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5月の☆ハッピーバースデー
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●18日
その何日か前。
燃えるような赤い髪がチャーミングな三つ編みの女の子と、艶やかな長い黒髪をくるっと2つのお団子に分けている元気な女の子が、小さな机を挟みその可愛らしい頭を付き合わせ、何やらチクチクと針仕事をやっていた。
机の上にはたくさんの色とりどりのはぎれ。どうやら和柄のものが多いようだ。お団子頭の
畑中 華菜子
は針を持つ手を止め、思案顔でそれを選んでいたが、なかなか決まらない。華菜子は向かいの友人に救いの手を求めた。
「セレッソちゃん、どれがいいと思うアルか?」
赤毛の女の子
御薗井 E セレッソ
が顔を上げる。彼女はその青く大きな瞳をぱちぱちとしながらはぎれを見ていたが、やがてその中の1枚を取り出した。
「こちらの布とてもキレイだワ! これと組み合わせるといいんじゃないカシラ、華菜子チャン!」
「おお、それいいアルね!」
セレッソから布を受け取ると華菜子は手元の物と合わせてみる。それはとりどりのはぎれで作られたパッチワーク。華菜子は瞳を輝かせて頷いた。
「うん、バッチリアル! ありがとう、セレッソちゃん」
「飾りにレースを使ってみるのもいいノ!」
「そうアルね! ちょっとだけサテン地の中華柄を入れてもアクセントになるアル!」
2人は仲良く相談しながら、持ち寄ったはぎれでパッチワークを作っていく。華菜子がチクチクと縫いながら嬉しそうに小さく呟いた。
「3人お揃いアルね」
「お揃いナノヨ、華菜子チャン!」
セレッソも幸せそうに言う。3人、お揃い。あの大事な大事な友人は、気に入ってくれるだろうか。
華菜子とセレッソは顔を上げ、ふふと微笑みあった。
そして、18日。華菜子とセレッソの大事な大事な友人
薄野 五月
は、とても幸せな気持ちで目が覚めた。
(ふっふ、今日は誕生日なのですー)
誕生日が嬉しいとは何て幸せなんだろう。五月はゆっくりとその事を噛みしめた。
今日は学校が終わった後、大事な友人2人と誕生日パーティー。去年も、今年も。彼女達はお祝いしてくれるのだ。五月の誕生日を。
(嬉しいなぁ)
五月は窓から柔らかく射し込む朝日に向かって目を細めた。
2人に何か贈り物を用意しましょう。大好きなあなた達にありがとうの気持ちを込めて。
それを持って猫島軒へ行くのです。通い慣れた道だけど。それでも今日は、何だかきらきら見えるに違いないのですよ。ふっふ。
学校は午前授業だったため、五月は日が高い内に自宅に帰り着く。そして身支度を済ませた五月は、ちょっと回り道をして、それでもうきうきしていたのか、時間より少うし早めに猫島軒に着いた。
「こんにちはです、ふっふー」
声を掛けて扉を開ける。すると奥からパタパタと華菜子が出てきた。
「あー、五月ちゃんいらっしゃいアル!」
「華菜子さん。ごめんなさい、少し早すぎましたか?」
「大丈夫アルよ! 私ちょっとかざ…………ううん! とにかく大丈夫アル! それより、サンドイッチの材料何にしたアルか?」
「ああ、それはですね……」
五月は食材の袋を華菜子に見せた。
「食パンと……レタス、トマト、ハム。それに生クリームとサクランボを持ってきました」
「おお、いっぱいアルね! 私は店の材料ちょっと分けてもらったアルよ」
その時店の扉が開き、セレッソが顔を出した。
「こんにちはナノ。2人とも早いノネ! ワタシ遅れちゃったカシラ?」
「大丈夫だよ、セレッソさん。私がちょっと早く来ちゃっただけだから」
優しく微笑む五月の横から、華菜子がひょいと顔を出した。
「今サンドイッチの食材見てたアルよ。私はキュウリとレタス、ゆで卵にチャーシューもあるアル」
「美味しそうナノ! ワタシはチーズとマッシュポテト持ってきたワ!」
「これはとっても素敵なサンドイッチになりそうですね、ふっふー」
「ケーキも一緒に作るアル。じゃあみんな、厨房に入るアル!」
華菜子の元気なかけ声に、2人は笑顔で頷いた。
女の子とは、なぜこんなに器用なのだろう。彼女達は楽しくお喋りしながらも、ちゃんと調理を進めていく。
「まずケーキを作るアル! 焼いてる間にサンドイッチを作ればいいアル」
「小麦粉、卵……私が持ってきた生クリームとサクランボはケーキの方にも使えますね」
「五月ちゃんフルーツケーキ大好きだったアルよね。たくさんフルーツ載せるアル! 苺にミカンや桃の缶詰もあるアルよ」
「ワタシ、ケーキ上手く作れるカシラ……。五月チャン、まず最初に何をすればいいノ?」
「ああ、まず卵を卵黄と卵白に分けようか。その後白身と砂糖を泡立てて、メレンゲを作るんだよ」
「よーし、お任せナノ!」
むん! と腕まくりしてセレッソは卵を掴む。そしてそーっとそーっと卵を割っている横で、華菜子はてきぱきと手順を確かめていた。
「砂糖、小麦粉、バター、分量は大丈夫アル。セレッソちゃんがメレンゲ作ってる間に、私小麦粉ふるっとくアル」
「じゃあ私はバターを溶かしておきますね。その後オーブンを温め始めましょう」
手際よく作業を進める華菜子と五月。卵白と砂糖を懸命に混ぜていたセレッソが、その姿を見てほうっと溜息をついた。
「2人共、とっても手際がいいノ! きっとお店のお手伝いをしっかりしているからナノネ」
セレッソの言葉に華菜子と五月はちょっとびっくりして顔を見合わせる。華菜子がエヘヘと笑った。
「何だか照れるアル。でも、セレッソちゃんも上手アルよ!」
ね、と華菜子は五月を見る。五月も笑顔で頷いた。
「うん、メレンゲもしっかり角が立ってる。セレッソちゃんが一生懸命やってくれているからだよ」
優しい友人2人に、セレッソの薄くそばかすが浮いた頬がぽおっと赤くなった。セレッソはその青い瞳を輝かせながら弾む声で言った。
「ワタシ、頑張って美味しい美味しいをケーキ作るワ!」
「うんうん! クリームもフルーツもいっぱいにするアル!」
「サンドイッチも忘れてはいけませんね。楽しみなのです、ふっふー」
3人は顔を合わせて花のように笑い合う。
そして。厨房に可愛らしいお喋りと笑い声を響かせながら、たくさんのサンドイッチとフルーツがたっぷり載った素敵なケーキが出来上がった。
「わあ、とっても素敵ナノ!」
「ほんと、すごいね」
料理を持って華菜子の部屋に入ったセレッソと五月は、可愛らしく飾り付けられた部屋を見て目を丸くした。
「ちょっとだけアルけど。せっかくだったアルから」
料理をテーブルに並べていた華菜子がへへと鼻を擦る。そこにも可愛らしいテーブルクロスがかけられていた。
「まずはサンドイッチを食べるアルよ。お腹が空いたアル!」
「賛成ナノ!」
「美味しそうですねー、ふっふ」
みんなで持ち寄った具材をめいっぱい挟んだたくさんのサンドイッチを前に、3人娘の目は輝く。いただきます! と声を合わせて言うと、楽しく元気に食べ始めた。
現役高校生の胃袋は女子でもなかなかのもの。美味しい組み合わせに目を細め、個性的な組み合わせに目を丸くしながら、3人はパクパクとサンドイッチを食べ進める。勿論お喋りが止まる事はなく。やはり女の子は器用である。
そして山盛りのサンドイッチの大皿が空になると、華菜子がそれを下げ、代わりにフルーツケーキを持ってきた。
ケーキのろうそくに火が灯される。バースデーソングの合唱の中、五月がふうっと火を吹き消すと、部屋は温かい拍手に包まれた。
「みなさんと一緒に誕生日を過ごせて嬉しいですー。ふっふ」
五月が楽しそうに笑う。セレッソと華菜子はそっと目配せすると、せーので一緒に両手を差し出した。
その重ねられた掌の上には、パッチワークで出来た手帳カバー。セレッソが言った。
「五月チャン、お誕生日おめでとう!! 華菜子チャンとワタシからはこちらをプレゼント!」
「素敵……」
五月はびっくりしながらそれを受け取った。和柄のはぎれがセンス良くパッチワークされ、ポイントにレースや中華柄のサテン生地も使われている。五月がそれに見入っていると、にょきと同じ物が2つ目の前に現れた。
「ワタシ達のも作ったノ!」
「3人お揃いの物って嬉しいネ!」
セレッソと華菜子が幸せそうに笑う。「それでネ」とセレッソが続けた。
「ワタシ達からそれぞれプレゼントがあるノ!」
そう言うと、セレッソは色々な種類の可愛らしいスケジュールシールと手帳の日記リフィル、華菜子はラーメンストラップ付きボールペンを五月に渡す。受け取った五月は胸がいっぱいになりながら言った。
「たくさん本当にありがとうございます。とっても嬉しいのです。実は私からもですね……」
五月は持ってきた紙袋から、カスミソウとルピナスのミニブーケを2つ取り出すと、
「これからもよろしくお願いします」
と言って2人に渡した。
「綺麗ナノ! ありがとう五月チャン!」
「ありがとう! 素敵アル!」
受け取った2人は頬を染め、口々に礼を言う。五月がにっこりと目を細めた。
「ちょこっとサプライズです。ふっふ」
ケーキを囲んでお喋りは続く。
「んー、Buono! はい五月チャン、あーん!」
セレッソに可愛く勧められ、大きな口を開ける五月。それを笑顔で見守る華菜子。
楽しい楽しい誕生日パーティ。3人の胸には同じ思いが浮かんでいるのだった。
―――ずっとずっと、3人仲良しでいられますように!
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月15日
参加申し込みの期限
2018年03月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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