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月が西に傾き始めていた。もう三時間もすれば、夜も明け始めるだろう。
神鹿は足を折り曲げ、ただ、そこにいた。“彼”は、山が騒がしいことに気付いていた。だが、自分が出るまでもないと考えていた。山に住むものは皆、等しく恩恵を受け、互いに支え合い、食らい合うことで生きている。
食物連鎖のルールを逸脱しない限り、神鹿はそこに手を出すつもりはない。クヤ族も同様だ。彼らは人ではあるが、そのルールの下では仲間である。
だがこの時、神鹿は光を見つけた。火ではない。揺らめきがなく、あちこちに移動する。だが、蛍でもない。大きすぎる。“彼”がこれまで見たことのないような光だった。
神鹿は青白く輝く巨体を、ゆっくりと持ち上げた。
「ユ、ユウくん、来たよ!?」
「お、おう」
萌とユウの二人は、莉鳥と修から懐中電灯を借り、頂上へ向けて動かしていた。
神鹿がその光目掛けて、のしのしと近づいてくる。
「行こう」
二人の役割は、木の実のところまで神鹿を誘導すること。だが、神鹿との距離が縮まるにつれ、足音はずしんずしんと大きくなり、地面はその度に大きく揺れた。
「ユウくん、ちょっと……ヤバくない?」
「ああ、いそご――いっ!?」
歩みを速めたところで、ユウの言葉は切れた。彼の体は大きく跳ね上がり、宙へ勢いよく飛ばされた。
「ユウくん!?」
「何だこれ!? え? 何!?」
ユウの足首に縄が絡みつき、頭を下に宙づりになっている。クヤ族の罠だ。
「やだっ、どうしようっ」
神鹿の足音は近づいてくる。
萌は懐中電灯を両手で握り、ユウを守るべく、向き直った。
「バカっ、そんなんで勝てるわけないだろっ、逃げろっ!」
「ユウくんを置いてけないよ!」
萌は必死だった。ろっこんを持たぬ萌に戦う術はない。だが、ユウを置いていくわけにもいかない。
その時、飛び出してきたゴウが萌の手から懐中電灯を奪い、遠くへ放り投げた。更に拾い上げたユウのそれを、ユキに咥えさせる。
神鹿の足音が、遠ざかっていく。
ゴウはにっかりと白い歯を見せた。
「女の子に怪我をさせるわけ、いかないからな」
神鹿は光を追いかけていた。二つあったそれは、途中消え、一つになり、スピードが上がったかと思うと再び消えた。
“彼”は、慎重にそれを探した。敵か味方か、害のあるものかそうでないか、見極める必要がある。それが森の守り神である“彼”の役割だ。
だが、消えた光を見つけることは出来なかった。どこへ行ったのか。
首を巡らし考えていると、何か動く気配があった。神鹿はそちらへ向かった。
気配は、“彼”から逃れるようにスピードを上げた。神鹿も歩みを速めた。
どっどっど、と地面が唸る。
もう少し――、何者かに追いつく、というとき、神鹿の目の前を何かが横切った。
“彼”は足を止めた。
今のは、何だったろうか?
だが、立ち止まったおかげで周囲に木の実があることに気付いた。あちこちからぶら下がっている。
罠がある様子はない。毒の臭いもない。
神鹿は試しに一つ、口にしてみた。――大丈夫。食べられる。
もう一つ、食べてみた。そしてもう一つ――。
修は大木の陰で座り込んでいた。
「危なかった……」
修は木の実をあちこちにぶら下げていたのだが、予定の時間に間に合わず、神鹿に見つかってしまった。
莉鳥が石を飛ばしたおかげで気が逸れ、神鹿は木の実を食べ始めた。今はまとめて置いてある方に向かっている。
修は陰から顔を出し、手を振った。莉鳥も、別の木の上から振り返す。
木の実を食べ続ける神鹿の巨体から、淡い光がふわふわと空へ吸い込まれていく。
長い長い時間をかけて、神鹿は木の実を食べ、光が消えた頃、“彼”の姿も消えていた。
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担当ゲームマスター
泉 楽
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月10日
参加申し込みの期限
2018年05月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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