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神々のコロッセウム
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そのコロッセウムに現れたのはスキュラだ。
上半身はまるでこの世の物とは思えぬ程の美しさを持つ女性、下半身は六頭の黒い犬という怪物なのだが何よりもかなりの大きさを誇る。
「あれが俺らの相手ってわけか。行くぜ、あれがドレス着て踊れるってんなら、お前ん家は鹿鳴館だぜ」
その手に神の鍛えた槍と盾を持つは
七峯 亨
。
「私がwaltzを共に踊る相手は恋人と姉さん達くらいですよ。やれやれ、この場にその誰もが居ないのが残念ですね」
その亨の焚き付けの声に言葉を返すのは神弓と神剣を拾った
哀坂 極夜
だ。
「へっ、上等なモン踊るじゃねえかセクシーボーイ。こちとら剣の舞が精々だ」
「おや、そうなのですか? 掌で踊るのも得意だと思ってましたよ」
「恋人とお前の掌ならそれも良いやな。……後悔なら先の乱痴気騒ぎに置いてきた」
共に並び立ちながらもお互いに皮肉の言葉を交わし合う。スキュラを前にして自然体であるという証拠か。
「うわぁ。あれ、スキュラって奴?」
亨と極夜の二人から少し離れたところで神剣を構える
伊藤 佳奈
。
スキュラがまだ行動しないのを良い事に武器を物色していたのだが、やはり使い慣れた物に近いのが良いだろうと神剣を手にしていたのだ。
「一刀流伊藤佳奈、推して参るよ!」
スキュラは相手が複数いるからか未だ動きを見せない。ならばと、まずは佳奈が機先を制する為に動き出す。
スキュラの女性部分から甲高い叫び声がしたかと思うと、向こうも動き出した。六頭の黒犬の下半身が脚に力を入れたかと思えば加速は一瞬。
「っ!?」
距離が詰まるのは一瞬。自らに対して頭突きでもするかのような勢いで飛び込んで来たスキュラの下半身に対して佳奈は手にした剣を払う。一刀流多敵の技である払捨刀だ。
咄嗟の反応。幾度も繰り返した業によるものだ。佳奈とすれば反射的なものではあったがそれでも六頭の内の一頭を倒せるつもりであったが、しかし浅い。
それは咄嗟に放たれたものだからか? いや、相手の反応自体が速いのだ。
そこに飛来するは神弓の矢。牽制のつもりなのか大雑把に後半にばら撒かれる。
それを行っているのは極夜だ。媒体となった一つのアイテムの扱いに長けるというろっこん【多彩な才能】を発動させているのだ。
「おらおらっ!」
亨による突撃。それはまるでかのレオニダス王に率いられたスパルタの兵士の如きチャージ。
自らの身を省みぬ程の勢いを持って行われた突撃は、スキュラとしても予想外。思わぬ衝撃を受ける。
「おっ、援軍! よーし、あたしも行くぞー!」
剣を振るってはその反動を利用して身を翻す佳奈。それは戦場にあってきらびやかな舞のようである。
しかし、そこで佳奈は一つの事に気付く。というのも、視界の端に自らが穿いているスカートが広がっているのが見えたのだ。
(あっ! そう言えば今日制服のままだから下はスカートなんだった! 派手な動きをして見えちゃったらどうしよう!)
とは言えども、相手はスキュラと言う怪物で上半身も女性体みたいだから問題はない。神様とて戦いには興味はあっても下着には興味なんてないだろう。
問題は共闘相手達だ。どうやら二人とも男子のようだ。片方は随分と綺麗な顔をしていたように思えるが、その動きは恐らく男子。
という事は、最悪の場合あの二人を殴って記憶を消せば良いのだと佳奈は結論付ける。何とも乱暴なように思えるが、彼女からすれば最善であるようだ。
「おっと!」
そんな理不尽な事を考えていたからだろうか。危うく黒犬の振りかぶった爪による一撃を受けるところであった。
爪に対して剣を合わせ、受け流す事で何とか回避はしたが。
しかし、そこで再び女性体が甲高い叫び声を上げる。すると、スキュラを中心として突然の大津波が発生。三人を呑み込まんと襲いかかってくる。
「うわわわっ!」
「おいおいまじかよ!」
「これはっ!?」
佳奈は武器を地面に突き立てて、亨は神盾によるバリアを張って極夜の前へと立つ。何とか耐えきるものの大津波という能力は予想外だったようだ。
佳奈はすっかり全身濡れ鼠であるし、バリアで防いだ亨や極夜とて大津波に全てを防げたわけではなく、ある程度の水は被ってしまっている。
だがそれでも、やはり全身が濡れた佳奈が一番被害は大きいだろう。ちょっと下に着ている物が透けて見えそうにすらなっている。
大津波を起こしたのはスキュラだというのに、後でやはり記憶を消さなければいけないかもと思うのであった。
「これはまずいですね……」
神弓の矢をスキュラへと放ちつつ右に左にとステップを踏む極夜は、今の大津波を受けてそんな風に呟く。
流されてしまえばかなりのダメ―ジを受ける事が予測されるがそれ以上に問題なのが避ける事が難しい事にある。スキュラを中心に発生する為に上空以外に避けれるポイントがない。そして、例え流されずとも水に浸かるだけで体力を奪われる事に違いはないのだ。
つまるところ長期戦は三人にとって不利、という事になる。体力がなくなれば他の攻撃とて回避が難しくなる。そうなれば、いつかは大ダメージを受けてしまうだろう。
一方でこちらの攻撃と言えば効いていないわけではない。ただ、思ったよりも黒犬の毛皮が丈夫なようで中々大きなダメージに繋がっていない。
佳奈の斬撃も何度も当たっているのだが、まだまだ全ての黒犬は元気なようだ。
ならば女性体はどうだと何度か極夜が矢で狙っているのだが、全て回避されるか弾かれている。
「ジリ貧だな。何でもいい、踊らせろ極夜」
どうやら極夜が感じた事を亨もまた感じているようだ。何か良い案はないかと極夜に尋ねてくる。尋ね方が少し遠回しなのは彼の性格故にか。
自ら噛み砕こうとする黒犬の牙を神盾で防ぎ、横っ面を槍で弾く。
「その言葉、後で後悔しないでくださいね?」
バックステップしながら矢を放ち、にやりと笑って亨へとそう告げる極夜。
どうやら彼には良い案があるようだ。それは弓にろっこんを発動した際に閃いたとある使い方であった。
極夜がちらりと視線を佳奈の方へと向けると、彼女はまだまだ元気なようで高速で移動しながら黒犬の一頭の右目辺りを切り裂いていた。
だが、時折見る限り佳奈は速度重視の剣士のように極夜には思えていた。つまりスキュラの能力と併せて考えれば彼女もまた長期戦向きとは言えないだろう。
佳奈と複雑な連携を取るのは正直難しいと言わざるを得ない。だが、戦いぶりからそれなりに戦い慣れているようなのである程度は合わせてくれると判断する極夜。
「亨! こっちへ!」
佳奈が高速の突きからの払捨刀で黒犬の脚へと深い傷をつける。スキュラの意識が佳奈へと向けらたそのタイミングで極夜が亨を呼び寄せた。
作戦はこうだ。まずは自分が持っている剣と亨の盾を交換。そして、亨にはろっこんで縮んで貰い矢にしがみ付いて貰う。そして、矢と亨を射出してから着弾の瞬間に亨がろっこんを解除して剣と槍でスキュラを貫く。
「はっ! 上等だ!」
「時間がありません。いつ大津波が来るとも限りませんし、彼女一人に負担をかけるわけにはいきませんから」
素早く装備を交換したら、亨がろっこんで小さくなる。振り落とされないようにしっかりとしがみ付けば準備完了だ。
万が一、振り落とされれば作戦は失敗。どころか、恐らくは亨が大変な事になる。だから、失敗は許されないと言っても過言ではないだろう。
「ここっ!」
黒犬の四方八方からの爪牙による攻撃をすり抜けるようにして躱し、すれ違い様に幾つかの脚を切り裂いていく佳奈。
未だ倒れる気配はないものの佳奈の活躍により、その動きに多少の陰りは出ていた。
つまり大技を決めるならば良い状況だと言える。
「亨のこの強靭なる五体が砕け散ろうとも私は、ここに、渾身の一射を放つ! 神槍一条ァ!」
「何か今不吉な詠唱されなかった!?」
意外と余裕があるのかそれとも何かしらの意味があるのか。
極夜が渾身の力を込めて亨がしがみついている矢を空へ放つ。それは一筋の銀の流れ星。
「いくぜいくぜいくぜぇ!」
それは今までと同じ矢による射撃。スキュラのその判断は致命的となる。
何故ならそれは魔を穿ち滅ぼす銀の弾丸に等しいものだったのだから。
スキュラがそれを弾こうと腕を振るうが、その直前に亨がろっこんを解除し元の大きさに戻ると同時にスキュラの腕を断つ。
驚愕するスキュラ。見開かれる目。亨の手にした神槍が一直線に突き刺さる。一瞬の後に響き渡る絶叫。
だが、まだだ。まだスキュラの命にまで届いていない。
「まずいっ!?」
自らの敗北を認めないのか。それとも認めた上でせめて最後の一撃をと思っているのか。
スキュラは自らの口を開く。これは――大津波をもう一度起こすつもりなのだと極夜は察した。神弓を構えるも間に合うかどうかは解らない。
「一刀流――吸毛」
刹那の瞬間。それはあまりにも静かな宣言だった。
黒犬の一頭の頭上へと移動していた佳奈によるものだ。剣を自分の前に捧げるように持ち、これまでの修行を信じて左足を一歩引いて目を閉じる。それは極限の中でこそ生まれる集中。
その剣閃は一瞬。空間すらも断つような閃きだった。スキュラの女性体に赤い一筋が入る。下半身の黒犬達はまるで時を止めたかのように動きを止めていた。
佳奈が軽やかに黒犬の頭上から降り立つと同時にスキュラの女性体がぐらりと傾いた。いや、胸の辺りから真っ二つになっているのだ。
当然の戦いに幕が降りた瞬間である。
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3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月16日
参加申し込みの期限
2018年04月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月23日 11時00分
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