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レイン・チョコレート・レイン
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◆優しさのカタチ
窓の外から聞こえた悲鳴に、
八神 修
は飛び出した。何かの箱が次々と降ってくる光景に、これはまずいと屋根下に避難する。修はその現象を神魂によるものと察知するも、危険だと判断してブレザーのポケットから携帯を取り出し、迎えを呼んだ。世話になっている運転手が、それに応じる。
修は手短に用件を伝えながら、下駄箱から折り畳み傘を取り出した。チョコレートは依然として降り続けている。修は校門の前に車が止まったと見るや、傘でチョコレートを防ぎながら、走った。
車へ乗り込み、修はシートベルトを締める。窓の外を流れる景色を眺めながら、修は降ってくるチョコレートの種類を観察した。安価な板チョコからブランド店の高級なものまで様々だったが、共通点として既製品であることが挙げられる。手作りのものは一つも見当たらなかった。修は思案して、
「このままでは島が……」
と呟く。
――生産品ということは、現象が収まっても消えない可能性が高い。住民だけで食べるにも限界がある。
そこまで考えて、修は運転手へホームセンターに寄るよう伝えた。車は進路を変え、ホームセンターへと向かう。修がホームセンターから出るころ、その腕には段ボール箱がたくさんあった。車は彼と段ボールを乗せると、彼の家へと急いだ。
家の中から、彼の飼い犬や猫たちがこちらを覗き込んでいるのが見える。修は心配げな視線を浴びながら、メット姿で庭のチョコレートをかき集めていた。かき集めたそれを段ボールにみっしり詰めると、修は蓋を閉じてサンルームへ並べていく。彼が今並べた段ボールの中には、有名製菓メーカーのチョコレートがたっぷりと入っていた。修は作業の手を止めると、味見とばかりにちょっと食べる。
「美味しいな」
ふふっと笑いながら、修は作業を再開した。
「わーい! チョコレートなのです!」
一方その頃、
椿 美咲紀
は、チョコレートが雨の如く降ってくるという夢のような光景に、子供のようにはしゃいでいた。有名製菓メーカーの板チョコを両手にいっぱい抱えながら、パッキーやきのこ、たけのこの形をしたチョコレート菓子をつまみ、もきゅもきゅと楽しんでいる。
「お菓子大好きなのです。幸せなのです」
美咲紀はぽりぽりとパッキーを食べ終わると、小袋に入れられた小さな板チョコ状のチョコレートを食べ比べ始めた。
「これもイイですね~」
形は同じものの、味はそれぞれ微調整されていて、違った風味が楽しめる。カカオの香ばしさと甘みが彼女を満たした。ある程度食べたところで、美咲紀ははたとこの喜びを修に知らせたいと思いつく。修は今、どうしているだろうか。美咲紀は考えた。考えて、
――いや、是非知らせなくては!
と、彼の家へと急いだ。
「シュー君、いますか~」
美咲紀は口に手を当てて声を張り上げながら、修の自宅の門前に立っている。足元に転がっているチョコレートを避けながら、美咲紀は修を探した。先程メールしたら自宅にいると聞いているから、どこかにはいるはずだ。庭に回り込むと、美咲紀は修の姿を発見する。彼はチョコレートをかき集めては、段ボールに詰め続けていた。
「シュー君!」
「ああ、美咲紀」
修は手をぶんぶんと振っている美咲紀に手を振り返す。
「今日のお天気は【チョコが降りそそぐでしょう】ってトコですかー。チョコ美味しーですよ~」
「ふふ、美味しい雨だな」
美咲紀は振り返された手に、にこにこと笑顔のまま庭に入った。そうして、修の前へと歩く。そこで美咲紀は、修がひたすらチョコレートを段ボールに詰めるだけで、食べたりしていないことを不思議に思い首を傾げた。
「ほえ。シュー君、チョコ、食べないですか? 集めてるですか?」
「食べてるよ。でもこっちが先だ」
「どーして?」
修はサンルームに積んだ段ボールをちらりと見て、言う。
「本土の児童福祉施設幾つかに贈るんだ。毎年クリスマスに菓子を贈ってるから、今年は春にも贈ります、で、話も通じるんだ」
そして視線を美咲紀に戻した。
「子供達はチョコが好きだろ? 心置きなく食べて貰えたらって、ね」
「シュー君……う。とてもいい話なのです」
美咲紀は修の言葉にじーんと感動して、胸を押さえる。そして今までの自分の行動を深く恥じ入って、俯いた。
「今まで自分だけぱくぱくと喜び勇んで、チョコ食べ散らかしてましたぁ。そうなのです、この歓びをそういう子達にも届けるのはとてもいい話なのです……」
「良いんだよ。美咲紀も沢山お食べよ」
修にそう慰められて、美咲紀は顔を上げる。
「判りました、私もチョコ集めをお手伝いするのです。幸い来る道すがら集めてきたのもありますからね」
「ありがとう」
そして二人は、段ボールにチョコレートを詰め始めた。最近コンビニで人気を集めている、デザイン性に優れたパッケージのチョコレートもたっぷりと入れて、子供たちを思う。休憩の時間は、チョコレートの他に何を送ろうかと話し合った。修はいつもぬいぐるみを入れているという。美咲紀も自分の意見を出して、真剣に考えた。
そうする二人の顔には、自然と笑顔が浮かんでいた――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月22日
参加申し込みの期限
2018年03月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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