this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第一階層 合言葉は『神様の宴会』
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
12
つぎへ >>
● ここが”十二支団のアジトでないならば”
「何だお前ら? そこで、何をやっている!」
竜人特有の大きな口から大音声が放たれた。
「!」
サキリが息を呑む。シグマの登場にではない。屋根から発射された何か、にである。
サキリの姿がその場から掻き消える。
シグマも素早く身を翻すと、翼でコルの体を包むように守る。
キン、と音を立て、翼の肩の部分にある爪のような硬い部位が、それを弾いた。
シグマは地面に落ちたそれを拾い上げた。
「注射器だぁ?」
「気を付けて。麻酔針みたいだ」
<斬空赤刃>で瞬間移動して一撃目を避けたサキリが、二刀流に構えた蠍毒匕首で続く二撃目と三撃目を打ち落とす。ちらりと屋根の方に目をやる。姿は見えないが、なるほど、しっかり足を狙ってきたようだ。
(麻酔銃で眠らせて、殺さずに依頼は遣り遂げる、ということか)
振りかぶって見た屋根の上にもう気配は感じられなかった。打ち落とされたので、素早く移動したのだろう。
彼が背負っていたライフル銃が思い出された。あれはコケ脅しではなかったわけだ。
彼は彼の仕事をしている。なら自分は――。
サキリは、コルに背を向けると、荒くれ者たちに向かって蠍毒匕首を交差させた。
「ここが”十二支団のアジトでないならば”、僕は君たちと戦う理由がない」
(――それに、あの眼だけで十分だ)
じりじりと焦げるような琥珀色の瞳。真正面で向き合った者にしか分からないものがそこにはあった。
刀がサキリの肩を叩く。
「よ、デイジーカッター。あっち側にいたときは驚いたけど、いっしょにこの酒場を守ってくれるんだな。ここ、すげー美味いんだぜ。この喧嘩が終わったらいっしょに食おう!」
「御剣、君ってやつは……」
サキリは肩を竦めて表情を緩める。
「おしゃべりはそこまでだ」
荒くれ者の一人が言った。
「悪いがオレたちゃ傭兵だ。金を貰った以上、依頼を果たせなきゃ次から仕事がないんでね!」
闘士の光を宿した男に続いて剣を構えた男たちもとびかかってくる。先ほど武が配ったトマオレクッキーがまだ効いているらしい。荒くれ者たちは高く跳び、鋭く攻撃を放ってくる。
詰め寄ってきた敵に、コルは剣を投げつけた。相対していた長剣遣いがそれを弾き落とす。
「マヌケなやつめ、剣を捨ててどうする!」
だが、不敵に笑ったのはコルの方だった。
「剣を捨てて弱くなる? それは剣士の話だ。加減は出来ねえが文句は言うなよ」
コルは獰猛な虎さながらに、鋭い爪でとびかかる。
血しぶきが散る。
「う、うわああっ! ち、治癒を……!」
しかし、癒しの光の遣い手が彼の治癒に駆けつけることはなかった。先だって、ティオレがぐるぐる巻きにして伸したやつが、そうだったのである。
鬼神さながらに戦ったのはシグマもだった。
「ちょっといいか。ひとこと言わせてくれ」
シグマが闘士の男の拳を、硬い皮に包まれた大きな四本指の手で受け止めた。鋭い爪の生えたシグマの竜の手に比べれば、人間の手などまるで赤ん坊の手のようだ。
「近所迷惑もいいところだ、このスットコドッコイが!」
シグマは男の手をぎゅっと握り込む。
手加減をしたつもりだったが、骨が砕けたかのような音がして、男は叫び声をあげた。
シグマは、反対の手で飛びかかってきた別の男を殴り飛ばす。
これも手加減したつもりだったが、男はぶうんと風を切って吹っ飛んで倒れた。
「ふんっ!」
荒々しい鼻息とともに太い尾をしならせ、地面を抉るように叩きつける。
「喧しい奴は黙らせるだけのこと!」
酒場に突然乗り込んでくるような荒くれ者どもを鋭く睨む。
「何かどうかわからんが、見た限り、貴様ら、善人には見えんのでな」
ただ喧嘩が好きなだけでしょ、というティオレの呟きなんか無視して、シグマも暴れに暴れた。
荒くれ者どもはひとり、またひとりと倒れてゆく。
そこには、夜の暗がりの中、影から影へ素早く転移し、赤光化させた刃で魔火や魔風の使い手たちを麻痺させていったサキリの活躍もあった。
店の前を縦横無尽に駆けるコルや、それに呼応して戦う者たちによって、あっという間に数を減らした荒くれ者たちは、さっきの威勢はどこへやら、横顔に脅えが滲み始める。
「く、どうなってる! ただの酒場のコックがこんなに強いわけねぇ! ――ぐは!」
殴り飛ばしたのは、コルではなく、シグマだ。
「そんなに驚くことか? 俺様もただの冒険宿の主人だぜ!」
「ちなみに俺もただの客だ」
刀が峰打ちでまた一人。
残ったのはわずかに三人ほどだ。
「く、くそ! 強すぎる!」
「こんなの聞いてないぞ!」
「これ以上は報酬に合わねぇ。撤退だ!」
倒れた奴らをおいて逃げようとする三人。
「待て!」
シグマが翼を広げ追いかけようとしたそのとき、屋根の上から爆音が上がった。
「ッ!」
サキリが落ちていた荒くれ者の剣を拾って、咄嗟に屋根へ投げつける。
しかし、剣は途中でぐにゃりと形を変え、屋根に届かず地に落ちた。
サキリは飴細工のように曲がった剣を拾い、屋根を見上げた。
逃げた三人も屋根の上にいるかもしれない人物も、追いかける気にはならなかった。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第一階層 合言葉は『神様の宴会』
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月28日
参加申し込みの期限
2018年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!