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【中間テスト】明日のためにペンを持て!
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◆
万条 幸次
は、英語を暗記科目だと思っている。
単語に文法、覚えなければならないことが多いからだ。
で、テストのことなんかすっかり忘れていたから、単語や文法の暗記なんてまっっったくやってないし、他の勉強もこれっぽっちもやっていない。
初日の時点で気づけたのだから、二日間だけでも勉強を……という発想はなかった。
だって、今更慌ててもしかたないじゃあないか。
だから、中間テストのことはすっぱりと諦めた。追試の時に頑張ろう。
そうと決めてしまえば、テストの時間というのはとにかく暇でしかたないもので。
ぼんやり、今日のテストが終わったらどうしようかなーとか、そういえば二限目のテストってなんだっけーとか、そんなとりとめもないことを考えていると、今朝登校中に見た猫のことを思い出した。
鼻の下あたりに、ちょび髭のように見える模様があって、なんとも言えない愛嬌があってとても可愛かったことを覚えている。
こんな感じだったっけ、と若干ファンシーなタッチでちょび髭猫を描いていく幸次。
そういえば、飼い主っぽい人も居たっけ
ものすごくいかつくてマッチョなお兄さんだったけど、とても嬉しそうな顔で猫を撫でていた。
あの様子から考えると、飼い主よりはむしろ、普段見かけててやっとなついてもらったとか、そういう感じなのかもしれない。
(俺もあのお兄さんくらい筋肉質だったら、童顔だ中学生だとか、言われないのかなー)
こう、これくらいの……と、お兄さんのマッチョボディを思いだしながら、さらさらと落書きする。
(……あれ、なんかすごい落書きできてた)
特に考えずに、シャーペンを動かししていたからだろう。
気がついたら、ちょび髭猫の首から下がマッチョボディになっていた。
ボディビルダーみたいなガッチガチの筋肉質ボディと、愛嬌のある猫ヘッドのギャップが凄まじい。
人に見せるわけでもないしまあいっか、とマッチョ猫を眺める幸次。
するとマッチョ猫が実体化して、ボディビルダーみたいなポーズをキメはじめた。
(え、動いた)
目をしばたたかせている間に、マッチョ猫はいかにもにゃーんと可愛い(少なくとも顔は)あくびを一つしたかと思うと、幸次の答案を離れて駆け出した。
一体何が起きているのか、とも思わないでもないけれど、たぶん神魂の仕業なのだろう。
両腕をいっぱいに広げた、いわゆるラリアットのポーズで、左から現れた棒人間の落書きをなぎ倒していく。
そんな様子を眺めていたら、つい微笑が漏れた。
どうせ諦めたテストだ、このまま落書きたちのバトルを眺めていよう。
◆
美緒のように勢い込むわけでもなく、佳奈はゆっくりと、落ち着いて問題を解き進めていた
勝負のことを忘れたわけではない。一応、頭の片隅で考えてはいる。
けれど、まずはきちんと問題を解くのが第一だろう。
きちんと解ければ、いい点も取れるはず。そうすれば、きっと勝負にも勝てるだろう。
小問集合のサービス問題は危なげなく解いて、長文読解に取り掛かる。
(えっと、これは……)
訳しなさい、と下線を引かれた一文。
とりあえず訳してみたところ、こう……なんというか、ものすごくぎこちない感じの文章になった。
どれくらいぎこちないかというと、もし洋画の字幕とかでこれを見たら、思わず首を傾げてしまうだろうな、と思うくらい。
シャーペンを口元にやって、小さく首を傾げる。
考えてもこのままわからなかったら、一旦次の問題に移ったほうがいいかもしれない。
そんな佳奈の視界に、ちらりと猫のような影が移った。
直後、電球が点るように閃いた――というか、思い出した。
(そうだ、昨日ねこったーで聞いたところだ。確か熟語だっけ)
美緒の宣戦布告があってから、ねこったーで一夜漬けのやり方や、つまづきそうな熟語・構文などについて聞いていたのだ。
そのおかげか、解答ペースは意外なくらいに快調だ。
(……それにしても)
ちら、っと視界の端のほうを見やる。
さっき見かけた猫――の落書きが、ブルドーザーの落書きと戦って……というか、じゃれついていた。
(誰かのろっこんの力なのかなぁ)
落書きたちが動いている姿は微笑ましいものだけれど、流石に今は迷惑だ。
(でも、気にしなければいいだけだし)
試験に集中集中、と落書きを無視して解答欄を埋めていこうとする佳奈。
けれども、猫とブルドーザーの落書きは、じゃれあううちに少しずつ佳奈の解答用紙の方へと近づいてきていた。というか、用紙の上に乗ってる。
こうなってくると、流石に気にしないだけじゃどうしようもない。
仕方ないので、手でそっと押しのけるのだった。
◆
(大丈夫、デキますとも! ウォルター先生のところで勉強してきた私に、死角はないのです!)
勉強した、という自負は何よりも大きな力になる。
椿 美咲紀
は、そうして思いっきり気持ちをアゲて、英語のテストと向き合った。
苦手な長文問題には、落ち着いて国語的試験テクニックを流用。
まず最初に、問題文を確認。これで「何を問われているのか」、ひいては「長文のどこを重点的に読み解くべきか」がわかる。
忘れがちなことだが、正直に全てを訳す必要はないのだ。
そしてたったこれだけで、時間が足りないと焦る気持ち、そこから連鎖的に発生するミスとはおさらばだ。
ただ、それでも。
(んー……)
問題を解く手が、ぴたりと止まってしまうことはある。
どれだけしっかりやっても、ド忘れしてしまったり、単純にわからなかったり。
けれど、それで焦る今日の美咲紀ではなかった。
目を閉じて、軽く深呼吸。
まずは落ち着いて、問題文ともう一度にらめっこ。
たっぷり三分ほど考えて、
(……うん、無理なのです!)
諦めの表情で首を横に振った。
英語は、閃きでどうこうできるタイプの科目じゃない。
だから、三分も考えてさっぱりなら、何分考えてもきっと同じこと。
こういう時は、書けるものを書いておけばいい。
テストで100点が取れなかったからといって、死んでしまうわけじゃあないのだから。
とりあえず、「寝子島と共に有らんことを!」と英語で書いておこう。
◆
理系科目に関して言えば、難関大模試でも全国上位に入る程度の成績だから問題なし。
だからどちらかと言えば、苦手な文系科目を集中して勉強した。
その甲斐あってか、
北里 雅樹
の英語のテストは順調そのものだった。
一通り問題を解き終えて、雅樹はシャーペンを机においた。
ざっと答案を見直す。
「……っと」
一箇所、訳の時制がおかしい部分が見つかった。見直しもバカにできないものだ。
サッと訳文を直して、残りの問題も見直す。
リスニングも全て埋めることができたし、90点台は行くんじゃないだろうか。
なんとなくの予想だけれど。そうじゃなくても、平均以上は堅いだろう。
そうして見直しも済ませ、雅樹は少しばかり居眠りでもしようと、机に伏せようとした。
そこで、周りの席の生徒がざわついていることに気付く。
(いったい何事だ?)
これじゃ落ち着いて居眠りもできない、とテスト中の学生にあるまじきことを思いつつ、周囲の様子を伺う。
といってもあまりきょろきょろするわけにもいかないから、左右の生徒の呟きに耳をそばだてる。
(落書きが、ひとりでに……?)
誰かのろっこんの仕業だろうか、と考える雅樹の目の前を、やたらでかいブルドーザーの落書きが通り過ぎていった。
(何だ今の)
その動きを視線で追いかけると、左の席の生徒の回答用紙が、ブルドーザーに襲われていた。
色を失う左の生徒の横顔を無感動にちら見して、しかし雅樹は助け舟を出すわけでもなく。
(とりあえず、自分のテストを守るか)
答案用紙を腕で抱えて隠すようにして、そのまま机に伏した。
◆
八神 修
にとって、テストというのは生活を守る戦いでもある。
つまらないミスで点を取りこぼすことは、決して許されない。
これでもう、確認は三度目くらいだろうか。
そこまでくると、流石に目立ったミスはもうなかった。
和訳をもう少し詰めるかどうか、と言った程度だろうか。
シャーペンを手に、しばし思案。
(……いや)
解答としてはこれで問題ないはずだ。あまり枝葉末節にこだわって、余計な時間を使う必要はない。
次のテストに備えて、しばし休もう。
シャーペンを机に置いて、集中で張り詰めていた神経を落ち着かせるように、軽く息を吐く。
そうして、意識がテストから外れたからだろうか。
答案の周囲に、落書きが蠢いていた。
驚くでもなく、うんざりするでもなく、やれやれと小さな笑みとともに、頬を緩ませる。
(テストのたびに、ちょっとした異変が起きるなここは)
野々 ののこ
が発生源なのだろうか。例えば、彼女の「テスト嫌だなー」みたいな気持ちが、神魂を通じてこういう現象を起こした、とか。
あくまで推測、あっている保証はない。それに今はテスト中だ。推測はできても、真相の究明まではできそうもない。
(おっと)
なんて考えていたら、消しゴムに手足が生えたような見た目の落書きが、修の答案用紙にいつの間にか近づいていた。
手でかるーく払い除けようとすると、横面から現れたサンマさん(の落書き)が、消しゴムにドロップキックをぶちかました。
そのまま、消しゴムとサンマさんによる、机上プロレスが繰り広げられ始める。
なるほど、と得心する。
テストを妨害しようとする落書きと、さらにそれを妨害する落書きがバトルをしているようだ。
なら、と修はロボットの落書きを、さらさらと机に描いた。
実体化した落書きは、ジャキーンとポーズをキメると、サンマさんと消しゴムに向かって突撃していくのだった。
◆
竹刀を持った落書きが、鋭い打ち込みをカラス天狗みたいな落書きに叩き込んで追い払う。
時同じくして、美緒が解答用紙を埋め終える。
次の瞬間、試合終了を告げるみたいに、タイミングよくチャイムが鳴った。
とにかく答えを埋めたという達成感と、きっと佳奈に勝てるという自信とともに、解答用紙を提出する。
「ふふん、佳奈、待ってなさいよ!」
けれどその時、解答用紙の端っこに竹刀を持った自分の姿が見えた。
あっ、と慌てる美緒のツインテールが揺れる。
落書き、消してなかった!
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月27日
参加申し込みの期限
2018年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月04日 11時00分
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