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<竜宮>おいでませ! 藍玉ノ楽園へ!!
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>そして船は、故郷へと帰る。
「これって、帆?」
船室の一室で、蒼は骸骨たちと大きな布をみつけた。どうやら、予備の帆であったらしい。バエルに『水底の民』の文字を教えてもらった上で、紫がろっこんを使うと書類の中に船の備品について書かれたものがあったのだ。
「これで穴を防げないかな?」
「あら、いいじゃない」
じゅんとさゆるは船の底の穴に使えないかと壊れた箱の板や布などを見つけてくる。そして、朝衣が奥の方からかなり丈夫そうなロープを見つけてきた。
「まだロープはあるか?」
「これで全部かはわからないわ。今、遥人が骸骨たちと一緒に捜索しているから、みつかるかもしれないけど」
修が問いかけると、朝衣はちらりと奥の方を見る。
その後、遥人達が幾つものロープを持ってきた。修は「これだけあればマストに結んでも引っ張れそうだ」と口元を綻ばせる。
一方、甲板あたりにいた桜はマストの損傷について調べていた。一番ひどい物は中央から折れており「これだとマストは張れないわね」とため息を吐いた。
「でも、残り2本は……先端部分だけ。辛うじて張れそうね」
桜の呟きに、幽霊たちが頷く。
彼らは言葉を発することができない。が、雰囲気とかで言いたいことが大体わかるようになってきていた。
船の中央部にあった岩は修のろっこんで『分解』し、骸骨たちの手も借りて船にロープをかける。それを引っ張ってようやく船を起こすことに成功した。
バエルは「おぉ……」と感嘆の息を漏らし、パールもまた「すごい!」と満面の笑みで拍手。骸骨たちも幽霊も、どことなく嬉しそうである。
バエル曰く、この船に資料を入れ直してそのまま『水底の民』が今暮らしているところへ通じる門を通すという。もちろん、幽霊と骸骨たちも船に乗せて、である。
「あくまで応急処置レベルだから、無理はしないで」
さゆるの言葉に、バエルは大きく頷く。
「ありがとう。でも、大丈夫だ。一先ず門を潜ればいいのだから」
そういうと、彼はある一点を指差した。よくみれば蜃気楼のようなもやもやが、水中に出現している。その内、音もなく渦になり、大きな穴に変化した。その向こう側には、また海の世界が広がっている。
「あれは……」
誰かが思わず呟き、パールがその穴へと船を引っ張っていく。それに気づいた寝子島の住人たちは一人、また一人と船を押したり、共にロープをひっぱったり手伝い始めた。
バエルはどこからともなく指揮者がもつ棒のようなものを取り出すとくるり、と一回転させる。すると……、船を押していた者の背中に、潮の流れがぶつかった。
潮の流れに押され、マストがぱんっ、と膨らむ。ゆっくり砂地から浮かび上がった船は、ゆっくりと門を目指し動き始める。
彼はパールに合図を送ると、1つ頷いて船に乗り込んだ。バエルは寝子島の住人たちに深々と一礼する。
「おかげで、この船を調査するだけではなく故郷に戻せそうだ。本当にありがとう。お礼と言っては何だが、財宝は諸君らで分けてほしい。我々『水底の民』にとっては美術品以外の用途が無いのだ」
バエルはそういうと船へ乗り込み、そのまま船は門をくぐっていく。船からは骸骨たちと幽霊たちが「ありがとう」と手を振ってくれた。
「気を付けて……」
「バエルさん、パールさん、また会おうね!」
紫と蒼が手を振りながら声をかける。他の面々も口々に別れの言葉を告げ、彼らもまた不思議な力で海岸へと浮上するのであった。
気が付くと、全員が浜辺に佇んでいた。
「まるで夢みたいだったね」
じゅんの言葉に頷きかけた桜だったが、眼前で煌めく宝箱の存在に「夢じゃないわ……」と声を上げる。その中には沢山の金貨や宝飾品がいっぱい詰まっているからだ。
「これって金貨かしら?」
「こっちは真珠のペンダントに、王冠もある!」
さゆると蒼が宝箱の中身に目を丸くしていると、修はその中から1枚の金貨を取り出し、眉を上げた。
「見たことがあるような気がする。なんか、海外のコインっぽいような」
バエルが言った「『水底の民』ににとっては美術品以外の用途が無い」という言葉が妙に引っかかていた。
彼は、あおいが自分の背後からのぞき込んでいる事に気づき、傍らに寄せ共に金貨を観察する。
「これがこっちの世界の『海賊の宝』だったら、それはそれでニュースになるかしら?」
「なるかもしれないな……」
「もしかしたら、ここにテレビの撮影がくるかもしれない……」
紫と遥人、朝衣もまた金貨などを手にし色々と考えるのだった。
その数日後、その金貨などが歴史的価値のあるお宝である事が解ったりテレビの撮影が寝子島に訪れてしばし『海賊の宝』でちょっと騒がしくなるのはまだ知らない話である。
(終)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月08日
参加申し込みの期限
2025年09月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年09月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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