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【血まみれ小夜啼鳥】
衣装のハンガーラックが、大きな音をして崩れ倒れる音がした。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫ですか?」
宇宙人たちが慌てふためいた様子で、そちらの方へ駆け寄っていく。
倒れた所にはその下敷きになっている、一人の女の子の姿があった。
「あいたたた……また傷口開いちゃったかな……」
宇宙人のタコがハンガーラックを持ち上げ、イカが少女──
血陣 遵
を救出する。
しかし、遵の視線の先を追えば、身体中に巻かれた包帯から血が滲んでいるではないか。
「──!!」
宇宙人たちは息を呑む。
それはもう「ときめき」だけを追い掛けて来た宇宙人たちである。目の前の流血なんて生々しい状態は今まで想像だにしたことはなかった。
「あ、いや。これはいつもの事だか、ら──え?」
よって、遵の言葉を聞く間もなく。流血を初めて見た宇宙人たちは卒倒した。
萌え界隈には『少女+流血+包帯』という、人によっては鼻血を噴くれっきとしたジャンルがあるのだが、この場の宇宙人にはそこは趣向の範囲外だったらしい。
「めでぃーっく、めでぃーっく」
「めでぃーっく」
そうして緊急搬送されていくイカタコたちを心配しつつも、他の宇宙人に促されて、遵はファッションショーの準備を始めることにした。
予想以上の騒ぎになってしまった為、あまり自覚をしなかった己の身体について、遵が改めて全身を映す三面鏡を見やる。
遵は元から中性的な顔の作りに日常の所作も手伝い、雰囲気を含めて女性となっても大きく変わって見えることはない。
強いて言うなら、身体が少し丸みを帯びて胸には緩やかなカーブを描いていることくらいであろうか。
「体が女性になって胸があるけど、それが以外はあまり変わらないか」
頷いてみれば、鏡の向こう側の自分も頷いた。
「(……まるで女装してるみたいで恥ずかしい……)」
思い至り、僅かに俯き頬を染めれば、やはり鏡の向こうも全く同じ仕草を取った。
「でも、ファッションショーと言ってもあまりやれる事が……」
遵が己の身体を見やりながら考える。あちこちに巻かれた血の滲んだ包帯が目に入る。
「包帯くらいは替えがないか聞いてみようかな。それと……そうだった、まずは衣装選ばないと」
先程の災難からしばらく。同じ事態を招くこともなく、ようやく遵はこれと思える衣装を探し出すことに成功した。
手に取ったのは、胸前の大きめの朱紅のリボンがとても目を引く、きちりとした型に入った黒のセーラー服。スカート丈は一際短く、実際に着てみれば遵の白い脚と包帯を浮き立たせた。
「うん、セーラー服の方が純粋に学生でそれらしいよね」
遵の赤銅色に近い赤髪に、リボン以外黒で構成されたセーラー服がよく映える。
そして次は、メインと言えるソックスの種類。
遵が選んだものは、制服と合わせたオーバーニーソックス……を右足だけ。
「左足は前に怪我した傷があって、外せないからこのままで──」
そう、遵は先程の事故に示されるように、酷い場合は軽く転んだ場合でも手を切ったりなど、極めて己に怪我をしやすい体質──言わば不幸体質である。その為、生活において包帯は欠かせない。
「さて、ステージでなにをするかだけどやれる事が思いつかない……」
残り時間でアピールについて思案する。しかし、これという案が思いつかずに時間だけが過ぎていく。
「今の僕に披露できる事は……うん、あれをやろうか」
決まったのは、舞台袖に待機しての、出番直前。
遵は急ぎ用意してもらった救急箱にありったけの包帯を詰めて舞台に出た──
会場はざわめきだった。
なにしろ、宇宙人たちは今回のショーで初めて、様々な「ときめき」を味わってきた感すらもあるというのに、今回その最中を突如『滲む血、制服、包帯』を備えた退廃美が殴り込んできたのだ。それは特殊なウォーキングがなくても、宇宙人たちの目を引くには十分だった。
そして、前舞台中央に立ってのアピールタイム。
「それじゃあ──」
次の瞬間、小さめの照明の一つが、ガクンと外れ──己に不幸を呼ぶ遵に向かって一直線に落ちてきた!
「え……? わ──!」
それを、宇宙人の一体が足を伸ばして遵を捉え、横へと移動させた。先程まで遵のいた位置から少し離れた所に照明が落ちる。近くにいたままでは、死ぬほどではないが、更に包帯が増える大怪我は免れない。
「あ、危なかった……」
「いたいかもー。いたいー」
「あ……!」
目の前で、先程遵を助けた一体のイカが、足を伸ばしたままもだもだと動いている。見る限り怪我時自体は大したものではないが、自分を助けてくれたイカを放って置く事は出来ない。
「た、多分、これで少しは痛くなくなると思う……!」
遵はステージ上で、今まで己で実践してきた包帯巻きを、宇宙人に施してあげた。それを受けた宇宙人は、目を輝かせて包帯の巻かれた自分の足を見つめている……。一緒に、その光景を見ていた宇宙人たちも。
「すき」
「ときめき……」
「知ってる『ないちんげーる』っぽい。すき」
「──ええっ!?」
その反応は予想外だった。確かに女の子が治療する姿は可愛いと聞いた覚えがある。不測の事態はあったけれども、確かに今回のアピールもそのつもりで行ったものであったが……
「次、やってほしいです」
「やってほしいです」
「次、お願いします」
「お願いします」
この盛況ぶりは想像だにしなかった。
「順番にっ、順番で……わぁっ!」
こうして遵は、足……もとい触手の海に流された。
どさくさに紛れて、伸びた触手がスカートを捲ったり、えっちく胸元を触ってきたり──
「なんか触手がのびて? や……やめっ!?」
思わず上がった遵の声は、むしろ行動を増長させたかのように、触手の勢いは止まることなく……
「うわーっ!」
触手の波が収まったのは、たかる宇宙人たちの触手に包帯を巻き切ってからだった。
そうして、遵がぼろぼろになりながら、ステージを後にする……今一番包帯が必要なのは、遵の心であったのかも知れない……
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担当ゲームマスター
冬眠
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月08日
参加申し込みの期限
2018年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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