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【星幽塔】第一階層 合言葉は『神様の宴会』
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● ワニゲイツ肉とドラゴンキャベツの南の沼風ソース煮込みをセットで
「あ、すみません。注文お願いします!」
店員たちがようやく裏から出てきたので、剣士風の客――
御剣 刀
は、ミルクの色の髪の羊っぽい女の子を手招く。
刀は、Barアストラルでの依頼で、ある冒険を済ませてきたところだ。報酬も手に入って懐はほくほく。腹が減ったし何か美味いものでも、と歩いていて、たまたまこの店に遭遇した。
まずは飲み物。棚に並ぶいろいろなお酒にも興味が惹かれるが、未成年なので控えることにする。
「そうだ、お酒っぽい雰囲気が楽しめるジュースはないかな?」
「そうだな~」
ペコラはメニューを指さした。
「第三階層で採れたレインボーベリーを炭酸で割ったのなんてどう~? おいしいよぉ」
「じゃ、それで。後は肉ですよ肉! 魚も良い、当然野菜は必須……でも悩んでたら何も食べられないから先ずは最強のこの一言、
この店のおすすめください!
」
ペコラはカウンターの方を振り返る。
そこには盗賊団の台所番で店の調理担当でもあるコルが、ここが我が城とばかりに立っていた。
「今日のおススメは『ワニゲイツ肉とドラゴンキャベツの南の沼風ソース煮込み』だ。サラダとライスもセットに出来るぞ」
「それお願いします!」
刀が威勢よく注文すると、まもなく、ペコラが料理を運んできた。
「いや~、今日の依頼は大変だったけどその分報酬も良かった、食うぞ~。いただきます!」
ぱんっ、と両手を合わせる。
星幽塔では奇妙なしぐさに見えるかもしれないが、これをしないと「いただきます感」がない。
フォークとナイフでワニゲイツ肉を一口大に切る。肉と同じくらいボリューム感のあるドラゴンキャベツも同じように切って、肉と重ねてフォークに刺し、黒っぽく濁ったソースを絡めて口に運ぶ。その途端、ガツンと殴られたかのような衝撃が走り、目の前に星が煌めいて見えた。
「
うまーい!
やっぱりお店のおすすめだよね。お店が自信ある料理が出てくるんだから!」
続いて、レインボーベリーの炭酸割りもごくごくと一気に飲み干し。
「うん、一仕事した後のこの一口と一杯が最高! おかわり!」
刀は一口を積み重ねて食べ、一杯を積み重ねて飲んだ。
食べっぷりのいい客は料理人にとって神である。
嬉しくなったコルは、手ずからジュースを絞ると刀のテーブルに置いた。
「これは俺からの奢りだ。あんた、寝子島から来た冒険者だな」
「ああ。時々こっちに来て、Barアストラルで依頼を引き受けたりしてるんだ。何だかんだで依頼はまだあるようだし、一日二日間休んだらまた依頼を探しにいくかと思ってる」
「そんなに面白い依頼なんてあるのか?」
「あるよ。『洞窟の奥で迷宮の入り口を発見! 調査を求む』とか『魔物に畑を荒らされていつ村が襲われるか不安だから退治して』とか。そういえば商人のバールって奴がうんだらかんだらって話もあったな~。なんか悪いヤツっぽかったけど」
厨房の奥で、店内に背を向けていたペコラとプリムローズが一瞬動きを止め、目配せをしあう。
だが刀はそんな緊張感に気付かず、話を続けた。
「依頼をこなしてたらいつか、何処かのお嬢様とロマンスとかあったら面白いよな!」
コルと刀の話は続いている。その隙に、ペコラとプリムローズは小声で刀を見定めあっていた。
「彼、どう思う~?」
「腕が立つ剣士だと思うのです。少なくとも、バールの手下ではなさそうなのですよ」
「そっか~。もしここで戦うことになったら味方になってくれないかなぁ」
「どうでしょう。それよりペコラ様、”仕事”の方もちゃんとお願いしますなのですよ」
「あ、そうだった! ボクちょっと抜けるねぇ」
ペコラは腰のベルトにぶら下げた双眼鏡をひと叩きして、そっと厨房を出ていった。
◇
その頃。
寝子島で行われたイベント
で、『ある酒場のドリンク1杯無料券』なるものを貰った
レント・イナホ
は、その券を手に『ある酒場』を探し求めていた。右の瞳は月のような黄色、左の瞳は海のような青色というオッドアイの猫の獣人は今宵、薄茶色の艶やかな髪をゆるく一つに結び、少女のような恰好をしている。
出会う日のよって印象の違うこの獣人は、男装のときはレント、女装の時はイナホと名乗り、性格も意図的に演じ分けている。今宵は、イナホの夜であった。
「ええと、場所はこの辺りだと思うんですが……」
店の看板をひとつずつ眺めながら歩いていると、裏通りのほうから異様な気配がする。
「……? なんだか妙な音が聞こえますね……」
耳障りな、金属の擦れあうような音。
イナホの猫の耳をピンと立てて物音に集中し、声のする方へ近寄っていった。
角を曲がり、薄暗い裏通りへ。
音がする方を覗くと、そこにいたのは二十人近い荒くれ者どもだった。
「なんだ、傭兵? これからどこかを襲撃するみたいですね」
落胆のため息を漏らしたその時、背後から口を塞がれ、物陰に引きずり込まれる。
「静かに。あなた、あいつらの仲間?」
耳に届いたのはクールな女性の声。イナホは口を塞がれたまま横に首を振る。
「オーケー。大きな声は出さないで」
口から手が離れ、振り返ると、そこには耳とへそにピアスを付けた美女がいた。
「悪かったね、驚かせて。あのままだと見つかると思って」
美女――
ティオレ・ユリウェイス
は片目を瞑って、申し訳ないと両手を合わせる。
勿論ここで明かしはしないが、ティオレの本業は冒険稼業というか、盗賊である。
このあたりに何かと取引のある故買屋があり、今しがたそこで盗んだお宝を売ってきたところだ。そこそこの金になって、さて引き上げようとした矢先、何やら騒がしいのに気付き、短剣を手に様子を窺っていたところにイナホが通りかかったというわけである。
ティオレとイナホは物陰で息を潜めて、荒くれ者どもが行き過ぎるのを待つ。
「ガチャガチャと物と物が触れ合う音を立てるわ足音を荒くたてるわ、ありゃあ半分以上素人だね」
呆れたように肩を竦めるティオレを、レントはおずおずと見上げた。
「……何も見なかったことにしてもいいでしょうか?」
できればこの場から立ち去りたい。
そんな気配を醸し出すも、ティオレはもう少し様子を見ようという。
「それに、そのドリンク券の酒場、あいつらが行った方だよ」
「うーん……そうなんですか。まさか、お店、襲撃されたり……しないですよね」
「どうかな。あいつらの正体と狙い、探ってみようか。運が良ければ便乗してお宝を……」
「お宝?」
「いや何でもない。子猫ちゃん、足音を忍ばせるくらいはできるね? 行くよ」
「あ、……待ってください」
事は成り行き。イナホは、荒くれ者どもを追って颯爽と歩きだすティオレの背を、つい、追いかけていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月28日
参加申し込みの期限
2018年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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