this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
輝け!ドリームガールズコレクション!!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
25
つぎへ >>
【幼子から麗しの美女になるまで】
瑠樹がステージにあがる、少し前──
音海 なぎさ
は舞台へ上がる順番を見て、少し思案に暮れていた。
出番が、想像以上に早い。瑠樹が戻って来てしまえば、もう間を置かずに自分の番だ。
いきなり連れ去られてきたものの、テーマと言われれば少しイメージしているものはある。
だが、それをしっかり形作る時間はあるのか、そのような思いがなぎさの心を不安にさせた。
「準備には、それなりに時間が掛かるもの。──だけれども」
時間がない。それでも何とかすることは出来ないか。困った様子で、なぎさが辺りを見渡したとき、
「そんなあなたに~」
「『メンタルと時の部屋』~」
「メンタル、と時の部屋……?」
宇宙人の声が無駄にハーモニーを奏でる。
メンタルと時の部屋──話を聞けば、この宇宙船には宇宙的超技術によって作られた『時間の流れが極致的に遅い』部屋があるという。
地球で読んだ漫画に感動して作ったとのことだが、宇宙旅行で欲しいのはむしろ退屈をしのぐ為、時間が早くに流れる部屋だった。その為、今まで誰にも使われることなく放置されていたのだという。
「とても大きな部屋なので、何人入っても、邪魔にはならないです、はい」
「はい」
「……うん。躊躇ってる場合じゃない。借りるね。
や、やるからには本気、だよ!」
言葉を揺らしながらも、力を込めて宣言すると、なぎさは瞬時に判断した必要となる衣装と、沢山並ぶ化粧箱の一つを持って、メンタルと時の部屋へ駆け込んだ。
「うん、ボクは状況を理解したけれど……
体が女性化したとしても、ココロをそれに合わせないとうまくいかないよね」
心を合わせる。それはなぎさにとっては、男から、単に女性らしく演じて振る舞うことではない。
手元に置いていた、スカートにゆるやかなドレープの入っている、首後ろの紐で着付けるワンピースを広げる。
「うん、これの下に…あれを着て。ボクがボクのココロを『ナギちゃん』に合わせる為にも、スカートは必要だから。
あ、そうだ。お化粧もバッチリやりたいな」
『ナギちゃん』──それは、寝子島の寮内でレディス服で過ごす男性のなぎさが、とある切っ掛けを元に『ナギ・サイレントオーシャン』として現れ振る舞う『完全な女性性』のことである。
……現れる、という言葉は適切ではないのかも知れない。それは、どちらかと言えばなぎさにとっての『神降ろし』の感覚に近いのだ。
身体が完全に女性であるならば、と。ナギに合わせる為に、お化粧を完璧に整えることは、なぎさにとっても心が躍った。
「うん、これで大丈夫、かな」
入念な準備を重ね、なぎさがメンタルと時の部屋から出てくると、時計は入ってから一分と経っていなかった。これは他にも有効利用する面子も出てくるだろう。
なぎさは自信をもって、自分の番を待った。大丈夫、きっと上手くいく。
柔らかく、風をはらんだ薄布の青がひらめいた。
ウォーキングの時点から、綺麗なハミングが客席に届く。
その声は、舞台に届くほどの音量を保ちながらも、細い音色で場を透き通るように流れていく。
それは、まるで目的の花が見つからずに彷徨うような、小さな蝶の軌跡を思わせた。
なぎさは歩く。後ろ手に目立たないよう持った、シルクハットと黒のステッキの違和感を併せて、宇宙人達は一際釘付けになった。
前舞台、ステージ中央のアピールスペース。辿りつき、静かにそれらを床に置いたなぎさは、初めてゆっくりとその口を開いた。
胸に片手を添えて歌い上げられるそれは、ハミングでは朧でしか感じなかった『感動』──なぎさは、心に少しずつ記憶として増えていく、初めて世界に生まれ落ち、その輝きを知るに至った赤子のように。切なくも愛おしい世界の光景を歌い始めた。
宇宙人たちが聞き入る中、歌が少しずつ高揚していく。
そして──その勢いに任せてなぎさはその場でくるりとターンした。その動きに合わせて、なだらかであったスカートが今までで一番大きく翻る──
それが合図『なぎさ』の心が、全て『ナギ』へと塗り変わった瞬間、
その唇からは、明らかに人が変わったかのように、春の明るい日差しを思わせる声が降り注いだ。
宇宙人たちが、ごま目を更に大きくしてその変化を驚き見張る。
この場に、歌という名の花が咲きこぼれる。それは成長し、恋をし、夢を追い掛ける少女の歌声──
そしてナギは、ついにうなじの紐をするりとほどいた。
少女の象徴であったワンピースが解け落ちる。
ナギはそれを、今までに見せない程の軽やかで、後ろに投げ捨てた。
そこにあったのは、身にぴたりと合わさった黒のバニースーツに網タイツ。
先程までの少女の面影は全く無く、宇宙人たちが驚くのにあわせ、気が付けばナギの手には、黒塗りのステッキとシルクハットが乗っていた。
軽快なタップ。流れるBGMは、忘れかけていた大人の夢を取り戻してくれそうな明るくきらめくジャズの音色。
シルクハットは頭の上に。ボリュームのあるオレンジブラウンの髪がなだれるように揺れる。
杖は軽く床につく都度に響くリズムを奏で始めた。
まるでその場の瞬間が、カジノの中でのショーであるかのように。
交差するように動く、軽やかな黒ストッキングの脚首。ナギのダンスは、ジャズという難しい曲調に合わせても、滞ることがない。
そして──流れ続けた音楽の最後の一音、合わせられた靴音と杖の音。
微笑と見開かれたマリンブルーの瞳。全てが同時に響いて停止した。
宇宙人たちは、拍手と共に余った足も一緒に動かし、喜びを露わにした。
なぎさがアピールスペースである前舞台から、ゆっくりと撤退する。その間にも、舞台上から届く声には「きゃあ」や「ときめき」という、宇宙人なりの精一杯の語彙があちこちから飛んでいた──
<< もどる
1
2
3
4
5
…
25
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
輝け!ドリームガールズコレクション!!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年05月08日
参加申し込みの期限
2018年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!