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R&R Agency:file2-01:落神伝説レポート
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● 泉先生インタビュー
なぎさを加えて四人になった調査班の面々は、
泉 竜次
先生を訊ねて美術室を訪れた。寝子島で生まれ育ったという泉先生は校内の生き字引的存在であり、寝子島の歴史や言い伝えにもくわしいともっぱらの噂である。
開けっ放しのドアをノックすると、キャンバスに向かっていた先生が振りむく。
あやめは入り口のところでおずおずと切り出した。
「失礼します、泉先生に折り入ってお願いがあるのですが……」
「どうした急にかしこまって」
泉先生は朗らかに答える。
「僕たち、島の歴史や言い伝えの事を調べてて……」と夏夜が続く。
「詳しく知ってる先生の話を直に聞いてみたい、です」
招き入れられると、あやめは握手のように手を出して泉先生の手を握った。
「ちょっとしたアルバイトで調べる事になりまして……泉先生は詳しいと伺ってます。もしよろしければ私達に協力していただけませんか?」
微笑んで5秒。ろっこん<リリスの微笑み>のかかりを期待してのことだ。フツウな状況では効果は弱いかもしれないが少しでも情報を引き出す為にやっておく。
「まあ座れ」
先生はカッカッカと笑うと、四人に椅子をすすめた。
椅子に掛けると、窓の向こうに新緑の葉桜がそよいでいた。
修はふと、かつて会った落神降臨時代の存在、
『九夜山のおキヌさん』
のことを思い出した。
九夜山の奥、桜の群生地と、三百年桜と呼ばれる古木。
落神の力の影響で生まれた山の精として、細々と口伝に残っていた霧の中のキヌという娘。
彼女の言葉
が霧の中から形になるようによみがえってくる。
――落神様がいらした頃は、神魂によって本来ある理が乱れ、それは自然にも影響を及ぼしていたようです。
――動物や植物も、巨大になったり沢山増えてしまう事もありましたが、逆に荒れてしまって何も採れないと困っている人々もいらしたのです。
――全てが落神様の神魂が原因かは分かりませんが、良い事も悪い事も問わず、本当に様々な出来事が起きていたようです。それに……私はあまり詳しくはありませんが、異変はこの島だけではなかったそうです。
修がおキヌさんのことを泉先生に話すと、先生も目を細めた。
「懐かしいな」
「はい。また会いたいですね……」
それに、泉先生と言えば
『ねず』
の話もあった。
「家に突如鼠増えしことを、寝子島では旧く『ねずの宿り』と呼び習わすと云ふ――か。うんうん」
去年のはじめ、猫鳴館でネズミの大発生事件が持ち上がった。その際に出くわしたのが寝子島の地下に古来より棲むという『ねず族』の少年。今も猫鳴館の地下に棲み、時折姿を見せることもある
鳶色彦
である。
伝承のいくつかは、こうして今でも目の前に現れることがあるのだ。
そういえば、鈴島の遺跡に封印された牛<タマクライのミル>についての
ねずの記録
は有益だった。
「ねずには他にも記録や情報を持つかも」
嬉々と話す修と泉先生をよそに、夏夜の記憶は昏いところへと沈んでゆく。
(神魂を喰らうタマクライのミル……)
それもまた、前落神時代の怪異のひとつだったらしい。
ねずの記録によると、当時のもれいびらしき人々と灰色の猫神――テオだろうか、それとも違う猫のらっかみ?――が力を合わせ、悪しきものの手に落ちることがないよう、鈴島に迷宮を作って封印したのだという。まるでクレタ島のミノタウロス神話のような話だ。
ミルは悪心あるカラスのらっかみ・クローネの手に落ちてしまった。クローネは世界を変えてしまう力を持つ石『悪魂石』を捜しており、そのためにミルを利用して、神魂の中にののこの記憶を求めたのだ。一方、もれいびたちも力を合わせ、『悪魂石』が
異界の城
にあることを突き止めた。この『悪魂石』は欠片に分かれていて、ひとつはクローネの手に渡ってしまったが、残りはこちらで押さえることができた。
再びクローネの手に渡ることのないよう、『悪魂石』は天界に運ばれた。悪魔に狙われたりもしたが、
悪魂石は無事浄化され『白魂石』となった。
一方、
クローネがたったひとつ手に入れた『悪魂石』からは悪しき影が生まれ、『ゴンザレス太郎』となって、今は鈴島上空に陽炎のように浮かぶお隣世界・星幽塔を脅かしたのだが
……これはまた別の話になる。
夏夜の顔がゆがむ。
(
踏み躙り嘲笑う残虐幼稚な愚神、クローネ
。最後は、
そのミルに神魂を呑まれて死んでいった
――)
「おおそうだ、落神神社といえば」
泉先生が手を打ったので夏夜は我に返った。
「
落神神社に落神様が喜ぶお供えをすると、落神様の声が聞こえるという噂
もある」
「落神様が喜ぶお供えって何ですか?」
あやめが訊ねると、泉先生は首を横に振った。
「俺もガキの頃、いろいろ供えてみたんだがわからなかったんだよな」
「先生はどんなものを供えたんです?」
「石だろ、柿だろ、キュウリだろ……あ、
ちくわはダメだった
と誰かが言っていたな。そうだ、中秋の名月の頃、
落神奉納餅つき
っていう奇祭があるのは知ってるか。2年に1度のあの奇祭の起源は、落神様が餅を食べたがったからだと言われる。だもので、餅も供えてみたことがあるが、それでも声は聞こえなかったな」
落神様の好物とは何なのだろう。
そもそも声が聞こえるという噂は本当なのだろうか。
一同は首をひねりながらも、メモに残す。
ネコマタのセンリ
なら何か知っているかもしれないなと修は思った。あるいは、
灰色猫のアイツ
か。前者は今は会う術がないし、後者は何か知っていてもぼかしてしまいそうだが。
「そういえば、
本土鎌倉に落神研究所
があるみたいだが……」
「落神研究所? そこ、何か知ってないかな」
夏夜が食い付くと、修はうーんと唸って苦笑した。
「伝説の研究はしてないかもしれないな。俺が関わったときは、奈羽田(なばた)って所長をモデルにした、とにかく『んぱー』と喋るロボット【メカリエチャン】ってのを作ってた」
そいつが脱走したものだからまた大変でさ、などと、ユーモアを交えて話すと、ゆるい空気が場を包む。
「……それは……僕たちが調べているのと、ちょっと違う、かな?」
「俺も、そう思う」
すると、リラックスして何か思い出したのだろうか、泉先生が唐突に膝を叩いた。
「おおそうだ。そういえば、
落神神社のご神体には何か秘密がある
と聞いたことがある」
「ご神体に? どんな?」
「ううーん。それがなぁ……子どもの頃に聞いた話だからな……」
顎をさすって記憶を紐解こうとする泉先生だが、どうもよく思い出せないらしい。
あやめは身を乗り出し、手を握って訊ねる。
「先生、もっと詳しく落神伝説を知っている方をご存じなら紹介してほしいのですが……」
「ああ、それなら。
旧市街の漬物屋『うめ河』
の、」
「うめ河の?」
「隣の家の婆さん。生きてりゃ100才を超えてるかしらんが……あの婆さんなら何か知ってるかもな」
行ってみようよ、となぎさが言った。
あやめだってもちろんその気だ。だいたいの住所と名前を聞き出すと、泉先生にお礼を言う。
「役に立てたかわからんが……こんなものでよかったか?」
「はい。ありがとうございました」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月19日
参加申し込みの期限
2018年03月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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