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ねこじま麺紀行・猫島軒
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【4】
お昼の書き入れ時が過ぎ、落ち着いてきた頃、
優木 遥斗
は店にやってきた。
今日は引っ越し屋のアルバイト。午前の仕事がおしてしまい、お昼をとるのが少し遅くなってしまった。
カウンターの隅にどっかと座り、引っ越し屋の社名の入った帽子を取る。
作業着に身を包む遥斗は高校生というより、どことなくおっさん感がある。
「…………」
メニューを睨み、しばらく考える遥斗。
「すみません、注文を。ラーメンと餃子と炒飯、お願いします」
と、目をデザートのところに滑らせる。
「……杏仁豆腐も」
身体を動かしたあとは炭水化物が欲しくなる。それと甘いものも。
ラーメンが目の前にやってくると、 遥斗は箸を持った手を揃え一礼。
「いただきます」
誰が見ているわけでもないが、こういう作法は律儀に守るのが遥斗という男。剣道道場の師範の家で食事の作法は厳しく教えられているのだ。
まずはスープを一口。美味い。疲れた身体を優しく温めてくれるそんな味だ。
それから麺をずるりと男らしくすすって、うん、と頷く。美味い。
味について繊細に違いがわかるわけではないが、ただひとつわかることはここのラーメンは美味いということ。
まあ、それだけわかれば十分だ。静かながらも豪快に料理を口を運ぶ姿はまるで全力稼働する大型工場。
あっという間にラーメンを平らげ、今度は餃子に移る。
使うタレは醤油とお酢にラー油を混ぜるスタンダードスタイル。ただし、ラー油の割合は多め。
本人は注意してバランスよく混ぜているつもりだが、辛いものに強いせいか、端から見ると割とめちゃくちゃだったりする。
(うん、今日もいい割合でタレを作れた)
普通なら、しまったラー油入れ過ぎたとなるタレだが、彼は平気で餃子をつけてパクパク口に放り込む。
(……餃子がなくなったな。さて、残った炒飯に行くとするか)
端かられんげに持ち替え、ガガッと香ばしく炒められた飯を口に掻き込んでいく。
(これも美味い。卵が美味いな。それと刻んだ焼豚も美味い。ネギも美味い)
気がつけば皿に盛られた炒飯は一粒残らず消えていた。それから、杏仁豆腐をぱくり。
「ごちそうさまでした」
こうして淡々と静かに遂行された遥斗のランチタイムは終わった。
支払いを済ませ、満足げな表情で外に出る。
「……デザートは肉まんにするか」
(? 今、店から出て来たのって、優木か……?)
猫島軒から出て来たルームメイトの姿を、
水守 流
は目を細めて見送った。
なるほど、やつもこの鼻をくすぐるラーメンの匂いに誘われたクチか、とひとり納得する。
(まあ、こんだけ美味そうな匂いがしてりゃ無理もないよなぁ)
休日の楽しみは人それぞれあるが、流にとってのそれはぶらりと出かけた先で何を食べるか考えること。そして、食べることである。
商店街を散歩する間、彼は自分の胃袋に問いかけていた。今日は何腹なんだ、と。
その問いに対する答えは、どこからともなく漂ってきたラーメンの匂いが教えてくれた。
この豊潤な魚介出汁の匂いを前にしてスルーすることなどできるだろうか。いや、できるわけがない。
(それに店から出てきた優木の顔、あれは美味いものを腹いっぱい食べて大満足って感じだった。これはもう行くしかないだろ)
文字通り腹が決まった流は、颯爽と猫島軒ののれんをくぐった。
カウンター席に座ると、さっそくメニューに目を向けた。
店の前では王道の猫島ラーメン一択、と思っていたが、メニューを見るとコラボメニューもなかなか捨てがたい。
(サンマー麺か、そういや食ったことないな。名前は知ってるが、食う機会なかったんだよなー……たしかサンマー麺だけど秋刀魚は入ってないんだよな?)
そんなことを思いながら、別のラーメンに目を向ける。
(ちくわラーメン……? あんま聞いたことないな、どんな味か気になるなー……あ、こっちの麻婆麺も美味そう。迷ったら全部食う! ってやりたいとこだが、胃袋も金も有限……さて、どうするか)
むむむ、と唸り、そしてメニューから顔を上げた。
「よし、決まった! 大将、サンマー麺と杏仁豆腐だ!」
あいよ、と店主の威勢のいい返事。流はふぅと一息ついて、お冷やを喉に流し込む。
(ひと勝負したあとの水は喉にしみるぜ。ま、食うもの決めただけだけどな)
しばらくして、サンマー麺が目の前にやってきた。
「お、きたきた。うーむ、実に食欲を刺激するいい匂いだぜ」
たっぷりの野菜とその旨味を閉じ込めるように麺をおおうどろっとしたあん。この野菜あんかけラーメンこそがサンマー麺、決して秋刀魚が入っているわけではない。
「では、いただきまーす!」
ずるずると豪快に音を立て麺をすする。麺にからみつくあんはいろんな野菜の旨味が詰まって濃厚、そして麺と相反するシャキシャキした野菜の食感。これは癖になる。
「うん、美味い! この店はずれなしだな。たっぷりの野菜がどことなく身体にいい気もするし、汁までいっちまうぜこいつぁよぉ」
期待以上の美味さに背中を押され、どんぶりいっぱいのサンマー麺をぺろりと完食。
「ぷはー! 美味かった!」
そして、ぐびりと喉を鳴らしてお冷やを飲む。
「ラーメンのあとの水がまた美味いんだよなぁ……と、まだ終わりじゃないんだよな」
ちょこんと小動物のようにカウンターに腰掛ける杏仁豆腐を愛おしそうに見つめる。
「へへ、最後はこいつでさっぱりとシメるぜ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月10日
参加申し込みの期限
2018年03月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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