ねこじま魔法少女大戦３（ドライ）～聖なるコケシ攻防戦～｜リアクション

ねこじま魔法少女大戦３（ドライ）～聖なるコケシ攻防戦～

「武力介入だ！」
　地中からハイメガビームが天を衝き、白衣の魔法メイド・カイリこと伊賀解理が乱入！
「ニンジャは死に晒せ！　おりゃー！！」
　下半身を見せびらかす珠姫ちゃんを特徴的な４つの砲身で殴打！
　骨の砕ける音、肉が潰れる音など、色々と聞こえたが気のせいだよね！
　見事、変態を血の池へ沈めることに成功した！
「ふう、邪な気配を感じたので、僕が助太刀に来てやったぞ。怪我はないか？」
「ありがとう、お姉ちゃん！　危うくあたしの心に深い傷を負うところだったよ！」
　カイリが差し伸べた手を、涙ぐみながら握るクロックセリ。
「それにしてもすごいね！　まさかその砲台を鈍器として使うなんて！」
「フッ、今回も４つの砲台は健在。ただし明朝体ワードは一新したのでスゴイぞ」

『すげえよ、乾物は』
『キボウノハナ』
『俺は止まらねえからよ！』
『まさかの第一位』

　砲身に書かれたワードから連想できるもの、それは最近、人気投票があったアレである。
「危うくフツウの危機ではなく倫理の危機に直面するところだったな」
　カイリがやれやれを独り言を漏らすと、
「まったくですね、けしからんことです！」
　珠姫ちゃんが同意した。
　……なんで生きてんだ、てめー。
「ああ、まさか、私の内臓を露出することになるなんて、恐らく初めての経験です……！　どうでしたか？　キレイなサーモンピンクでしたか？　ふ、ふふ……！」
　説明しよう！
　珠姫ちゃんは露出狂である！
　己をさらけ出す事で魔力を増幅させる特異体質ゆえ、ぐっちゃぐちゃのハンバーグ状態からでもポジティブに露出性癖が満たされて完全復活できるのだ！
　……もうやだ、このチート変態。
「私がいれば、おふたりに怪我をさせることはありません！　さぁ、ニンジャから電動コケシ様をお守りしましょう！」
「電動コケシって言わないで！　御神体だよ！！」
　クロックセリ、この時点でツッコミ役が確定した。
　あえて魔法少女とニンジャが口にしなかった単語を、この変態は軽々と口にするのだから致し方ないけどね？
　そんなやり取りを見ていたカイリはというと？
「やべーところにきちゃったな。まぁ、戦力は多い方がいいか」
　色々と割り切った様子だった。
「さぁ、ニンジャを殺しに行こう……僕達、皆で！」
　どこかの誰かの名セリフっぽい口調で、カイリは変態と幼女のふたりとパーティーを組むこととなった。