this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第一階層 合言葉は『神様の宴会』
1
2
3
4
5
…
12
つぎへ >>
その酒場は、星幽塔第一階層、サジタリオ城下町の一角にあった。
中世ヨーロッパを思わせるどっしりと立派な石造りの壁。戸口からは柔らかい蜂蜜色の光が漏れてくる。
中は外から見たより広く、開放的なオープンキッチンとなっている。調理台の向かいにはスツールが数脚。ここがカウンター席で、そのほかにテーブルがいくつかある。それぞれのテーブルには飾り模様のクロスが敷かれ、その上に燭台が置かれている。燭台の上では蝋燭の火が温かく蜂蜜色に輝いている。
キッチンには使い込まれた鍋やフライパン。琺瑯引きの深鍋からは湯気があがり、今宵の営業のために下ごしらえされた肉のよい香りが漂ってくる。天井を横切るむき出しの梁からぶら下がっているのは、星幽塔ならではの野菜やハーブ。その陰にはソーセージや干し肉もある。棚には各階層から取り寄せた色とりどりのラベルの酒瓶と、よく磨かれたグラスが並び、向こうにある金の取っ手がついた樽は、ビールサーバーだ。
まだ夕日の最後の赤みが残る時間。開店して間もない店内に、客はひとり。剣士風の若者で、テーブルごとに置かれたメニューの紙をまじまじと眺めている。店内の匂いから察するに、肉料理が美味い店のような気がする。若者が注文をしようと顔をあげたそのとき、店員が「ちょっと外します」と言って奥に入っていった。
なに、急ぐわけではない。
店員も忙しいのだろう。出てきたら注文しようと、またメニューの文字に目を落す。
若者は、キッチンの奥が、合い言葉を知っている特別な人間と団員しか入ることが許されない、ある盗賊団のアジトであることを知らなかった。
「何とかなる。何とかする。だが家を荒らされる事は良しとしねえ」
十二支団団長の
ティクス・ソル
は、落ち着いた声で言った。
石造りの壁に、古びたタペストリーが掛かっている。
キッチン側にある大きなテーブルの周りには木製の椅子が十二脚。反対側の壁にはふかふかの長椅子と肘掛け椅子があり、その周りは、団員各々が過ごしやすいように持ち込んだ物であふれている。
十二脚の椅子は飛び飛びながら、半分が埋まっていた。
団長である子の
ティクス・ソル
から時計回りに、
寅の
コル・ティグリス
、
午の
フォーマ・シャオ
、
未の
ペコラ・ペコリ
、
申の
スハイル・アルムーリフ
、
酉の
プリムローズ・ブライト
。
以上、六名である。
「先手必勝、善は急げと言います。私がバールの屋敷に偵察に行きます」
スハイルが立ち上がると、フォーマもそれに倣って立ち上がった。
「おれは主にスハイル兄さんの護衛兼手伝いだな」
「気をつけろよ」
ティクスが声をかけると、フォーマは一対の金属製の環状の武器『圈』を鳴らして、不敵に笑った。
「こいつでぶちのめして来てやるよ」
「やりすぎるなよ。俺はひとつ用を片付けてから行く。着いたら
伝輪
で連絡する」
「かしこまりましたよ」
スハイルは微笑みを浮かべると、フォーマと連れ立って部屋を出て行った。
「俺は店に残る。俺たちの家を守らねえとな」
まあ任せとけ、とコルが胸を叩くと、ペコラとプリムローズもこくこくと頷いた。
「団長」
「なんだ、プリム」
藍色の髪を肩で切りそろえた人形のようなプリムローズは、ゆるりとしたケープを纏った若干10歳の少女だった。しかし、ケープから覗く両腕は機械で出来ていて、可愛らしい顔つきとは裏腹に、その気配からはただならぬ凄みが感じられる。それもそのはず、プリムローズは元いた世界では孤児で、傭兵団に所属していた経験もある”つわもの”なのである。
「私もこの酒場にて来る者を迎撃します。プリムが最も恐れているのは”良きもの”がこの十二支団に近づく事です」
”良きもの”だけじゃない。例えば、戦闘に乗じて勝手に我々と共闘し、”助けたのだから代価を払え”という傭兵面した輩が出るかもしれない。プリムローズは戦場でそんな浅ましい者たちを幾度も見てきた。
「プリムの居場所を、皆の居場所を守るためならプリムは何でもするのです。私は団の剣と翼です」
ティクスは頷いた。席を立ち、プリムローズの方に歩みよると、淡々と決意を口にする彼女の頭を撫でる。
「わかった。ここは頼んだ」
プリムローズは僅かに頬を赤らめた。絶対に守る、と、改めて胸の中で誓う。
ティクスは、長椅子に掛けてあった漆黒の忍布を引っ掴んだ。
「バールの奴に、アジトを狙った事を心の底から後悔させてやろう」
団長の姿が掻き消える。
扉が開き、ティクスが出て行ったことがわかる。
「さあて、俺たちは店で通常運転だ」
残ったのはコル、ペコラ、プリムローズの三人。彼らの顔は、不敵で頼もしいものだった。
1
2
3
4
5
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第一階層 合言葉は『神様の宴会』
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月28日
参加申し込みの期限
2018年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!