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【中間テスト】明日のためにペンを持て!
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◆インターミッション:二日目夜
中間テストも折り返しを迎えた、二日目の夜のこと。
伊藤 佳奈
が自室で英語のテスト勉強をしていたら、ドタバタとした足音が聞こえてきた。
やがて、部屋の戸がバタンと勢いよく開いて、揺れるツインテールが視界に飛び込んでくる。
「佳奈! 明日の
英語の試験の点数で勝負よ!」
ふんす、と鼻息も荒く宣言をしてきたのは、居候の
伊藤 美緒
だった。
多分その時、佳奈はえぇっていう感じの顔をしていたと思う。
だって、二人はそもそも学年が違う。これじゃ勝負にならないのでは?
「絶対勝つんだから! 覚悟しなさいよね!」
それに気付いているのかいないのか、美緒は勢い込んでいる。
彼女が言い出したら聞かないタイプだというのは、佳奈もよーく知っている。
学年が違うことを指摘しても、聞いてくれないだろう。
とか思っているうちに、美緒は来たときと同じくらいドタバタ足音を鳴らしながら、自分の部屋に戻っていってしまった。
なんというか、まるで突風のようだ。
(まあいっか)
勝負には乗ってあげよう。
挑まれた以上、お姉さんとしては負けられないし。
◆三日目一限目:英語
本居 陽毬
は回想する。
赤点ギリギリは当たり前、テストの総合点を何度も何度も何度も何度も、思いっっっっきり下げまくっている天敵……英語との戦いの日々を。
単語は毎日眺めた!
長文訳の勉強もした!
リスニング対策もした!
だから大丈夫! 赤点におびえる日々はもう終わり、ハローようこそ輝かしい明日!
そんなわけで、陽毬は意気揚々とテストに挑む。
テストが始まった瞬間、まずは名前を記入。
そのまま問題文へと視線を移し、それと同時にシャーペンを持つ手は解答用紙へ。
一切の淀みのない、流れるような動作。その動きはもはや華麗とすらいってよく、陽毬のテスト勉強の日々の労苦を想起させるには十分すぎるほどだった。
そして、五分ほど過ぎた頃。
陽毬の解答用紙は、早くも完成をみていた。
(フッ……埋められるところは全部埋めたわ!!)
垂れてきた髪をかきあげて、陽毬は笑う。そう、確かに目の前の解答用紙は、ほとんど埋まっていた。
空欄で。
つまり、ほぼ真っ白。
消しゴムで消した跡すらない、驚きの白さ。
印刷機で刷られたばかりの頃とほとんど一緒の、変わらない白さ。
そんな解答用紙を眺めて、陽毬はだいたい90度くらい首を傾げた。
あれっおかしいな、あんなに勉強したのに……。
単語も毎日眺めたのに。
覚えてないけど。
長文訳の勉強もしたのに。
自分の解答文のほうが面白いのにって、正解のストーリーあんまり気にしなかったけど。
リスニング対策もしたのに。
気づいたら、ヨダレ垂らして寝てたけど。
要するに、陽毬は勉強したのではなく、勉強したつもりになっていただけのこと。
そりゃあ、結果が伴うわけがない。いや、見方を変えれば、このうえないくらいに結果が伴っていると言えるだろう。
そんなわけだから、二度三度と考え直したところで、解答の埋まり具合は変わらない。だって、そもそもの下地ができてないんだから。
(でも空欄で出すのもなぁ……)
そこを気にするくらいなら、何故ちゃんと勉強しておかなかったのか。
とりあえず埋めるだけ埋めておこう、と空欄に『 I can すぴーく いんぐりっしゅ』と書いていく陽毬。
すぴーくのスペルはわからないし、いんぐりっしゅも自信がない。
けれど、枯れ木も山のなんとやらと言うし。空欄よりはましだろう。
もちろん、これでは部分点すら望むべくもないけれど。
空欄全てを『 I can すぴーく いんぐりっしゅ』で埋めた陽毬は、もーうガス欠とばかりに机の上に半ばつっぷす。
(リスニングもダメダメだったし、落書きでもして時間潰そう)
問題用紙の裏に、つらつらとブルドーザーの落書きを描く。
(……なんでブルドーザー描いたんだろ――って、動き出した!?)
実体化したブルドーザーは、ブレード部分でぐおんぐおんとテストの解答を崩し始めた。
無数の『 I can すぴーく いんぐりっしゅ』が崩れて、ばらばらになって、押し出されていく。
( ああ……このまま、このテストという悪い文明を滅亡させてくれたらなぁ)
そんなことを思いながら、ブルドーザーのテスト破壊活動を眺める陽毬であった。
◆
(昨日あれから必死に勉強したから、きっと大丈夫!)
目標は赤点回避…‥ではなく、佳奈よりもいい点を取って勝負に勝つこと!
チャイムが鳴って試験が始まるや否や、美緒は素早く問題用紙に目を走らせた。
まずは、短文ごとに適切な単語を選択肢から埋めていく小問。
昨日勉強した甲斐もあってか、そこは素早く、手を止めることなく解くことができた。滑り出しは好調、と言ってもいいだろう。
さあ次、と美緒は文章題に移る。
問題文を読んでいると、チラチラと視界の端の方で何かが動いた。
気のせいか、それとも虫か何かだろう。佳奈との勝負に燃える美緒には、そんなものを気にしている暇はない。
問題文の方に意識を戻したのだが、数行読み進める間に何度も何度もちらちら視界の端にちらついて、そのうちにちょっとばかりいらいらしてきた。
(も~、なんなのよ)
とうとう我慢できなくなって、そちらにちらっと視線を向けた。
(ひえっ!)
胸の辺りが、一瞬きゅっとなった。なんなら、顔もちょっと引きつっていたかもしれない。
何かこう、ムキムキマッチョのボディに猫の顔がついた、めちゃくちゃアンバランスなやつが居た。
(何これ……)
よく見ると、身体の線がシャーペンで描かれているようだ。落書きっぽい。
たぶん、神魂がらみの何かなんだろう。
しかし、だ。
アンバランスマッチョ猫だろうが落書きだろうが、今は相手をしている暇はない。
このテストで、佳奈よりいい点を取らなければならないのだから!
問題用紙に視線を戻し、ムキムキマッチョ猫については無視を決め込む。
決め込みたかった。
けれど、目の前でちらちらされると、流石に集中できない。ボディビルダーっぽいポーズまでしているのが目に入ると、美緒はシャーペンが悲鳴を上げるくらいにギリリと握り締めた。
(これじゃ、佳奈に勝てないじゃないのよ!)
こうなったら、落書きに落書きの相手をさせよう。
竹刀を持った美緒の落書きを答案用紙に描くと、すぐさま実体化。美緒のいらだちがそのまま宿ったかのように、猛然とマッチョ猫に向かって突進していく。
マッチョ猫もファイティングポーズを取り、拳と竹刀の激しいバトルが幕を開けた。
その隙に、美緒はテストに意識を集中させる。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月27日
参加申し込みの期限
2018年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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