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ねこったー情報:未だ南校舎一階、玄関付近
大きく口を開けてあくびを一つ。眠そうにしている少年は、
納 十一
。
「今日も眠いなー……」
特に学校に残ってる用事もないし、農園に戻ってじいちゃんの手伝いでもしに行こうかな。
十一は真っ直ぐに玄関に向かって行った。
「あれ、あの先輩、物知りってうわさの人かな?」
きららが自分の方に向かって来るのに気付く。
「ん? おれになんか用?」
「あなたの秘密を教えてくださりませんか?」
「秘密?」
何をされるか理解しないまま、十一はあっさりとろっこんをかけられた。
十一の目が、ぼやっと虚ろになる。
「二一と滝に飛び込んで遊んでたんだ」
十一が言う二一(ふみ)とは、十一の弟。2人が10歳の頃、帰らぬ人となった、双子の弟である。
「でもね、二一が滝つぼに落ちた時に石に足挟んだみたいで、痛い痛いって、暴れたの」
普段から幼い言動をする十一であったが、その時はより一層、幼くなっていたようだった。
10歳くらいの子供が、ちょうどこんな喋り方をするだろうか。
「助けなきゃって思って、がんばって手を伸ばしたら、なんとか腕つかめたんだ。でも引っ張ってもびくともしなかった。
二一が助けて助けてって、水に顔半分が沈んでて、苦しそうに叫んでる。
おれの力じゃ引っ張り出せないし、誰かを呼ぼうとしたんだけど周りには誰もいない」
何かに縋るように、十一の手は中途半端に握られたり開かれたり、忙しなく動いていた。
「このままだと二一が遠くに行っちゃう気がしたんだ。
置いていかれるなんてヤダ。二一とずっと一緒に遊びたい。
二一には一緒にいてもらう、おれと一つに……一緒……あそぶ、ずっと……」
十一の両手がゆっくりとゆっくりと、きららの首に伸ばされた。
「ズット!!」
ぎゅっと、手に力が入れられる。
込められた力量が、二一への執着の深さを表しているようだった。
乱心した10歳の十一は自制のリミッターを外し、16歳の、それも畑仕事で鍛えられたであろう十一の力を十二分に発揮する。
きららの首にかけられた手は徐々に徐々に持ち上げられ、きららの足は宙に浮いた。
「きらら君!」
飛鳥が叫び、きららの元へ駆け寄る。
さすがにこれはまずいと、煉は十一を引き剥がそうとする。
しかし自制を忘れた十一をきららから離すのは難しい。
煉の頭にはろっこんの使用が過ぎったが、煉のろっこんは理性を失わせる。自分が十一のようにならないという自信はない。
「どうしたら……!」
そんな危機的状況に現れたのは
草薙 龍八
。
龍八は、十一の行動を称賛するわけでもなく、当然のこととして眺めていた。
「そうだ、それでいい。秘密を知られたら殺す、常識だろ」
龍八が更に追い打ちをかけようと、きららめがけて走る。
だが、その前に斗南が立ち塞がった。
「……何の真似だ?」
「本当は秘密を暴かないって約束をしてからにしようと思ってたけど……」
こんなところで人死にが出たとあれば、斗南の愛する"ふつう"が壊されてしまう。
「お前もあの女と同じ末路を辿りたいか?」
「そうなることは無いだろうよ」
斗南は近くにあった清掃ロッカーから、デッキブラシを一本取り出した。
知識欲があるのはいいことだと思う。
自分は興味のベクトルは一方向にしか向かない。だから、何にでも興味を持てるその好奇心は尊敬に値する。
霧生 深雪
は噂の人物をそう評価していた。
「だからと言って、秘密を広めていいって言い訳にはならねぇな」
暴徒が出たところで、それは当然と言えば当然だろう。
「でもさすがに、一人に対して多勢に無勢じゃねぇか?」
いつもとは違う、ピリピリとした雰囲気の正面玄関。深雪はちょうどそこに辿り着いたところだった。
「んー、なんか見たことがあるやつが暴れてんなぁ……まあ、その気持もわからないでもねぇが」
来たばかりの深雪には、誰がどの立場にあるのか瞬時には把握できなかった。
しかし、それでもこれだけは理解できる。
「人の首絞めんのは、やりすぎだろ」
深雪は十一に向かって助走をつけた。
「どけ!」
飛鳥と煉は、その一声で十一ときららから離れた。
助走の勢いに乗って、深雪は十一にドロップキックを繰り出す。
十一は派手に吹っ飛び、壁に激突する。
その音を聞いた深雪は、少し口元が緩みそうになっていた。が、首を横に振って、すぐにそれを打ち消す。
思いきり吹っ飛ばされた十一だったが、すでに立ち上がり、今度は深雪に向かって手を伸ばしていた。
「二一!!」
暴走した十一はまだ止まらない。
「まだ来るか」
ピアニストである深雪は、喧嘩をするときは手を守るために、手袋を着用する。
つけ心地を確かめるために、手を結んで開いて、グーパーグーパー。
準備完了。
「仕方ねえ、あまり気乗りはしねぇが……手加減できなかったら、ごめんな?」
口では、乗り気ではないようなことを言ったものの、深雪は拳を振るうたび、妙に楽しそうな様子を見せていたという。
きららは十一の手からようやく解放されたが、激しく咳き込んでいた。
「げほっ、げほっ」
咳き込みながら激しく呼吸を繰り返し、酸素を求めた。
こんな状況だというのにも関わらず、きららは手帳を取り出し、何かを書き込んでいく。
「もう、こんな時に何やってるの!」
「いえ……げほっ、首を締められるだなんて……初めて、だったので……この感覚をメモしておかなければ……。これも大事な大事な……知識の一つ、です」
目には涙をためていたが、きららは心の底から嬉しそうに、にっこりと微笑んでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
敷石しじみ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月23日
参加申し込みの期限
2013年06月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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