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【中間テスト】明日のためにペンを持て!
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◆二日目:休み時間
輝楽 皐月
がぐっと伸びをすると、ぽきぽきと背骨が音を立てた。
(次はいよいよ数学のテストかぁ)
数学は1番苦手で、テストでは1番不安な教科だ。この中間テスト自体、高校生になってから初めてのテストともなればなおさらのこと。
それに、と周囲を見回す。講堂にいっぱい机が並んだ寝子高のテスト風景は、どうしても受験の時のことを思い出してしまって、緊張してしまう。
スポーツに例えるなら、1番の強敵との試合に挑む直前の選手の気分だ。
この強敵との戦いに備え、2週間前からバスケを封印、テスト勉強に打ち込んだ。
昨日だって、徹夜でテスト範囲の復習をしたし、お父さんというとてもいい数学のコーチにわかりやすく教えてもらった。
だから、基本の問題はきっと大丈夫。
じゃあ応用は、となると中学のにいつもつまずいていたのが思い出されるけれど、基本ができるなら、焦らずゆっくり考えれば解けるはず。
コーチことお父さんもそう言ってたし、集中して取り組もう。
テスト開始を告げる、チャイムが鳴った。
◆
頭が、うまく、回らない。
数学のテスト問題を眺めながら、
夢宮 瑠奈
は小さく息をこぼす。
色々と忙しい今日この頃、なんとかテストを受けている。
忙しいなりに勉強はしたけれど、あまり時間が取れていないわけで。
うん、難しい。
数式を書いては消して、書いては消しての繰り返し。
頭の中がつっかえているような、それかもしくは頭の奥がムズムズするような、そんな感覚がずっと続いて、うまく頭がまわらない。
やがて問題を解く手は止まって、とん、とん、とん、とシャーペンの先が答案用紙を叩いて、小さな黒い点ばかりが虚しく増えていく。
何十回めかで、とうとう解答用紙に小さな穴があいた。シャーペンの芯サイズの、本当に小さな穴。
このままだと、ちょっとまずい。
頭の回転をなんとかするために、なんでもいいから手を動かそう。
そう思って、グリグリとアテもない落書きを始める。
うさぎとか、猫とか、動物系の落書きを色々。
そうしたら、すぅっと落書きが浮き上がったかと思うと、机の上を走り回り始めた。うさぎが、さっきの穴にひっかかったのか、ずべっと転ぶ。
(なんか、前にもこんな事あったような……)
若干思い出せないけれど、ナニカ超大変な目にあったような……確か、回答が……。
(よ、よし、いろいろリサーチしてみましょう!)
ってことで、ヘッドホンとマイクを持ったレポーター風の猫を描く。
「何が起こってるのか、他の落書きに聞いてきて」
小声でお願いすると、レポーター猫は尻尾をぴしっと立てて走り出した。
やたらマッチョな手足をしたサンマさんが近くに居たから、まずそっちの方に――
(えっ!?)
ラリアットで迎え撃たれて、レポーター猫が宙を舞った。
かと思うと、そのサンマさんの背後から、丸い形のお掃除ロボットみたいな落書きが襲来。
サンマさんの足元を掬って転ばせると、そのまま瑠奈の答案用紙の方へと走ってくる。
さっきのウサギや猫がブロックを試みるけど、器用に回避。
そして答案用紙までたどり着き、さっきシャーペンでつけた黒い点の上を爆走。
そうしたら、点が消えた。消しゴムをかけたように、いやそれよりも綺麗に、すうっと。
えっ、と声が漏れかけて、慌てて口を抑える。
落書きでも、お掃除ロボットはお掃除ロボットということなのだろうか。
――って、感心してる場合じゃなくって。
この調子で、解答が消されてしまったら大変だ。
問題用紙に、サンマさんとマンボウくんを描く。慌てて描いたからちょっと輪郭の線がガタガタだけど、そこは許してほしい。
(たのんだよ!)
サンマさんとマンボウくんは、ぐっと親指を立てて、お掃除ロボットに立ち向かっていくのだった。
◆
予習、復習、睡眠、全ての準備を万端にして受けるテストは、順調そのものだ。
そんな
新田 亮
のテストに、思わぬ邪魔が入った。
恐竜、というよりはむしろ、怪獣映画に出てくる「恐竜っぽい怪獣」みたいなものが、ズンズンとやってきたのだ。
次の瞬間、怪獣が破壊光線らしきナニカを放つ。
机の上に着弾した破壊光線は、音のない爆発を引き起こした。
(なんだコレは、何かが暴れまわっている!?)
よくよく周囲の様子を伺ってみると、一部の生徒が周囲を見回したり、驚いたように身を引いたり、動揺しているように見えた。
そうこうしているうちに、怪獣は長い尻尾を引きずって、亮の視界から去っていった。
かと思うと、怪獣が来たのと同じ方から、まんじゅうに顔と細い手がついた謎の物体が、ぴょんぴょん飛び跳ねながら近づいてくる。
カンニングにならない程度に、そっちに視線を向ける。
隣の生徒が、めっちゃ落書きしていた。
古いホラーゲームにでてきそうな大鋏を持った……さっきのまんじゅうみたいなヤツだとか、そういう感じのものをどんどん描いている。そして、次から次へと実体化していく。
彼が騒動の犯人というわけではないとは思うが、いずれにしてもアレを放置していくわけにはいかないだろう。
視線を反対側へ移せば、さっきの怪獣が特撮映画のヒーローみたいな落書きと戦いを繰り広げている。タッチがだいぶ違うから、同じ人間が戦わせるために描いたものではなく、別々に描かれたものなのだろう。
どうやら、落書き同士で戦っているようだ。
だとすれば、落書き自体は戦いで勝手に数を減らすだろう。
それより、元を断つべきだ。
問題用紙に、銃を持った兵士を描いていく。次々に実体化した彼らは、まるで亮の指示を待つかのようにピシッと整列。
「落書きをしている生徒を銃撃で牽制してくれ」
伝わるのかどうかはわからないが、命令してみる。
すると彼らはビシッと敬礼して、一糸乱れぬ動きでまず隣の生徒のもとへ行軍を開始した。
とりあえず、これで収まっていくといいのだが。
あとは、テストの方に集中しよう。
◆
見回りの先生の足音に、
佐和崎 紗月
は視線を答案用紙へと戻す。
けれど先生が遠ざかったと思ったら、またすぐに左斜め前をチラチラ覗き見。
先生に見咎められるかもしれないけれど、紗月はついつい見てしまう。どうしても止められない。
視線の先では、
初瀬川 理緒
のポニーテールが揺れている。シャーペンを口元にやって思案して、それから答案用紙に向き合うのが、斜め後ろから微かに見える。
時折、しかめっ面や困惑している様子が見えると、きゅっと胸がしめつけられて気が気でなくなる。
……一緒に試験勉強をしていた時、理緒はどれだけやっても、どうにも手応えのなさそうな反応をしていた。
全科目苦手なのだから仕方ない、なんて言ってはいられない。
受験に失敗したら、理緒はグラドル引退だ。仕事と勉強の二足のわらじを強いられているうえに、失敗が許されない状況なのだ。
それなのに、中間テストからつまづいてしまったら……きっと、この先がもっと辛くなる。
恋人から目を離せないままで、紗月は胸の中で呟く。
(理緒ちゃん……がんばって)
神様に祈る人が、十字架なんかを握りしめるのと同じように。シャーペンをぎゅっと握りしめる。
テスト中だから、その祈りを口にすることはできない。
勉強を手伝うことはできたけど、今ここで助けることはできない。
このテストも、いずれ向かい合わなければならない受験も、理緒が自分の力でやり遂げなきゃいけないものだから。
(あっ……)
気の抜けた顔をしているのが見えた。大丈夫だろうか……。
◆
さて、そんな理緒の方はと言えば。
答案用紙を、信じがたいといった様子で眺めていた。
最低限の部分以外は漂白剤でもぶちまけたように真っ白――ではなく、なんでもいいから埋めればいいと適当なことを書き散らかしたわけでもなく、ちゃんと考えて計算した答えで埋まった、自分の名前が書かれた解答用紙を。
じっっっっくりと上から下まで答案用紙を見つめること、数回。
(……これ、あたしが解いたんだよね?)
だって、紗月と一緒に勉強をしていた時は、手応えがなさすぎるくらいだったのに。
埋められるだけ埋めて、あとは見直しもせずにさっさと寝ていたテストが嘘のように、問題が解けていた。
しかも、これは一番苦手な数学のテストなのだ。国語や社会、理科が「いい線いった」と思えていただけでも驚きなのに。
こんなに、解けているなんて。そりゃもちろん全問ばっちりというわけじゃないし、計算に手間取りもした。見直したら、計算ミスだってきっと出て来るだろう。
けれど、解けたのだ。
訳がわからなくて、解こうとすることすらできなかったわけではなくって。
ちゃんと考えて、問題を解くことができた。それも、一番苦手なはずの科目で。
その事実が、ちょっと受け止めきれない。
もしかして、紗月との勉強の成果なのだろうか。あの時にはまるで手応えがなかったけれど、遅れてその成果が出たということなのだろうか。
……深呼吸。ちょっと落ち着こう。
せっかく解けたのだ、ちゃんと見直しもしておかないと。
(……ん)
落ち着いたこともあって、背中の方から飛んでくる視線に気がついた。
正確には、解いている最中にもしょっちゅう感じていたのだけれど。
視線がする方には、紗月の席がある。きっと、自分のことを心配してくれているのだ。
(ありがと、紗月)
小さく、心の中で呟いた。
◆
テスト終了、10分前。
最後に1つだけ残した応用問題に、皐月は手を付けた。
……けれど、全然解らない。
考えても考えても、その考えがするっと頭を滑っていくような、そういう感じ。
いくら考えてもその調子で、そのうちなんかもういいやという気分になってくる。
頭を使うのに、疲れてしまったのだろう。バスケで走り回ったときとはまた違う、後頭部の下のほうに、鉛でも詰まってるような重い感覚があった。
見直す気力もわかなくて、つらつらと落書きを始める。
バスケをしている、雑な棒人間の絵。あと、線と丸だけのバスケットゴール。
そうしたら、落書きのバスケットボールが跳ねた。というか、棒人間がドリブルを始めていた。棒人間同士の激しい攻防の後、シュートが決まる。
(……相手チームも描こっかな)
そう思って同じような棒人間を描き始めると、描いている右手の辺りをチクチクした感覚が襲う。
なんだろうと思ったら、銃を持った兵隊らしき落書きが、皐月を見ていた。
落書きする手を止めると、兵隊たちは銃で答案用紙の方を指す。
(落書きしてないで、テストに集中しろってこと?)
先生みたいな落書きだなあ、なんてことを考える。
その時、二限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月27日
参加申し込みの期限
2018年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月04日 11時00分
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