this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
月光通りの住人たち
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
八神修はいつの間にか月明かりが射す、月光通りに立っていた。
不思議な建物が建ち並び、ぎらぎら光るネオンの看板がそこら中に設置されている。
不意に肩を叩かれた。振り返ると、半透明の子どもの姿が。
『遊ぼうよ』
声は届かないが、そう言われた気がした。
あの子どもを捕まえなければ、寝子島が大変なことになってしまうらしい。
状況を教えてくれたテオには避難するように言って、修は深呼吸をした。
まずは先ほど逃げて行った子どもともう一度接触しなければ。
「助けがほしいからか、寂しいからか……どちらにせよ彼が本気で逃げることはない、か。むしろ俺との遊びを楽しむだろうな」
修は子どもの笑い声が響く方へと歩き出した。
「ん……?」
無数の視線が修を捕らえる。姿は見えないが、この月光通りには住人がいるようだ。
子どもの声が辺りに響く。注意深く見ていると、月明かりの下に現れ、修に対して手を振っていた。
「! まずい」
子どもの背後に頭が割れた髪の長い女がいたのだ。
修は近くの看板に触れ、ろっこん、分解を発動。
鉄パイプを取り出した。
「危ないっ、逃げろっ」
修が叫ぶと、子どもは女に気づいたようだ。慌てた様子で細い路地へと消えた。追いかけようとする女に向かって、修は駆け出した。
「悪いが行かせないぞ」
修は鉄パイプ構え、こちらに気づいたらしい女の腹部にそれを叩き込んだ。剣道でいえば胴一本というところだろうか。
ダメージを受けて崩れる女。
「みね打ちだ」
そう呟いた修だったが、今度は自分の背後に気配を感じた。どうやら住人のようだ。
振り向きざまに鉄パイプで振り下ろされた鎌を受け止める。
「うぐっ」
予想以上に重い。手が痺れるような感覚だ。しかし、
「君は」
修の足元に滑り込んで、一緒に鎌を受け止めてくれた人物が。白真白であった。
先ほどの声を聞いていたのだろう。鎌男を引き受けてくれるとのことだが、彼女を置き去りになどしていけない。
ここで住人を倒すしかなさそうだ。
アイコンタクトを送ると、彼女も察したようだ。
「っせーのっ」
タイミングを合わせ、同時攻撃を繰り出す。上からも下からも、ダメージを与えられて鎌男は後ろに倒れ込んだのだった。
「ありがとう、助かった。悪いが、追いかけなくてはいけないんだ」
「こっちこそ。ありがとう!」
「悪いが、追いかけなくてはいけないんだ」
修は頭を下げ、
「また会おう。気をつけて」
「うん」
「それじゃ」
修はそう言って、子どもの後を追う。細い路地は曲がりくねっていて、所々に月明かりが振り注いでいる。
「無事逃げられればいいが」
笑い声が反響している。それを辿っていくと、ようやく月明かりの下でこちらを見ている子どもを見つけた。待っていたのだろうか?
楽しげに笑っている。この遊びが楽しくて仕方ないのだろう。
「足が早いな。鬼ごっこは得意なのか?」
子どもはこくりと頷いて、修が追いつく前に駆け出した。
しばらくして、修はそっとビルの陰に入った。
様子をうかがっていると修が追いかけてこないことに気づいたらしい子どもがキョロキョロと辺りを見回し始めた。
『お兄ちゃん?』
そう呟いた気がした。修はビルの壁に手を当てると、ろっこんを発動。一部が分解され一時的に穴が空いた。ビルの内部へと入った修は、壁の一部を元に戻す
「空きビルと言ったところか」
ビル内部は殺風景で無機質な空間だった。見たところによると、月光通りの建物に入口はない。人が入るようには出来ていないのかもしれない。
修はビル内を横切って今度は反対側の壁を分解した。再び路地へと立つ。
こうして子どもの近くに移動した修は、
「!」
子供の背後に飛び出て、後ろから抱き締めた。
「捕まえたよ」
最初こそ驚いて暴れようとしたものの、修がなだめると大人しくなった。頭を撫でると、まんざらでもない様子。
「少し話さないか? 遊びがこれで終わりじゃつまらないだろう?」
修は子どもを連れて、ビルの屋上へと向かうことにした。
ろっこんを使って中へ入り、入口をふさぐ。住人達が入って来られないように、だ。
幸い階段はあったのでそのまま屋上へ。
月光通りが見渡せる屋上の縁に並んで座り、月明かりの夜景を眺める。
「なんとなく、寂しそうに見えたんだ。……何故この月光通りにいるんだ?」
子どもが口を開く。声が聞こえなくとも、彼の言いたいことは伝わってきた。
『迷いこんで、気づいたら、ここの住人になっていた。帰りたいのに帰れない。寂しい』
修は彼の言葉を理解し、目を細めた。
「そうか、だから……」
元は寝子島の住人だったに違いない。ここへ迷いこんだばかりに、寂しい思いをしているのだ。
「一緒に帰ろう」
修がそういうが、子どもは首を横に振った。
そして、月が陰り始め、月光通りが寝子島の地形へと戻って行く。
修は少し驚いて彼の顔を見る。
『ありがとう』
それが最後の言葉だった。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
遅ればせながら、桜月さん、ガイドへの登場ありがとうございました!
さて、月光通りに迷い込んだ皆さん、住人達や半透明の子ども達との追いかけっこはいかがでしたでしょうか?
彼らは一括りに『こういう存在』とは言えません。一人一人、事情があったりなかったり、出会った住人達の姿を
見て、色々想像してみて下さいね。
少しでも楽しんでもらえれば嬉しいです。
ご参加ありがとうございました!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
月光通りの住人たち
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月03日
参加申し込みの期限
2018年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!