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寝子島高校
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ねこったー情報:相変わらず南校舎一階、玄関付近
「見つけたぞ!」
自在箒片手に、
大田原 いいな
がきららに向かって突進する。
「貴様、儂がこの高校にいる、それを秘密にしていることを知ったな」
寝子島高校に通っていること、それ自体がいいなの秘密なのであった。
「わたくし、お聞きしたかったのです。何故あなたは堂々と寝子島高校に通いながら、それを秘密としているのか……よろしければ、お聞かせくださいませんか?」
「そうじゃろうな。貴様にとっては軽微な情報じゃろう。じゃがな、儂がこの高校に通えるのは、爺様と婆様が命を賭した結果じゃとしたら、この情報をどう考えるかの?」
「それは、一体……」
いいなは忌々しげに奥歯を噛み締めた。
思い出すことすらも不快な、二人の顔がちらついていた。
「儂がこの高校にいることが分かれば『保護者』を名乗る狂人が二名ほど、儂を迎えにくるのじゃ……それでも貴様は、秘密を暴露することの正当性を唱えるかの?」
ああ、そういうこともあるのか。
自分を含めた、知識を与えられる側の人間のことばかり考えてきたきららは、ここにきてようやく理解した。
秘密を広めることは、その持ち主にとって良い事などほとんどない。
「もし貴様が旧市街に住んで居ったのなら、儂の義父の所行と『娘に夫を取られた』と思い込んだ母がどのような仕打ちを儂にしたか位は……知ることが出来たであろうよ」
だから、この秘密は絶対に知られたはならぬのじゃ。
そこまで言って、いいなはキッときららを睨みつけた。
「さて、貴様はこの件に対し、如何様に責任を取るつもりか?」
いいながきららの喉元に自在箒を突きつけた。
「謝罪の言葉を述べるか? ……それでも、放った言葉は回収できんぞ」
斗南を振り切った龍八もその横に並び、同じようにモップを突きつける。
「わかったか、貴様が聞き出し広めた情報を知られたら、今の生活が壊される者、過去のトラウマが蘇って苦しむものがいる……。しかし、今更理解したところで手遅れだ。報復の覚悟は出来ているな……」
きららは何か言おうとした。しかしきららが何か言う前に、
「待て」
ナタリア・シシロヴァ
がそう一言発した。
そしてきららに突きつけられた自在箒とモップを上から手で抑え、下げさせる。
「貴様、何をする気じゃ。此奴を許すわけにはいくまい」
ナタリアはいいなを一瞥し、もう一度「まあ待て」とだけ言って、きららに向き直った。
「情報を聞き出すにはいろいろな方法があります。少し、試してみましょう」
ナタリアはそこに集まっていた人の中から、アレンを見つける。
「そこのアメリカンスキー、こちらへ」
「誰かと思えば、同じクラスのシシロヴァさん。なんすかね?」
きららに目配せをして、ナタリアは「いいですか、よく見ていて下さい」と言った。
「少し腕を借りますよ」
全く警戒しないまま近付いてきたアレンの腕を取り、ナタリアは関節技、バエヴォエサンボをかける。
「10秒以内に秘密を教えなさい。少しずつ力を強めていきます。関節を一つ増やすか、吐くか選ぶ権利を与えます」
10……9……、とナタリアはカウントダウンをはじめる。
「へっ……!? っていだだだだだ!! 折れる! 折れるっすよ!?」
「吐けば楽になれます……8……7……」
「あいででででで!! 離して! っていうかとっとと離せっつってんだろこのイワン野郎……Damn it!」
「おや、10秒を待たずして関節技を増やしてもいいのですが?」
関節を増やそうとするナタリアの気配を察して、アレンはとうとう屈する。
「は、初めて山葵を食った時泣きましたーーー!!!!」
そう叫び、痛いやら恥ずかしいやらでアレンはいたたまれなくなってしまった。
「ちくしょう、覚えてろよこのイワン野郎!」
説得も取り引きもどこか虚空に放り投げ、アレンは涙目で走り去った。
ここでの諍いは、アレンとナタリア、二人の長きにわたる冷戦の引き金となったのである。
「きらら。貴女がしているのは、これと同じ。不特定多数の相手への関節技です。情報は人を殺しますから、今の状態も身から出た錆」
秘密を広めるだけでなく、聞き出すことも相手に痛い思いをさせる。
アレンの様子を見る限りだと、とても痛そうだった。
「今後むやみに多用しないと誓えば、許してもらえるかも……いや、民衆は許さざるを得ません」
ナタリアはそう言って、再びいいなを一瞥する。
その表情は納得していないように見えた。制止を解かれたら、再び襲いかかってしまいそうだった。
そうなったらそうなったで、ナタリアには考えがある。内ポケットがある位置に手を触れ、そこに潜ませたものを確認した。
「私が言いたいのは、それだけです」
では、とナタリアが去る素振りを見せた。いいなと龍八は再び臨戦態勢になろうとしたが、その前にきららが立ち上がって言う。
「わたくしにも、その関節技をかけてください!!」
きららは思った。自分の力は関節技と同じ、それならば自分もその痛みを知らねばならない。
「痛いですよ?」
「承知の上です!」
きららはナタリアに腕を差し出して言った。
「ではお望みとあらば……」
ナタリアは差し出されたその腕を取り、流れるような動作で関節技をキメる。
「あだだだだだだ!!」
きららの絶叫がこだまする。
「どうです? やめますか?」
「いいえ続けて下さい、わたくしがこの痛みを覚えるまで!」
そんな複雑な経緯を経てのこの状況。
しかし傍から見ればナタリアが一方的にきららを痛めつけているように見える。
「痛いと言っているじゃないか、やめたらどうだ?」
当たり前と言えば当たり前だが、
浮舟 久雨
はそんな当たり前の勘違いをして、仲裁に入ろうとした。
「いえ、この者が自分に関節技をかけろと、自分がやめていいと言うまでやめるなと言うものだから……」
「何!?」
「ほ、本当ですよ浮舟さん! わたくしは、ああっでももう限界です! やめてください!」
ナタリアはすぐに技を解いた。
「ああ痛かった。でも良い経験でした。ありがとうございます、シシロヴァさん!」
出鼻を挫かれたが、気を取り直して久雨はきららを説得する。
「よく聞け。いくら好奇心とはいえ、人には知られたくない部分がある。それは秘密のままにしておくのが一番良い。分かるか?」
この時のきららには、久雨の言うことが簡単に理解出来た。
「ええ、分かります。秘密は秘密としてある理由があるんですものね」
一部を除いた周りにいた者達も、その言葉にほっとしたようだった。
「なんだ、物分かりが良いじゃないか。ならばこれは必要なかったかもしれないが……せっかくだから食べろ。手製のクッキーだ」
久雨はクッキーをきららに食べさせる。
「おいしいです!」
「この味の秘密を知りたくはないか? 分量、焼き時間、コツ……。作り方を知り、腕を磨いて皆に振る舞えば、きっとレシピを聞かれる筈だ。その時こそ、貴様が学んだことを発信すればよい」
「それは、つまり……わたくしに……?」
きららが言おうとしていたことを汲み取り、久雨は話を続ける。
「料理は奥深いものだ。貴様の知識欲、発信欲を満たせるだろう。私でよければ、教えるぞ?」
久雨はそっときららの両手を握り、優しく微笑んだ。
「本当ですか? 約束ですよ!」
きららは嬉しそうに、そう話した。
これからは、きららの知識欲と発信欲は健全な方向に向かうのだろう。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月23日
参加申し込みの期限
2013年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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