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ねこのまつりでつかまえて
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天使降臨、なのである。
それほど誇張した表現ではない。
まだきに白き明け方の寝子島に、雪のごとく羽根が舞う。羽毛は夢のように柔らかだが、先端は毒針のように鋭い。何枚も、何枚も落ち葉のように舞い落ちてくる。
しかし羽根はある瞬間に、すべて嘘のごとく空気に溶けた。
白い翼を消すと、
アケーチ・タッマーキ
は我が身を抱くようにしてなまめかしく震えた。靴は寝子島のひやりとした石畳を踏んでいる。
「ああ、寝子島……今宵もまた来てしまいました……と、思ったら、もうとっくに朝でした……!」
アケーチが舞い降りたその場所は、シーサイドタウンのキャットロード、クラブ『プロムナード』という看板のさがった店の前だった。
「時間を間違えましたね、私としたことが、ふふ……!」
もちろん、とっくに営業時間外である。
黎明の寝子島、人の姿はない……はずなのだが、なにやらシーサイドタウンの中心方面は騒がしい様子ではないか。
朝からなにか準備でしょうか、と小首をかしげたアケーチは、街角の看板に目を留めた。
猫まつりat寝子島、そんな催しについて書かれている。
「仮装歓迎、パレードもあると……あぁ猫や魔女で溢れるとは、なんと愛らしく妖しく素晴らしい……!」
内容紹介の下に書かれた、『急募! ボランティアスタッフ』の文字を、舐めるように読み返すアケーチであった。
◇◇◇
やがて看板から顔を上げたアケーチの視線、そのはるか先では、数々の露店が営業準備をはじめていた。
なにもない石畳のうえに猫のノボリがあがる。ハリボテの猫人形がひょこっと立つ。数日前からたっぷりと日陰干しされたテントが、クリーム色の壁となり屋根となる。
ロープで仕切られたわずかな一角、踊るには十分だが相撲を取るには狭い程度の広さ、このスペースにはまだ何もないが、もうじきある店の、出張露店が生まれることだろう。
店の名は
『ねこのて』
、そう、キャットロードにあるメイド喫茶の名店が、本日はこの場所で一日限定の店をオープンするのだ。
「本日はよろしくお願いします」
両の手を重ねて立ち、
常闇 月
は深々と頭を下げた。
「店長代理」
と言って月は
桧垣 万里
にお辞儀し、さらに、
「そして店長」
看板猫の『橘さん』にも丁寧に頭を下げるのである。
けれども猫は、特に応(いら)えることもなく、牙の光る口腔をあけ、ふわああっと派手にあくびをしただけだった。まだまだ寝ていたい様子で、簡易テーブルにしつらえられた猫クッションの上にて、するりと丸まり目を閉じる。
「今日は来てくれてありがとう。本当、助かるよ」
まだパーカー姿の万里はやんわりと笑む。彼女の戦闘服ことメイド服の出番は、準備が整ってからなのである。店長が『橘さん』であろうと、実質的な責任者はもちろん万里だ。今日は忙しくなることだろう。
「テントの設営など人手はいくらあっても問題ありませんから」
と言いながらもう月は、店のロゴが入ったライトバンから荷物を運び出していた。
「これ、どこに置けばいいですか?」
「さすが行動が早いね。それは……」
と、月にならって動き出しながら万里は胸の中で、まだ固いポップコーンのタネみたいな気持ちが、じわじわと熱されはじめているのを感じている。
本日露店を出すのは、主として本店『ねこのて』の宣伝のためだ。立地スペースが狭いのでテントとテーブルの簡易的な屋台でしかなく、イートインコーナーはなんとか確保しているものの最低限度でしかない。
といってもただの宣伝ブースではないのだ。まつりの参加客たちに一服の安らぎをもたらすべく、店は持ち帰り用のスコーンとクッキーを販売する。いずれも猫の形をしており、本日しか買えない限定品だ。
徐々に露店が形をなし飾り付けも終わって完成し、「じゃあお先に失礼」とバンに入りカーテンを閉めたところで、万里はもう、自分のやる気がはじける直前にあると理解していた。
万里はメイド服を手に取る。手に馴染むこの感触。
さらに本日は特別、チャームポイントとして猫耳も用意している。メイド服に猫耳! いちご大福みたいな組み合わせといえよう。いちご大福がそうであるように、今ではある種定番でもある。
さあ、あとは着替えるだけだ。
おいでませ猫まつり! そしてようこそ、『ねこのて』へ!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月09日
参加申し込みの期限
2018年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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