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【中間テスト】明日のためにペンを持て!
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◆二日目一限目:理科
ウォルター先生のところで、試験勉強をしたおかげだろうか。
水上 桜
の中間テストは、割とサクサクだった。
苦手な社会科(公民)で苦労はしたが、それでも60点くらいは取れそうな手応えがあった。
二日目の一科目、理科もいたって順調。
一通り問題を解き終えた桜は、答案を見直していた。
後からミスに気付いて、次のテストにそれを引きずる……なんてのは避けたいところ。
(あ、ここ書き間違えてるじゃない)
無事、ケアレスミスを発見して修正。
他の問題も大体見直しが済んで、桜はホッと一安心する。
(次は数学だっけ)
この調子なら、数学もきっとサクサク問題は解けるはず――ん?
ふと、違和感。
カンニングだと思われない程度に、ほんの小さく周囲を見る。
なにやら騒がしい。ざわついたりしているわけではないけれど、なんというか……皆ちらちら、余所見をしている。
何かあったのだろうか。でもだとしたら、先生から連絡の一つもあるはずだろうし。
不審そうに眉根を寄せる桜。
その視界を、何かが横切った。
最初は虫かと思ったけれど、よく見たら全然違う。
タイヤが、転がっていた。
暇を持て余した学生が、なんとはなしに問題用紙の片隅に書いたような、落書きのタイヤが。
それを追いかけて、落書きのような鳥が飛んでいった。
しかもよく見たら、タイヤが通り過ぎた後には、しっかりとタイヤ痕がついている。
桜の回答を、横切るように。
桜の頭の中で、何かが歪んでひしゃげて軋んで曲がって折れて、ひび割れるような音を立てた。
落書きが動いている。
つまり、それは――
(また神魂か……またフツウかァッ!!!)
ギリギリと締め付けるようにして頭を抱え、叫びかけた呪詛の言葉を、唇を噛んで抑え込む。
隣の席の生徒は、事態に気がついて、あまつさえそれを楽しんでいるのだろう。
次から次へと、新しい落書きを描いているようだった。
どうして、そんな風にしていられるのか。そう問い詰めたくて仕方ない。
こんな。こんな、普通じゃない状況に。
◆
今朝までなら、きっとわからなかった問題が出ていた。
けれども
御巫 時子
は、時々思案に手を止めながら、けれどもしっかりとそれを解き進めていった。
聞きに行っていてよかった、と時子は朝のことを思い出す。
朝の休み時間に、時子は
五十嵐 尚輝
先生に、わからないところを教えてもらいに行っていた。
その甲斐あって、問題を解いていくペースはわりと順調だった。
そうして一通り解き終えて、一息つく時子。
その時、隣の席からがたっと音がした。
つられて顔を上げた時子の目の前を、何かが通っていった。
視線だけで追いかけてみると、それはなんと手乗りサイズの戦車だった。
キーホルダーよおもちゃなどと小さいながらも精巧なのとは違う、長方形の車体にぐるっと長い楕円形のキャタピラがくっついた、落書きの戦車。
また、神魂の影響なのだろう。この手の事態には慣れてるだけあって、時子は全く驚かなかった。
戦車の後を、大きな虎やワニが追いかけて通りすぎていく。
それを見て、一度置いたシャーペンを再び手に取る時子。
(ふふっ、私も描いてみましょう)
どうやら、この状況を楽しんでいるようだ。
雀に、カラスに、彼らがとまるための木々や、華やかさを添える草花を。
シャーペンの落書きだから色は黒しか使えないけれど、黒の濃淡に気をつけて描いたから、落書きのわりには華やかな楽園が、そうしてできあがった。
落書きの鳥たちは、バトルには加わらずに毛づくろいをしたり、木の上でくつろいだりしながら、時々囀って戦う落書きたちを応援しているようだった。落書きだからなのか、囀りは音としては聞こえない。
そんな鳥たちの一羽、ちょっと離れて歩き回っていた雀に、時子はそっと手を差し出す。
雀は手のひらと時子をしばらく見比べた後、よちよち歩いて時子の手のひらに乗った。
落書きだからなのか、それとも単に小さいからなのか、重さは感じなかった。
なんだか、ちょっと不思議な感覚だ。
それから、時子は『鳥の囀り』を発動してみることにした。
すると、今まで聞こえていなかった囀りが、時子の耳へと飛び込んできた。
「お話、できますか……?」
周りには聞こえないように、それこそ鳥の囀りよのうな声で話しかけてみる。
けれど、落書きの雀は囀るばかり。どうやら、ちゃんとした会話はできないようだ。
ちょっと残念だけど、応援のために彼らが囀る、その綺麗なハーモニーはとても心地よかった。
けれど、それもテストが終わるまで。
一限目の終わりのチャイムがなると、鳥たちは動かなくなり、そして吸い込まれるようにして落書きに戻ってしまった。
消すのもなんだなか可愛そうで、時子はこのまま提出してしまうことにした。
「次は先生を癒してあげて下さいね……」
小さな声で、そして微笑みと共に落書きの鳥たちに言う。
答案をつける先生が、癒されてくれたらいいなと思いつつ。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
23人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月27日
参加申し込みの期限
2018年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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