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●3日
「どうです、シュー君。写真足りますかー?」
前日。
椿 美咲紀
は
八神 修
が操作しているパソコンを覗き込んだ。
「ああ、大丈夫だ。レイアウトはこんな感じでいいか?」
「はい! ウォルター先生も射撃部のみんなもいるし、バッチリなのです!」
「よし、じゃあプリントアウトするか」
修がマウスをクリックする。カタカタとプリンターが動き始めた。
ここは星ヶ丘寮にある美咲紀の自室だ。明日は射撃部顧問の
ウォルター・B
の誕生日。いつもお世話になっている顧問にミニアルバムを作って贈ろうと、2人は集まっていた。
発案は美咲紀だった。
「私、新聞部として昨年から学校取材で色々写真を撮っているのです。その中に射撃部の活動もありますし、ウォルター先生もたくさん写ってます」
4月も終わるある日、美咲紀は修にそう言うと、その黒々とした瞳をチャーミングに輝かせた。
「だから、写真を集めてアルバムにして先生に贈るのはどうでしょう?! 時系列順に並べれば、行事の思い出も走馬燈のようにきっと思い起こされるのです!」
「なるほど。それは悪くないな」
ふむと顎に手を当て修は考える。横で美咲紀がにっこりと笑った。
「自然な感じのスナップ写真が多いのですよ。カメラマンの腕が良いのです!」
「美咲紀が名カメラマンなのは知ってるよ」
新聞部の部長でもある修は優しく微笑むと、ぽんと美咲紀の頭を叩いて言った。
「よし、美咲紀の案を採用しようか。フォトブックのキットを購入しよう。美咲紀は写真のデータをくれるか? 編集ソフトは俺に任せてくれ」
そしてウォルターの誕生日前日に、こうして美咲紀の自室に集まったのである。
修がデザインしてプリントアウトしてくれた用紙を美咲紀は順序よく並べていく。
「これは射撃部初めての大会、これは球技大会……」
美咲紀は用紙に日付やコメントを丁寧に書き込んでいく。そして大きくウォルターの顔がプリントされた1枚を見つけると、うっとりと眺めながら溜息をついた。
「こうやって見ると先生ってカッコイイですねぇ」
それは寝子高で美咲紀が撮った1枚。ウォルターが振り向きざまに笑っている写真だ。
「写真映えしますよね……本物ももちろんカッコイイですが。美形を見ると心が洗われるのです~」
「確かに先生は格好いいよな、金髪碧眼だし」
座って作業する美咲紀の上から覗き込むように修もその写真を見る。ハッと美咲紀が修を見上げた。
「もちろんシュー君もカッコイイのですよ!」
「ははは、ありがとう」
笑いながら修は美咲紀の前に座り、製本作業に取りかかる。「ほんとなのです~!」と美咲紀が口を尖らせてる間に、修はテキパキと製本を終えた。
「良い出来だ」
出来上がったミニアルバムを前に、修はうんと満足げに頷く。そしてそれを机の上に置くと、美咲紀に向き直った。
「あのさ、美咲紀。せっかくだからアルバムだけじゃなくて何かつけたいなと思うんだけど」
「それはとても素敵ですね! お菓子とかイイなと思うのです」
修の意見に美咲紀はうんうんと元気よく頷く。ところが。
「お菓子か。じゃあバースデーケーキとかどうだ」
と修が提案すると、彼女はこう返してきたのだ。
「わ、イイですね! お任せしますので、頑張ってくださいシュー君!」
「……え?」
まさか自分に丸投げされると思わず、修はポカンと口を開く。美咲紀はにっこりと笑った。
「だって、パンケーキあんなに巧く焼けるじゃないですか。シュー君が作った方が絶対美味しいのです!」
にこにこにこにこ。無垢な笑顔で美咲紀は修に向かい合う。しばらく2人は対峙していたが、堪えきれなくなったように修がくっと顔を背け、おもむろに立ち上がった。
「……台所貸せよ」
「もちろんなのです~♪」
男気溢れる背中が美咲紀のキッチンに消えていった。
足りない材料を確認すると、修は一旦買い物に出る。そして帰ってくると、人のキッチンにもかかわらず修は手早くチョコケーキを作った。ちょっと飾り付けを工夫して。
修はこの1年、好きな子のために何度もお菓子作りをしており、格段に腕を上げたのだ。以前は料理なんかしなかったのに。恋は人を成長させる。
「うーん、やはりシュー君に任せて正解でしたね。お菓子作りは目分量が通用しないシビアな世界で困るのです」
豪快な大鍋料理を得意とする美咲紀が、ケーキを持ってリビングに戻ってきた修に言う。そして目の前に置かれた箱詰めされたケーキと、お皿の上に乗っているケーキを見て、首を傾げた。
「箱に入ったケーキはカッコイイし、お皿のケーキは可愛らしいです! けど……なぜ2つあるのです?」
彼女の問いに修は小皿を用意しながら答えた。
「皿のは先生にあげる分を飾り付けした時に残った分だ。せっかくだから美咲紀と食べようと思って小さめのを作った」
「私の分も作ってくれたのですか? シュー君優しいのです~」
ほわわ。幸せ一杯の顔で美咲紀が言う。修がぷいと横を向いた。
「別に……。材料が余ってただけだし」
その頬はほんのり赤くなっていた。
そして当日。午前授業だった2人は放課後、職員室にウォルターを尋ねた。
「おや、射撃部の2人じゃないか。どうしたんだい?」
ウォルターが美しい碧眼を2人に向ける。修が1歩前に出てぺこりと頭を下げた。
「先生、いつもご指導ありがとうございます。今日は先生の誕生日なので……」
「お祝いをしたくてプレゼント持ってきたのです! 先生おめでとうございます~」
ひょいと美咲紀が顔を出し、ウォルターに包みを差し出す。ウォルターのガラス玉のような瞳がぱちぱちと瞬いた。
「ああ、覚えててくれたんだねぇ。ありがとう」
少し驚きながらウォルターは包みを受け取り、その白い指でゆっくりと包装を解いた。
「これは……アルバムだ」
2人が作ったミニアルバムを取り出し、ウォルターは興味深そうに見入る。「ああ、これは懐かしいなぁ」と呟いている姿はとても楽しそうだ。
しばらくパラパラとアルバムを見ていたウォルターは、今度は細長い白箱を開ける。その目が驚きに丸くなった。
「これ、ケーキかい?!」
それは、拳銃の弾倉に模したケーキだった。
チョコケーキをうまくナイフで成形し、上からチョコクリームでコートしてある。弾丸に模して細工した飴とチョコがけのアーモンドも添えられて、遠目からはまるきり弾倉にしか見えない。
ウォルターは目をぱちくりとさせた後、快活に笑った。
「これはいいや! ありがとう。流石だねぇ」
ウォルターの反応をドキドキしながら見守っていた修はほっと胸をなで下ろす。そして楽しげな瞳を向けているウォルターに向かって、にこりと微笑んだ。
「射撃部ですから」
しばらく3人は素敵なプレゼントを囲んでお喋りをした。
ケーキには、射撃部部員一同の寄せ書きカードも添えられている。それに目を通しながら微笑むウォルターに、修と美咲紀は改めて頭を下げた。
「「先生、今後とも射撃部をよろしくお願いします」」
ウォルターが顔を上げた。
「うん。今年も頑張ろうねぇ」
「「はい!」」
元気の良い声が職員室に響いた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月15日
参加申し込みの期限
2018年03月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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