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<七福猫シリーズ>寿老猫を探せ編
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響いた声に、
壬生 由貴奈
は「んん?」と足を止めた。
「今、声が聞こえた?」
『私にも聞こえたぞ、御主人』
『ボクにも聞こえた!』
由貴奈のバディと、
佐藤 瀬莉
のバディたる時太郎が応じる。
続いて瀬莉も、良い兆しを得たと弾む声を出した。
「あたしにも聞こえたよ! 寿老猫さん、もしかしてあたし達に気付いたのかな?」
「かもしれないねぇ。うちらも、呼んでみよっか」
こくりと瀬莉が頷いて、2人は一緒に寿老猫の名前を呼ぶ。
――むむ? やはり、呼ばれておりますな。これはこれは、何とも久しいことです。
おっとりとした声が言うのに、由貴奈と瀬莉は顔を見合わせた。
「声、結構近くだねぇ」
「うん、あっちの方から聞こえた気がする」
由貴奈の暮らすマンションの近くを調べ、星ヶ丘教会の周辺を巡って。
2人は今、星ヶ丘霊園の傍まで足を伸ばしていた。
「もっと話しかけてみようかな? 寿老猫さーん、病の気、たくさん倒したから、もう安心していいよー!」
――何と! 確かに確かに、随分減っておりますな。
「声、やっぱりこっちだねぇ」
瀬莉の呼びかけに応じる声へと耳を澄ましながら、由貴奈は足を速める。
声が聞こえるのは、やはり、星ヶ丘霊園の方角からだ。
(うちの父さん母さんのお墓がある場所……)
その傍に、寿老猫はいるのだろうか?
そこで、ひっそりと、寝子島の皆の健康を願っている?
「早く見つけてあげなくっちゃ」
気合に満ちた声で瀬莉が言うのに、由貴奈は眼差しで応えた。
そうして、自身も再び声を張る。
「ねこさまー、みんな心配してるよぉ」
――心配? 私をですか?
「そうだよぉ。みんな、ねこさまを探してるとこ」
「あっ! こっち、こっちだよ! 霊園の裏!」
声がしたと思った方をバディ達と一緒に具に探して、やがて、
「……もしかして、これかなぁ?」
由貴奈が見い出したのは、道の傍にちょこんと座す、苔生し、薄汚れた小さな小さな石像だ。
「ええっと……寿老猫様?」
――うむ。いかにも、私が寿老猫ですぞ。
寿老猫が嬉しげに声を零す中、瀬莉は「うーん」と首を傾ける。
「このままじゃ、よーく見ないと、石ころが転がっているようにしか見えないね」
綺麗にしてあげないと、と瀬莉が呟いた、その時。
「お、もう先客がいるのか」
やってきたのは、それぞれにバディを伴った
御剣 刀
と
小山内 海
だ。
『わ、寿老猫様見つかったんだね。でも、随分汚れちゃってるなぁ……』
海のバディたる空が、海の言葉を代弁する。
その横で、「ちょうどいい物がある」と、刀が手入れセットを取り出した。
「おお、かたなん、準備がいいねぇ」
「他の七福猫達のところを回っていたところだったので」
由貴奈の言葉に応じて、刀は手に取った石像を、きゅっきゅっきゅっと磨き上げる。
間もなく――寿老猫は、本来の姿を取り戻した。
手のひらサイズなのは変わらないが、つやつやとして真っ白い、上品な石像だ。
――おお、おお、嬉しいですなぁ。
「これなら、他の七福猫達と比べても見劣りしないだろう」
さっすが刀! と声を華やがせる空の口元を、海が慌てて押さえる。
刀が、「俺には聞こえなかったぞ」とばかりにコホンと咳払いをしたのと、
「わ、杖を持ってる猫さん、可愛い……!」
なんて、寿老猫を探して皆の元へと辿り着いた
恵御納 夏朝
が声にときめきを滲ませたのはほぼ同時。
刀の手の中を覗き込んで、
八神 修
も「ここに住んでいらしたのですね」と声を零した。
「会えて嬉しいです、寿老猫様。そうだ、病の神は、あと1週間ほどで寝子島を去るそうですよ」
――そうでしたか。ああ、先ほどそちらのお嬢さんが、病の気が減ったことも教えてくれましたな。
「うん。だから、もう心配いらないよ」
瀬莉が、もう一度、晴れた声で言う。
ふむ、ふむ、と、寿老猫が唸った。
――ならばもう、私の力は必要ないでしょうなあ。
途端――バディ達の身体が、淡い光を帯びていく。
彼らの身体が、空気に溶けるように薄れていくのを、その場に居合わせた全員が見た。
『御主人、クッキー、美味しかったぞ』
『おねえちゃん、いーっぱいありがとう!』
由貴奈のバディが満足げに目を細め、瀬莉のバディたる時太郎がにぱっと笑う。
『刀、これからも俺を上手く使ってくれよ?』
『海、今、寂しいって思ってくれてる? ……でも、この先も一緒にいるから』
刀のバディである刃は軽く口の端を上げ、海は、空の言葉にこくこくっと頷いた。
『修、俺を使ってくれて感謝する』
『かーさ! かーさと過ごせて、ハル、楽しかったにゃ!』
修と行動を共にしたランは静かに言い、夏朝のバディたるハルくんは元気いっぱいの声を出す。
「ハルくん……本当に、ありがとう」
これからもよろしくねと、夏朝は自身の左手に戻った相棒をそっと撫でた。
そうして夏朝は、寿老猫へと再び向き直る。
「寿老猫さんは、どこに居たいのかな? 寿老猫さんの望む場所にって……」
――そうですなぁ。叶うならこの先も、ここで寝子島の人々を見守っていたいですねぇ。
「となると、ここにお社を作りたいな」
「だけど、星ヶ丘の雰囲気に合うものをすぐに作るのは難しそう」
周りの大人の人に働きかける必要があるかも、との夏朝の言葉に、修も頷く。
「色々と、検討してみます。それでいいですか?」
修の問いに、『有り難い話です』と、寿老猫は喜色が滲む答えを返したのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月23日
参加申し込みの期限
2018年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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