this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
不思議な酔いの1日
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
「何だここは……?」
「ここはバスケットコート?」
静かな空気が流れるバスケットコートに男子二人の声が響く。
篠崎 響也
と
神嶋 征一郎
はそれぞれ自分ではない声がするのを聞いて、声がした方へと振り向いた。
「……篠崎か」
征一郎がそう言うと響也はへらりと笑う。
響也も征一郎も先程まで違う場所にいた筈なのだが、いつの間にやらここに来ていたのだ。
二人ともろっこんの影響による不思議な出来事に遭遇する事は慣れており、またかと言う思いでいる。
(体が熱い……? まさか風邪か?)
感じる身体の異変に一瞬そんな事を考えるが、直ぐに違うと思い直す。
何故なら、征一郎はこの感覚を以前も感じた事があったからだ。それは確か謎の酔い方をした時だった筈だと思い出す。
しかし、同時にその時とはまた少し違うような気もしていた。
他に何かないかと征一郎はバスケットコートを見回す。しかし、バスケットコート自体は特におかしい点はないようだ。
不思議な事に遭遇するのは慣れたが、バスケットが上手になった覚えは彼にはない。寧ろ、どちらかと言えば運動は苦手な部類なのだ。
なのに、こんなところに連れて来られて一体何なんだとつい考えてしまった。
一方で響也はどうにもここは現実の空間ではなさそうだと考えていたが、それに加えて気になる事があった。どうにも思考がおかしい気がするのだ。
(いつもより思考がどうにも、緩く幼くなっている気がする?)
それにいつもと身体の感覚も違うような気がする。それは征一郎が感じている事と一緒である事を響也は当然知らない。
(ボールもあるし、ここでバスケットできそうだな)
響也はバスケットボールがコートの片隅に転がっているのを見つけた。特に汚れたりはしておらず、新品に近そうだから使用するのに問題はないだろう。
バスケットと言えばいつもは体育の時間でやる時も、響也がさぼったり手を抜いたりしている競技だ。この競技自体が嫌いなわけではなく、単純に指への影響を考えると戸惑ってしまうというだけなのだが。
しかし、ここならば大丈夫だという気がした。特に確証はないので何となくではあるのだが。
「神嶋。バスケットしないか?」
バスケットをやるにしても一人では出来ない。だから、丁度直ぐ傍にいる征一郎にバスケットをやらないかと響也は誘いをかけてみる事にした。
「……篠崎、てめぇもか」
征一郎がニヤリと笑う。
この空間がどういうところか、正確には征一郎には解らない。しかし、夢に近いそんな妙な空間であるという事は理解が出来た。それ故にここなら指の事を気にせずに済むと響也同様に考えていたのだ。
「1on1、先に5本取った奴が勝ちだ」
「オーケー」
回転させたボールを指で支えつつそう言う征一郎に対し、響也は快諾する。
こうして現実では二人がけして行う事のないバスケットでの勝負が実現する事となった。
この空間でならば準備体操すらいらないかもしれない。そんな風に思いつつもそれでも一応は軽く準備体操をする征一郎と響也。
準備体操程度ならば二人だってやる事はあるわけだが、そうして身体を動かしてみて普段よりも身体が軽い事に気付く。しかし、同時に僅かだけふらついてもいた。
(ふむ。身体自体は軽いけど、浮ついてるような気分にもなってて普段より動き易いかどうかは半々、か?)
と、響也が考えれば、
(この状態は自分だけじゃねぇ筈だ。なら、変則的な動きなどでリズムを崩すか……)
と、征一郎が考える。
「あぁ、そうだ。折角の勝負だ。罰ゲーム有で負けた方が勝った方の言う事を聞くってのはどうだ?」
「んー……。わかった」
征一郎の提案に、響也は僅かだけ考える素振りを見せたが頷いて了承する。
「じゃあ、俺が勝ったらジュースを奢って貰おうか」
「はぁ? ジュース? そんなんで良いのか?」
響也のその言葉に征一郎は拍子抜けしたように言う。
征一郎としては勝った暁には響也の恥ずかしい秘密を聞くつもりなのだから、その反応も当然かもしれない。
「え、駄目か? うーん……。あ、じゃあ、俺の曲をもう一曲作って」
征一郎の半ば呆れたようなその反応に、響也は少しだけ考える。
すると、一つ良いアイディアが浮かんだ。あぁ、そうだ。これが良いと響也は思い、そのアイディアを口にするのだった。
「……また自作曲を?」
「前に作ってもらった深海は良い曲だった。だから、またお前に作ってほしい」
「構わねぇ、自分に勝てたらの話だがな」
鼻で笑う征一郎。そう、これはあくまでも勝った時の話だ。そもそも勝てなければ意味はない。
「さぁ、やるぞ!」
「上等!」
普段とは違う身体の感覚。浮ついたような意識。そして、いつもはけして全力でやらないバスケット。
どれもこれも普段とは違うモノだ。だからか、すっかり二人はその空気に引っ張られていた。
「甘いな。読めるぜ、てめぇの動きが! 自分に勝てるのは自分しかいねぇ!」
まるでどこぞのバスケット漫画に出てくるキャラクターのような事を征一郎が吼えて、いつもはやろうとしても恐らくできないであろう圧倒的な緩急をつけた変則的なドリブルを行う。
「それはどうかな!」
しかし、響也もまたそれに対してまるで未来を読んでいるかのような反応を見せる。研ぎ澄まされた感性は僅かな動きさえも逃さない。そして、今の彼の身体はその反射に追い付いていた。
「何ッ! これを反応してくるのか……ッ」
「お前の前にいるのを一体誰だと思っているんだ!」
まさか反応してくるとは思っていなかった征一郎は一瞬の隙を突かれて窮地に陥る。
だが、まだボールは奪われていない。ならばと、押されているその態勢から身体を回転させてバックロールターンを仕掛ける。
二人の勝負はまだ始まったばかりである。
「やる」
冷たい缶コーヒーを響也へと投げる征一郎。
「慣れねぇ事したのにさほど疲れがねぇとはな。何なんだ、ここは」
「さてね。……あ、そう言えば、神嶋が勝った場合、一体何を言うつもりだったんだ?」
缶コーヒーのプルタブを起こしながら響也はふと思い出したように言う。
結局、先程の勝負は引き分けに近いものだった。正確に言えば、勝負はまだついていない。あまりにも拮抗しすぎていて未だ点が入っていないのだ。
「あぁ、あれか。篠崎の恥ずかしい秘密を聞こうと思っただけだ」
「俺の恥ずかしい秘密? また何でそんなものを」
「特に意味はねぇ」
そんな征一郎の返答を聞きながら、うーんと考える響也。
「はじめてのコンクールの時さ。楽しみ過ぎて一睡もできなくて、演奏終わった後に倒れたんだよな。しかも、その後発熱で寝込むオマケつき」
「……てめぇ、馬鹿だろ」
「うるさいなー。ほら、俺、言ったんだから代わりに曲作ってくれよ?」
「……さてはそれが目的で言いやがったな」
果たしてその後、征一郎は曲を作ったのかどうか。それはまた別のお話である。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
不思議な酔いの1日
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月18日
参加申し込みの期限
2018年03月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!