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【大人の女性の優しい音色】
あれから、舞台はしばらくの間、先程より長い休憩となった。
楽屋のモニター画面の向こうには、干からびたタコイカの搬送や、今尚漂っているのであろうピンク色のお色気の換気で大忙しだ。
『静かな湖に静かなボート』そこから復帰したステージの順番は、意味も不明な感覚で、それを何となく眺めていた
結城 日和
の番に差し掛かろうとしている。時間差で宇宙人に誘拐されてきた為、説明もろくに受けていない日和であったが、
「宇宙人に誘拐……うん、まぁ、寝子島にいたらこんなこともあるよね?」
自分に自問してみて、納得。ここは寝子島だから仕方がない。
「とりあえず明日もレッスンがあるし、寝子島には帰らないといけないから、出来る限りの事はやってみるよ」
目の前の宇宙人を前に屈んで、目線を合わせて話し掛ける。
「宇宙船の燃料エネルギーもちゃんとたまるといいね」
ゆるやかなウェーブを描く茶色の髪がくるりと揺れた。
「きゅん」
「きゅん、しました。ときめき少し溜まりました」
どうやら、船の内部で宇宙人たちの感情が沸き立てば、場所を問わずにエネルギーへと変換されるようだ。
「エネルギーもう少しほしいです」
「ほしいです」
足の一本を少し日和の方に向け、訴える宇宙人たち。
「うん、ファッションショー自体にも興味あるし頑張るね」
──ファッションショー自体も、とても楽しそうだから。そう思うと、日和は早速衣装置き場の方へと向き合った。
「うーん……」
日和は、自分の肩に当てていた、柔らかな素材で出来た黄色い衣装をそっと衣装掛けの中に戻した。
コンクールやステージでは、きちんと整いつつも可愛らしさをアピールした衣装が多かった。プライベートでも普段、日常の服装はやはり可愛い系であったから。
今回の衣装は、少し方向転換しても良いかな、と思える。
「それなら──」
衣装掛けを前に、悩めるように口許に人差し指を当てながら軽く前屈みで衣装を探す。
数多溢れるその中で、日和は一着の大人びたレディーススーツに目を留めた。
「うんっ、これなら」
スーツの掛かっているハンガーを持って更衣室へ入る。
──それからしばらくして、出てきた日和の雰囲気はがらりと一変していた。
先程まで着ていた明るいカラーとは異なる、はっきりとした黒。
淡いブルーのシャツに、それを更に引き締める細くも大きく纏められたリボンタイ。
形が整い硬質感を滲ませるジャケットに袖を通し、同色のミニスカートからは、引き締まりながらも女の子特有の柔らかさを見せる、黒ストッキングの太腿が露わにされている。
イヤリングも、少し大人の女性らしいクールなものをイメージして。
靴も艶色の黒を選択した。ヒールは動きやすくて低めのものを。
そうしてコーデした全身を、少し引き美味に鏡で眺めれば、まるで自分の姿をした別人が立っているようだった。
「……うーん、普段しない恰好だから不思議な感じ」
慣れない姿に、日和はきょろきょろと自分の身体のあちこちに目線を向ける。
「似合ってるかどうか、聞いてこようかな」
そうして、宇宙人のタコイカの元へと戻り、再び目線の高さを揃えて声を掛けた。
「どうかな、似合ってる?」
イカとタコはほわ~っと幸せオーラを放ちながらそれに応えた。
「ギャップ、いいです」
「いいです」
「すき」
おそらくこのタコイカたちに『萌え』という単語を教えたら、このただでさえ少ない語彙は壊滅するだろう。
そんなタコイカたちの言葉に、日和は嬉しそうに頷いた。これならきっと大丈夫。
同時に、モニター越しにステージを見やる。どうやら観客席は宇宙人の入れ替えが行われたらしい。
まだ残る色気の残滓に、ほわわわ~っとなっているタコイカの様子が、時々アップで映し出されていた。
後は、
「良かった、持ってきてる」
日和は、日常から常に大切にしているヴァイオリンを手に取った──
舞台袖から出た瞬間に当たるスポットライト。
イカとタコたちの視線集中砲火を受けながら、ここを歩き切らないといけない。
「(モデルさんてすごいよねぇ……モデルウォークって結構難しいし)」
低めのヒールでも緊張する。間違っても足がもつれてしまわないように。緊張しながらも、一歩一歩をゆっくりと踏み出すさまが、一際落ち着きある女性の姿を日和に映し出した。
前舞台の中央で立ち止まる。
その手には日和が『place au soleil』──ひだまり、と。想いを込めて名付けたヴァイオリンがある。
服装に合わせた薄水色の照明の中で、日和はそれを静かに構え、ゆっくりと一音を奏で始めた。
穏やかで澄み切った水を湛える湖のように広がる音色。
奏でられるのは、その風景。吹き抜けるような風に、温かな日差しと揺れる水面。そばにある森から流れるひんやりとした空気に至るまで。それは宇宙人の技術がないにもかかわらず、その音色によって雄弁なまでに語られた。
宇宙人たちは、自分達の知識でしか知らない文化に完全に心を奪われた。
そこにあったものは、心臓が喜び飛び跳ねる『ときめき』というよりも──静謐な心に染み入る『感銘』だった。
最後に、ヴァイオリンはその名前に違えない、温かな陽の光を弾き歌って。弦は静かに降ろされた。
静寂から、宇宙人のぺちぺちとした拍手は、さざ波のように少しずつ広がり、最終的には喝采となった。
その拍手の中で、自分の演奏を宇宙人たちも喜んでくれた事を知り、日和はとても嬉しくなる。
今の格好のせいか、演奏もとても落ち着いたものになった気がする。
こうして「ときめき」以上のものを提供して、日和は心に満ちる満面の微笑みと共に、舞台袖へと戻っていった──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月08日
参加申し込みの期限
2018年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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