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【ユニット:『Re』の音楽物語】
「くっ……、余りの出来事に思考がついていかない……!」
目の前でウニウニと複数本ある足を動かしながら、背伸びなども交えて今の状況を説明する宇宙人たちを前に、
獅子目 悠月
は肩を、もといやり場の無い感情に拳を震わせた。
「なんでタコとイカなんだ……!!」
──己が身に起こった女体化という出来事もさることながら、それをやったという宇宙人の姿は、見事なまでに『タコとイカ』だった。
宇宙人への風評被害を限界値まで振ったような、その外見は何だ。その外見でありながら、声は一体どこから出しているんだ。そもそも何故タコとイカが喋っているのか。
宇宙人からの要求以前に、目の前にいるタコとイカの『存在定義』から問い詰めたい。
他の誘拐されてきた人々の適応力が高すぎたせいで、悠月の本来正しい常識が一際異彩を放って見える。
「というわけで、ときめき不足です」
「ときめき不足です」
「ストッキングで、ときめきが欲しいので。ショーをお願いします」
「お願いします」
もはや訳が分からない──悠月の、やり場の無い震える拳が限界値を超えようとしたその時、
そっと、背後から何者かが宥めるように、悠月の拳を両手で包んだ。
「はは、ときめきが欲しいのか~。
Va bene.たっぷり満足させてあげるね」
音は少し高いが──ずっと聞き馴染んだその声質を違える事は決してない。
「オルカ……!」
悠月の後ろから、隣へと。そこに姿を見せたのは、女体化した悠月よりも若干背の高い、己の魅力で凜々しさを付き従えたかのような、華麗な王子を思わせる一人の女の子、
オルカ・ヴィヴァルディ
の姿だった。
「オルカも、女性か……」
悠月の常識が、突飛の極みのような現状に、ジリジリと脳裏が焼き付きそうになる。
「まあ、確かにおかしな状況だよね~。
でも、こうなっちゃたなら仕方ないんじゃないかな~。二人で女の子になっちゃった上に、このままじゃ家にも帰れないしね」
オルカが握った悠月の手を持ち上げて、その手の甲に僅かな名残惜しさと共に、軽くキスを落として放す。
「……確かに、このままではいられないな」
その一連の仕草を受けて、悠月は覚悟を決めたように、胸に溜まり続けていた肺の空気を一度全て吐き出した。
「で~悠月何しよっか?」
改めたオルカの問い掛けに、悠月はその表情に深い思案を浮かべた。
「歌う、といいたいところだが」
思い出すのは、先程耳には入ってきていた宇宙人たちの言葉。
「テーマが難しいな。ストッキングだと聞いた」
「そうなんだよね~。
とりあえず服選びにいって、そこで曲とか決める?」
「そうだな、まずは服が無ければ始まらない」
悠月の目が、楽屋の奥に群れを成す衣装群の一角を見た。
「それじゃ、行こうか~」
オルカが極めて自然に、悠月の肩を組んで歩き出す。
悠月も、それを特に気にする様子もなく相手のリードに沿って足を向かわせる。
「(ん~俺も女の子になっちゃったのは惜しいけど。これはこれで、まあ美味しいよねえ)」
オルカから悠月の肩を僅かに抱くように組んで。そこで初めて伝わったのは女の子としての悠月の柔らかさ。
普段からも、悠月の細身を感じることはある。だが、女性となった悠月の姿は、自然に整った崩れの無い女性らしい美しい胸などを置き、全体として見れば日常以上に輪を掛けて細く華奢なものだった。
「(女の子の悠月とか触りまくりたいけど……ファッションショーどころじゃなくなっちゃうからね~)」
本当は、もっと触れてみたい。日常ではないが、今確かにここにいる『女の子』という側面を見せた悠月をもっと触ってみたい。
だが事実、それをやらかそうものなら、ファッションショーなど本当に意識の端に追いやられてしまいそうであり。それに、
『待っている』と、決めたから。
『待っててあげる』と、告げたから。
「(肩をくんでエスコートするだけでがまんがまん)」
オルカは、約束を違えることなく。言葉通りに悠月を衣装が数多あふれる衣装置き場まで案内した。
「なんやおもろいことに巻き込まれたなぁ」
衣装置き場では、オルカと悠月のユニットである『Re』の作曲も手がけている
伏見 真
が、二人の存在に気付くよりも一足早く、自分のステージの衣装を選んでいた。
艶やかな長い黒髪を伴った挑戦的な瞳が、ハンガーラックに掛かった衣装を手早く物色していく。
幼い頃から身体の強くなかった真を、昔からの伝承である『性別を入れ換えて育てると元気に育つ』という内容に願いを掛けた母親の思いの元、女装については何ら違和感はない。
むしろ、それが日常であり、女体化してもつるぺただった胸もあり、その他を気にしなければ、殆ど普段と変わらない。
そして、宇宙人の話を聞いた限り、服装に関しては何しろ全員が強制参加である。
ステージに出た際の、凝った演出なども考えているが、まずはそれに合った衣装があるかが第一。
それらを踏まえ、真は宇宙人の話を聞き終えると同時に、真っ先にここに来たのである。
「案はあるんやけどねぇ……一人だと見栄えせぇひんしなぁ」
真がイメージしている演出を思い浮かべながらも一つ、スカート丈の短い黒のドレスを自分の肩にあてがった、その時。
「あれ~イナリじゃない~?」
──『イナリ』は自分のネットで活動しているHNだ。
明らかに自分に向けられた声に、真は不思議そうにそちらに目を向ける。
するとそこには、凜々しい王子様然としたどこかで見覚えのあるウルフカットの美形女子と、少し離れた所で衣装を目にしている、同じく美形の整いを見せる、赤銅の髪をポニーテールにしている女の子の姿。
少なくとも声を掛けて来た側には、確かにどこかで見覚えがある気がする。
「ん~見覚えある気ぃすんねんけど」
記憶に合わないのが不思議なほどの既視感に、思わず真が首を傾げる。
「あ~、俺『悪魔』だよ~」
『悪魔』とHNを名乗った女子──オルカの姿に、真はようやく心至った様子でその目を見開いた。
「ああ~なんや悪魔さんか。
……えらいかわいらしいなったなぁ」
つい、真はまじまじとオルカの姿に目を向けた。
真とオルカは、ネットを通じて真が『Re』への楽曲提供を行ったり、オルカからはそのライブDVDを手渡したりと、互いに平時の面識がある。
男性だった時に見たオルカは、今のように『女子校在学の女子が憧れる王子』というよりは、喋り方こそラフであっても、権力を伴う『第一王位継承者としての王子』の風合いが強かった。
今、目にしている差分をデータとして換算するならば、今まで『格好良い』のステータスの中に含まれていた『威圧感』の一部が『可愛さ』に変換されたのだと理解すれば、オルカの風貌はとても真の腑に落ちた。
「Grazie~! そっちはあんまかわんないね~」
「ふふ、そうやねぇ」
真とオルカとの間で、互いの姿に納得しつつ、こんな状況も悪くは無いとにこやかに会話が弾む。
「悪魔さんは──」
どんな衣装を探しに、とんとんと紡ぎ掛けた真が言葉を止めた。
視線を感じた。それは最初にいた場所から、睨め付けるようにこちらへと歩いてくる。
そこにぶつけられたのは──恐らく本人でも自覚をしていないのであろう──あふれんばかりの、不穏と疑念を滲ませたヘーゼルアイ。
「(悪魔さんがこうなら、こっちが相方さんで間違いなさそうやね。
初めて会うたけど、まあ……)」
オルカの一歩後ろから、隣へと。
凛と立ち並んだ悠月から、真に改めて向けられたのは、先程よりは収められども、それでも滲み出ている警戒と悋気──
「こっちはイナリも知ってる相棒の悠づ──」
「(仲良うしとるんが気になるんやろな。
ばれてへん思ってるんがめっちゃかわいいわぁ)」
久方ぶりに心に響く初々しさ。真は思わず、オルカの説明を置いて、今こちらへと向けられている剣呑さにそぐわない程に、その表情を綻ばせて。悠月の姿を微笑みと共に見つめ返し、軽く片手を振って挨拶してみせた。
瞬間、それに当てられたかのように、悠月の表情が戸惑いを交えたものへと変わる。
隣に来た悠月と、その表情の変移を見ていたオルカは慌てて悠月を庇うように前に立った。
「悠月はダメだよ~」
悠月とオルカ、どちらの反応も楽しすぎたなど。うっかりそれを正直に口に出してしまわないように。
真は興味諸々から、つい煌めきが隠せなかった琥珀色の瞳を少し大げさに閉じてみせた。
「あ~はいはい、食べへんから安心しぃ。
馬に蹴られたないもんな」
「と言う訳なんだが……」
「テーマがテーマだからね~。演出とかもどうしようかなって」
二人の言葉に、真が納得した様子で頷いてみせる。
「ふ~ん、二人とも歌うつもりなんやねぇ。
演出は……」
演出──それならば、偶然にも。
衣装を選んでいて『一人では見栄えしない』と脇に置かざるをえなかった案があるではないか。
「ああ」
そして、ここに華としても申し分ないボーカルユニット『Re』の二人がいる。
謎の時間の経過が極めて遅い謎の部屋もある。
訳の分からない宇宙的超技術もある。
それこそ、プロモーションビデオ付きの完全新譜を発表するには十分な環境だ。
「演出で悩んどるんやったら僕にまかせてみぃひん?
こないだちょうどええ曲書いたんよ」
それは、真から出た『Re』初の、他者による演出プロデュース案。
「他人の演出で歌うのは初めてだな。
──いいだろう。
やるからには完璧にだ」
そんな真の提案に、悠月の言葉がやはり『ただの女の子』では収まらない強い威を見せる。
「やる気だね~。
それじゃあ、俺も乗っちゃおうかな」
先程と何ら変わらない口調でありながら、オルカの瞳は今にも目の前の獲物を狩ろうとする獣の色を宿す。
己達が知る舞台に、新しい存在を持ち込む、挑戦という名の高揚感──『Re』の二人に、躊躇いは一切見られない。
「やるからにはええもん見せたらないかんわな」
真の瞳が向ける先は、ゼロからの完全プロデュース。
流れる黒髪をかき上げ耳へと掛けた。その真の口許も、細くうっすらと高揚の微笑が浮かんでいた。
演目はこれで最後。
ざわめきが消えないステージにゆっくりと足元だけが照らされた照明の中、舞台技術で一脚の椅子が現れた。
見るからに古くも高級感漂うその出現に、宇宙人たちは瞳をキラキラさせながら次の演出を待つ。
そうして、宇宙人たちが静まるまでのしばしの間の後。
沈黙が落ちた空間の中に、一人の少女──真にスポットライトが当たった。
黒のストッキングと、丈の短い黒ドレス。飾りめいたものは特になく、強いて言うなれば、その『手に持つ、一冊の西洋造りを感じさせる年代の過ぎた本』が目を引いた。宇宙人たちは自分の心に正直に、目に入るストッキングと本の半々に視線を分けて見つめている。
辿りついた先。細身の脚が、腰掛けられた椅子の上で、場の空間を組み伏せるほどの威圧をもって組み上げられる。
そして、正面を向いた真の目線を合図に──後舞台の左右からオルカと悠月の二人が現れた。
二人は共に、純白を基調にした衣装に身を纏って現れた。オルカはロングマントを靡かせ、翻る裏地には深い蒼が目に映える。その中から歩みを進める都度見える、ショートパンツからの白タイツに宇宙人たちは素直に感動している。
一方の悠月は、ふくらはぎまである広がりすぎない抑えめのドレス。しかと白をアピールしつつ、二段となった裾端と手袋にはオルカと対となる紅があしらえられている。
こちらは見えるストッキングがスカート下から覗くだけで、今までのこれでもかと言うほど浴びてきたストッキングアピールに慣れてきた宇宙人たちは、少し物足りなさそうな表情を隠さない──だが、それも今のうちだけの事である事を、宇宙人たちはまだ知らない──
その二人が、前舞台まで向かい、正面を向いて膝をつく。
お互いの表情は、口許以外を薄いヴェールで覆っており、見えることが叶わない。
今までとは明らかに違う演出形態に宇宙人たちの間にざわめきが走った。
そこに、今まで沈黙を守ってきたモニターから、舞台では顔を隠していない真が、同じく椅子に座り顔を隠した姿で現れた。その差異に一瞬驚いた宇宙人たちも、一拍の間を置いて、それがミュージックビデオなのだと理解する。
『物語を始めましょう』
『1つの毒と愛を歌ったお話を』
真の、透き通った少女の声が響き渡った。
続いてそれを追うように流れ続いた混声のハーモニーの中。ステージに広がっていく、硬い金属の重なり合いが心地良い、ゆっくりと螺子が巻かれていく音。
螺子の音が、巻き終えたように一音弾けて停止する。
瞬間、静まりかえった会場から、差し込まれたピアノの旋律に乗せ、更にそれを奪い取るような激しいギター音が、ステージ中に鳴り響いた。
それに合わせて、真が右手を軽く持ち上げる──するとオルカと悠月も、まるで操られているかのように、乱れることなく同時に立ち上がった。
真が本の頁を一枚捲り、人差し指を軽く横に流す。リズム良く揮われる指に、シンメトリーに立ち姿を決めていた二人が、初めて向き合い、お互いの姿に向けて、己の存在を示し強調するように歌声を紡ぎ始めた。
モニターには、歌う側のパートに合わせてPVのカットが流れる。そこには表情を隠していないオルカと悠月の姿。
宇宙人たちは、それと実際に歌う二人を見比べて、その相違に感動から感嘆の声を上げた。歌は聴きたい、ストッキングも見たいが歌っている人を見たい、だが顔とこちらをスローモーションで煽る表情を向けているのはモニターだ。宇宙人たちの視線が混乱をきたし始める。
真が本を一頁捲ると、オルカが悠月に、会場を抜ける心地良い低音で、高らかに『誘い』を歌い上げる。
再び真が頁を捲れば、悠月は高音域の声に同じだけの『誘惑』を乗せてそれに応えた。
──二人を交互に映していたモニターに、不意にノイズのような文字が走る。
『カンタレラ』『あの雪のように白く、快いほど甘美な粉薬』
『それは、互いを歌わせ続ける、猛毒の恋』
モニターに合わせて、演出で舞台の上を黒の薔薇が舞いちりばめられた。
薔薇を巻き込むオルカと悠月のダンスが、物語の進行者である真の手により、互いに激しさを増していく。
恋を認め合い、砂糖菓子よりも甘い毒に蕩けそうな程に合わせた歌声は、次の瞬間には死に至る駆け引きにを示すように、お互いの全く異なる旋律をもって弾き返される。
物語となる頁が激しく捲られ続けていく。いつしか真の手は頁にかざしたままでありながら、頁は自動的に捲られ物語を紡ぎ続けた。
本は終盤、曲における最後の盛り上がりにあたるサビ手前。
毒に操られるように、華やかに舞い歌い続けた二人の姿が初めて触れ合った。
オルカに悠月が色気艶やかに身を寄せて。モニターでは、同時にオルカがベッドに悠月を押し倒す。
それに合わせるように、舞台上で身を寄せた悠月を、オルカは扇情的なまでにゆっくりと、見せつけるようにその腰を抱き寄せた。
オルカが、淑やかに揺れる相手のドレススカートの秘を暴くように、悠月の脚のラインに合わせ、その布をたくし上げていく。
暴かれていくのは、白いストッキングと肌とガーターベルト。そして──
──堕ちるのは何れであろうか──
「……っ」
相手に身を預けていた悠月は、客席に表情の見えない狭間で、脚を滑るようになぞるオルカの指に──瞬間、確かに『その甘さ』を感じていた。
それは、毒。
脳裏に浮かぶのは、
ケーキ等よりもずっと甘い『あの雪のように白く、快いほど甘美な粉薬』。
──ここで、陥落するわけにはいかない。その甘過ぎる毒に膝を折ってはいけない……!
悠月が激しくオルカを突き飛ばし身を翻した。
ドレススカートから『最後に暴かれた』隠しナイフを手に持って。
歌の狭間、
完全に密着した身体の至近。
愛しい相棒から伝わるのは、蕩けそうな仕草に見せて、それでも『溺れはすまい』とする鋭い緊張感をはらませた雰囲気。
しかし、それは悠月だけではなく、オルカも同様だった。
今も、その毒の甘さをこうして全身に浴びながら、それでも『溺れてしまえば死に至る』──
「(見えないけど悠月楽しそうな、生き生きとした顔してるんだろうな~)」
オルカは日常ではまず味わえない、歌と完全同調したその緊張感に身震いをしそうになった。
そして、きっと同じ感情を共有しているであろう、布越しの相棒の顔が見られないのが惜しいと心から思った。
だがしかし、オルカは直ぐにそれを確信する。
こちらがナイフと共に相手を弾き飛ばした瞬間、悠月の口許には、歌声と共にはっきりと笑みが浮かんでいたのだから。
互いが激しく距離を取る。
悠月のスカートが激しく揺れた。ステージ端へ大きく踏み込み、踵と共に翻したスカートから、舞い散る黒薔薇の花びらと共に、その刹那露わになる膝丈のニーソックスとガーターベルトが開く──隠しナイフに息を呑んでいた宇宙人たちから、改めて歓声が飛んだ。
黒薔薇が舞台に舞い散る一層の苛烈さを伴う歌とダンス。ステージ上で起きた蒼と紅の交錯は、その都度激しい戦いの瞬間を彷彿とさせた。
激しいサビで終わる最終メロディに、対成す歌声が同じ歌詞を叩き付ける。
それは、互いにおける音の戦闘。同じ感情、同じ想いを持つ者だけが調和をさせられる臨界点──
そして、物語に結末が訪れた。
最後に照らされた、激しい舞台のバックライト。
突然の逆光に、観客の視界を奪いながらも、それでもはっきりと強調されるように見える、悠月とオルカのシルエット。
宇宙人たちの目に飛び込んできたのは、隠しナイフを手にした悠月とオルカの身体が重なり合う瞬間。
もつれるように、互いが同時に崩れ落ちた。
──堕ちたのは、何れであったか──
照明が左右から、再び浮き立つように真を照らし出す。
そして、その答えを伝えないまま。
真の手にあった本は最後の頁を尽きて、扉を閉めるかのように、その裏表紙を閉じ伏せた。
本を手に、真はゆっくりと立ち上がり、音一つなくなったステージの上にて。
真は本を胸に抱き、片手を広げて客席へ、終幕を示す優美な一礼をして見せた。
誰もいなくなった舞台となって、宇宙人たちはようやく拍手を始めた。
その受けた壮絶さに、拍手はただひたすらに止むことがなかった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月08日
参加申し込みの期限
2018年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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