神々のコロッセウム｜リアクション

神々のコロッセウム

　それぞれで決着がついた瞬間、11人全員が同じコロッセウムへと集められていた。
　何時の間にやら観客席からは誰もいなくなっている。

『お見事でした、戦士達よ』

　女神の声だけが響く。ただ、いきなり召喚された彼らとすれば称賛されても正直嬉しくはないだろう。

『見応えのある戦い、見させて頂きました。私達は満足です』

　声色からもそれは察する事が出来た。恐らくは本当に満足しているのだろう。

「そう？　私は……つまらなかったわ」
『いきなり戦えとか言われても困ります』

　そんな女神に無感情に返すさゆるに同調するかのように海はスケッチブックを掲げた。

「満足して貰えたなら良いけど。でも、俺達を勝手に巻き込むのはもう勘弁してほしい」
「まあいきなりは迷惑だよね。戦闘訓練と思えば悪くはなかったけどね」

　肩を竦める望春と迷惑ではあったけど悪くはなかったと言うサキリ。

「アタシはそこそこ楽しめたから良いかしら」
「迷惑なのは間違いないな」

　大いに戦闘を楽しんだと言う蛇那伊と憮然とした様子の亮。
　それぞれが女神へと文句を言っていたりする。

「甲斐斗サン、剣も使えるかっちょイイッ！　最高！」
「それはありがとうございます。ちゃんとした使い方ではなかったと思いますけどね」

　一方でスグリと甲斐斗は先程の戦いの感想を言い合っていた。

「ねぇ、そこの男子。ちょっと頭を殴らせて？」
「ん？　あぁ、良い……わけねぇだろ！？　何で！？」
「良いじゃないですか、亨。もしかしたら頭が良くなるかもしれませんよ」

　唯一スキュラと戦った組と言えば、戦闘中に考えていたように佳奈が男子の記憶を消そうとしていた。
　まずは亨からというのは日ごろの行いのせいだろうか。
　それは女神に元の場所へと転移させられるまで続くのであった。

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：昂祈
ファンレターはマスターページから！

昂祈です。
神々のコロッセウムのリアクションをお届けいたします。

今回は完全バトル物でしたが如何だったでしょうか。
今までと全然傾向が違うので、書き方とかが結構変わっていると自分では思っているのですがどうでしょうか？
自分の中ではやはりバトルというのはスピード感が大事だなと感じていて、それを表現したつもりでいます。

次はまた日常的な何かをやりたいかなと思っています。
それでは、この度のシナリオにご参加頂きありがとうございました！
またのご機会ありましたら、是非よろしくお願いします！

↑ページトップに戻る