、起きろ! いつまでも寝ていないで……」
と、ここまで。
その後は、ぐっ!? とうめき声を上げた。
(ループタイが、動いて……!?)
それはうにょうにょと、まるで生き物のように、タイラの細い首に絡みついた。
(何かを仕込まれたか……? まさか、こいつに?)
一瞬思うが、健やかな寝息を立てている竜世が、こんなことをするはずはない。
(とにかく、引きはがさなければ)
タイラは、首をひっかくようにして、タイを掴もうとした。だがそれは、ぴったり肌に張り付いていて、指の入り込む隙がない。
「……かはっ」
気道が狭まる。呼吸の苦しさに、思わずどん、と床を踏んだ。
※
「んあ―……兄ちゃ……なに……んん?」
大きな音が聞こえた気がして、竜世はぼんやり目を開けた。
手の甲でごしごしと目をこする。
少しだけクリアになった頭で見た天井は、自室のものとは違っていた。
「ここどこ……ッ!」
焦って飛び起き、見つけたのは。
「タイラ!?」
窓のそばで、うずくまった友の姿だった。
「くっ……起きた、か……」
「これ、お前のタイ? 絡まってんのか!?」
眉間にしわを寄せたタイラの首に、竜世は迷わず手をやった。
だがタイは、めり込むように、肌に食い込んでいる。
(でも、なんとかしないと……)
タイラの顔は、血の気を失いかけている。ためらっている時間はなかった。
「……痛かったらごめん!」
竜世は強引に、タイラのタイと肌の間に、手の爪先を突っ込んだ。
がりとひっかいてしまった気はするが、命の方が重要だ。
「このっ、タイラから離れろッ!」
その必死の形相に、タイラの心はざわついた。
(なんだこいつ、自分のこと、じゃないのに)
予想しない事態になって、仕方なく泊めただけ、なのに。
「うりゃああっ!」
竜世が、気合いの声とともに、タイラの首から、タイを引きはがす。
「げほっ、げほっ」
急に酸素が通った喉。急き込み荒い呼吸を整えながら、
「……助かった」
タイラは小さな声で礼を告げたのだった。
※
「お前なら、このあたりだろう」
クローゼットから取り出した服をずいと渡され、竜世は目を瞬いた。
「あ、服かしてくれんの? ありがとな!」
「昨日の服でいられても困るから仕方なく! だからな?」
つんと視線をそらしたタイラに苦笑しつつ。
先ほどのループタイを持ったまま、借りた服に着替えはじめる。
――が。
シャツを着て、ズボンをはいて、ウエストのベルトをしめたところで、ため息が漏れた。
「なんかタイラの服、めちゃくちゃいっぱいモノあんな。……コレとか、つけてなきゃダメ?」
ひらり、ネクタイを持ち上げ聞けば、タイラはさも当然と、頷いた。
「その恰好でタイがないと、締まらないだろう」
「そういうもの? 普段こういう服装、あんましないからさあ」
竜世は諦めてネクタイをしめ、窓の外を見た。
青く明るい空。街路樹の緑も、日差しを浴びて、きらきらと輝いている。
「やっぱさー、しなくてもいいんじゃない? きゅうくつだし遊ぶときじゃまじゃん。こんなにいい天気なんだから、いっぱい遊ぶだろー?」
――と。
急に、脚が、もぞもぞ、ぞわり。
同時に首のあたりも、こしょこしょ、そわそわ。
「……ん? 何だよタイラ。くすぐってー…って」
あいつでもこんな悪戯するのかと見れば、タイラはちょうど、クローゼットの扉を閉じるところだった。
「ボクは何もしていないぞ?」
「でも……!」
言いかけた言葉が、笑声に変わる。
「ははっくすぐってえ…! ちょまて、待てって…ふっは! なんだこれッ…!」
いきなり笑い始めた竜世に、タイラは目を見開いた。
「何を遊んでいるんだ、こいつは」
竜世は、右手で胸をひっかき、左手で足を叩いて、まさに悶えている。
ふっとタイラを見やった顔。目には涙すら浮かんでいた。
「あははっ、なんで、こんな!」
「こちらこそ、何がそんなにおかしいのか聞きたいくらいだ」
そのとき。
竜世のシャツの隙間から、うにょりとネクタイが飛び出し。
不自然にぼこぼこと盛り上がったズボンのウエスト部分から、ベルトの金具がきらりと見えた。
「あひゃっ、おまっ!」
笑いながら、竜世はネクタイを掴もうとする。
だが、それはかなわない。さきほどから持ったままだったループタイが、手首に絡みついてきたからだ。
「うわっ……! やっぱお前動くんじゃ……くっ! ふッ……うひゃ、やめっ……はは、あははッちょ……そこ、ひゃっ……はは、はぁッ」
「なッ!? まさか!! お、おい竜世!?」
「ヒッ……はぁ! タイラ、ふふ……たすけッ」
ひゅうひゅうと喉を鳴らして、竜世が、拘束されたままの両手を伸ばす。
笑いすぎたための涙が、苦しげな頬に、ぽろりと流れた。
「いい加減にしろっ!」
タイラは大股で竜世に近寄ると、シャツの間から出ているネクタイの端を掴んで、引っ張った。
だが腕の長さが足りず、タイは体から離れない。
「くそっ、それなら」
右手で思い切りタイを引き、ずるりと出てきた部分を、今度は左手で引く。
こうして交互に手を動かせば、いずれは端が見えるはずだ。
「タッ、タイラァ……」
笑って悶えて気力が抜けた竜世の声に、タイラの頭がかっと熱くなる。
「このっ!」
タイラは竜世のシャツからネクタイを引き抜くと、今度はズボンの背中部分に見えているベルトに手をやった。
それは、ちょうど真ん中あたりを掴むことができたらしい。思い切り引くと、案外簡単に、体から離れた。
「よしっ!」
無造作に床に放り投げやっと、手首を拘束しているループタイにうつる。
だがこちらは、あまりにきつく絡みつき、タイラの力でほどくことは難しそうだ。
「なんか策が……そうだ! ほどけないなら切ればいい!」
両手首をまとめて拘束されているため、手のひらの付け根部分には、刃をあてるスペースはない。だが、腕のほうは少し開いている。
タイラははさみを持ってくると、竜世に傷をつけないよう慎重に、タイに刃先あてた。
そのまま持ち手をぎゅっと握り、ぱつん! と切ってしまう。
「あっ、ありがと……」
涙目のまま、微笑む竜世
「でも、ごめんな。ループタイ、切らせちゃって」
「お前が悪いわけじゃないだろ」
無事ならそれでいい、とは言えず。
代わりの言葉を口にして、タイラは立ち上がる。
朝食の用意ができたと呼ばれたのは、ちょうどそのときだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月18日
参加申し込みの期限
2018年05月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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