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嘘<ユメ>が現実<ホント>になるセカイ。それが、らっかみ!
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【恵御納家、五人】
ぎらぎらまぶしい太陽。ゆったり流れる白い雲、深くて遠い空のブルー。
白波さざめく、広い海!
「……夏夜ちゃん!」
「うん。いこう、夏朝」
水着姿の
恵御納 夏朝
と恵御納 夏夜はきゅうっと手を握り合い、柔らかい砂の上を裸足で駆けて行きます。真っ青に透きとおった海へ足を浸すと、心地よい冷たさに笑顔は増しました。
ここは、『にくきゅう諸島』! 恵御納家の過ごす穏やかな休日のためだけに生まれた、新たな島々です。寝子島に程近い南の島で、美しいグラデーションを描く虹の橋が島と島を繋いでおりました。
「おねーちゃ! おねーちゃ!」
「あっ。冬夜くんも、いっしょに遊ぶ?」
「きゃ、きゃ♪」
背中に生えた羽でふよふよ、飛んできた末の弟冬夜は夏朝と夏夜の間へ割って入り、ふたりのお姉ちゃんの手を握って満足げ。ふすんっと鼻息荒く、ぱしゃぱしゃ海水を蹴り上げ始めます。
そんな様子を、
恵御納 久隆
と
恵御納 理沙
の夫婦は砂浜に引いたレジャーシートへ腰を下ろして、のんびりと見つめています。
「子どもたちが楽しんでくれて、良かったな」
「ふふ~、旦那様の素敵なウソのおかげね♪」
「いや……君のおかげでもあるとも」
あの時
、あの素敵なひと時。
夫、久隆。妻、理沙。双子の娘、夏朝と夏夜。末っ子の冬夜。恵御納家にとって奇跡の一日を再び……とウソに願い、今日もまた分かたれたはずの家族は、ここに集うことができました。
ウソは日が変わるまで、幸せを届けてくれるでしょう。
「……ええと、その。お父さん、お母さん! 冬夜といっしょに、砂遊びでもしない?」
夏夜がくるりと振り返り、照れくさそうに両親を呼びました。まだまだ、そんなふうに呼ぶのには慣れていないようですけれど。
「私たちの娘からのお誘いよ。断れないわね、旦那様♪」
「もちろんだ。さあ、行こうか」
ふたりは立ち上がり、理沙は久隆のたくましい腕に抱き着いて、子どもたちのもとへ。白浜を踏みしめると、柔らかい感触と心地よい熱さが足をくすぐりました。
『にくきゅう諸島』は、恵御納家のお父さんこと久隆が、なかなかに苦労をして生み出した島々です。
なにが大変かって、お父さんは無骨で朴訥な超・生真面目さんなものでして。
「遊園地は欲しいよね」
「忍者屋敷や、和風の城っていうのもいいんじゃないか?」
「きかんちゃ! きかんちゃのる!」
「島の名前は、なにがいいかしら~? 楽しい名前がいいわね♪」
「う、うむ。そうだな……」
無邪気な家族たちの希望を、せっかくだからぜーんぶ叶えてあげたい! と、ウソをつくにも綿密なプランを構築するお父さん。旅行会社のツアーパックとしても売り出せそうな勢いでありました。
ちなみに一番困ってしまったのが、島の名前だったりします。
「ん、む……」
悩みに悩む旦那さまを見つめて、妻理沙は、夏朝が生まれた時のことを思い出していました。あの時も久隆は、こんなふうに一生懸命悩みに悩んでくれたのでした。
そのお返しに、というわけではありませんけれど。本日は理沙が、子どもたちの手前頑張るお父さんを後押し。こっそりと、
「旦那さま。寝子島と鈴島の仲間だから~……『にくきゅう諸島』はどうかしら~?」
「! それだッ」
そんなわけで、楽しさてんこもりな恵御納家のための楽園は、ずごごごごっと誕生したのでした。
和風、洋風の街並みが入り交じる『にくきゅう諸島』。
まずは前回と同じく、みんなで遊園地を堪能! 夏朝と夏夜は貸し切り状態の絶叫マシーンにおっかなびっくり乗り込み、なんだかんだで満喫。冬夜は理沙に抱っこされながら、久隆ともいっしょに回転木馬を楽しみました。
午前中は洋風エリアを楽しんで、美味しいお昼ごはんでお腹いっぱいになったら、今度は和風エリアへ! 夏夜の希望で生まれた、忍者屋敷で遊ぶことにします。
「あ……そうだ。和風といえば」
「どうしたんだ、夏朝?」
夏夜が首をかしげていると、夏朝は左手にいつもいっしょな猫パペット『
ハルくん
』を掲げて、ウソを重ねます。
「『ハルくんや……フツウを守りたい物さんたちが、みーんな付喪神になって、動き出すよ!』」
そう宣言した途端に……ふわふわり。ハルくんは自ら動き出して、
「かーさ! ハルもいっしょにあそぶのにゃ!」
「ハルくん……!」
ぽふんと夏朝の胸へ飛び込みました。
それだけではありません。
「あそぼう! あそぼう!」
「夏朝といっしょ、夏夜といっしょ!」
「か、夏朝……ちょっと付喪神、多すぎじゃ……?」
「あはは……」
夏朝のNyaphoneや、星のほうきや、サンマさんストラップ。久隆が持ち歩いている手帳にペン、理沙のすっごくでっかいおしゃもじなんかが次々に動き出して、わいわいがやがや! あたりは一気に賑やかになってしまいました。
「みんなでいっしょに、あそぶのにゃー!」
「うんっ、いこう……! 夏夜ちゃんも、冬夜くんも。お父さんもお母さんも!」
くるりと身を翻したなら、みんないっしょに、忍者ルックへ大変身! これもまたウソのたまものです。
忍者屋敷にはからくりがいっぱい。回転する壁が扉になっていたり、あちこちが地下通路で繋がっていたり、天井裏に秘密の部屋があったりと、盛りだくさんです。
「あら、楽しそう! みんなであれ、やってみない~?」
手裏剣投げ体験のコーナーを見つけて、理沙はみんなを誘います。
もちろん本物の手裏剣ではなくて、安全安心なゴム製ですけれど、雰囲気はバッチリ!
「えい! えい!」
「にゃあ! にゃあ!」
冬夜とハルくんはやみくもに投げまくり。夏夜は狙いすました一投で、ど真ん中をストライク! 夏朝と久隆、理沙がぱちぱち拍手をすると、付喪神たちも一斉に大きな拍手を贈り、
「おねーちゃ、すごい! すごい!」
「な、なんだ。照れるな……うん」
夏夜はちょっぴり頬を赤くして、頭をかきました。
その後も家族と付喪神たちは、めいっぱいに忍者アトラクションを堪能し尽くしたのでした。
さて……そんな楽しい時間にも、残念ながら終わりはやってきます。
日が沈んできた頃に。理沙は冬夜を胸に抱きながら、ちょっぴり寂しげに、それでも明るく言いました。
「はいっ! 恒例の、大妄想宣言タ~イム♪」
願いが永遠にかなうことはないのだと、誰が決めたのでしょうか?
この先も可能性はゼロに過ぎないなどと、いったい誰に分かるというのでしょうか?
家族は口々に、願いを叫びます。
「『フツウは壊さず、世界も壊さず。夏夜ちゃんと永続的に分離できる日が、きっと来る……!』」
「うん……もちろん、『僕もそれを望むよ』」
「『冬夜は、生まれ変わって……必ずまた、私たちの子どもになってくれるわ! 夏夜ちゃんと夏朝ちゃんは、明日も並んで過ごせるし……寝子島には、素敵な付喪神がたーっくさん、増えるわよ』♪」
いつか必ずかなうと信じて。
「おとーちゃ!」
「ああ……分かっているよ、冬夜」
無邪気にぺちぺちと頬を叩いた末息子に、久隆は微笑んで。
「『娘たちの願いも、妻の願いも……永劫にかなう!』」
彼らの願いは、明日にはかなわないかもしれません。再び日が昇れば、またいつもの日常が始まることでしょう。
けれど……誰がいったい、絶対にかなうことはないなどと決めたのでしょうか?
恵御納家の人々は再び、必ずや、集うことでしょう。寝子島には不思議で素敵な神魂が、満ち満ちているのですから。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
69人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月01日
参加申し込みの期限
2018年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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