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携帯戦記カプセルギア 第三話「共闘、カプギアマスターズ!!」
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【A.I.C.O.とひきこもり少女(4)】
その頃、洋子ちゃんの家では、奈々美さんの取材が続いていました。
「ほな、次や、ハッキングして、A.I.C.O.について何かわかったことはないん? たとえば、A.I.C.O.の制作意図とか」
奈々美さんの質問に、洋子ちゃんはちょうどお土産のお弁当を食べ終えた後で、珍しく溜め息を一つ吐いてから、
「……そこだよ。このぼくのスキルをもってしても、A.I.C.O.がどのようなシステムで攻撃の実体化や、カプセルギアの自動操縦化を実現しているのかを知ることはできなかった。わかったのは、何もわからないことだけさ」
「ふーん?」
その洋子ちゃんの態度は、奈々美さんの目には妙に映りました。
「でも、洋子ちゃんはそのA.I.C.O.にウイルスを仕込むことができたんやろ? それって、A.I.C.O.の仕組みを理解したってことと違うん?」
「違う。MOD_OCEANVIEWは、A.I.C.O.のほんの一部分に介入するだけのウイルスに過ぎない。A.I.C.O.にはまだ謎が多過ぎる」
洋子ちゃんは悔しげに言って、唇を噛みます。
「そういえばさ、おれ、その『もっど』なんとかってウイルスについて詳しく訊きたいんだけど。なんか凄いプログラムなんだよね?」
カノンくんが、挙手してそう訊ねると、洋子ちゃんは、にわかに瞳を輝かせて始めました。
「そうだとも! あれはぼくのサイコーケッサクだからね! A.I.C.O.には明らかに人間が作ったとは思えない技術が組み込まれているけど、それにかけられている枷はあくまでも現在の技術の延長線上にあるもの。そこにつけいることで、ぼくはA.I.C.O.に介入したんだ。凄いだろう!」
「う、うん。よくわかんないけど、凄い」
カノンくんは少しその勢いに怯みつつも、うんうんと頷きました。
「せやな。あれは素人にもなんか凄そうやとわかるで。そこで、次の質問。そんなMOD_OCEANVIEWを悪用しようとしている、『あいつら』って何者なん?」
「あ、それ、おれも訊きたかった。前、電話で、確かに『あいつら』って言ってたよね?」
「……っ」
その質問に、洋子ちゃんははっと喋り過ぎたというように口をつぐみ、
「……『MAKIYUKI』から何も聞いていないのかい?」
ぷい、と顔を背けながら呟くように訊き返しました。
「せやねん。あの子、なかなか話聞かせてくれへんから、ここは洋子ちゃんに~と思って」
「……なら、ぼくが言うべきことは何もない――と、言いたいところだけど、弁当のお礼もあるしね」
洋子ちゃんは、そこで一つ息を吐くと、ぽつりとある企業の名前を口にしました。
「……『Yggdrasill(ユグドラシル)』。それがカプセルギアとA.I.C.O.にちょっかいを出している連中の名だよ」
「へ……!? 『Yggdrasill』って、あの『Yggdrasill』かいな!?」
目を見開いたのは奈々美さんでした。ジャーナリストを目指す情報通の奈々美さんは当然その企業のことをよく知っています。
「あのスマホとか、音楽プレーヤー作ってる会社だよね。でも、どうしてそんな大企業が……」
カノンくんも、もちろんその会社の名前は知っていました。電化製品のみならず、カプセルトイまで手がける、それはそれは大きな会社なのです。
でも、それだけにどうしてそんな大きな会社が……という疑問が二人の頭をよぎります。
けれども、
「……ぼくの口から言えるのはここまでだ」
ぽつりと、かつ、きっぱりとした口調で言い切った洋子ちゃんに、奈々美さんとカノンくんはそれ以上の追求を躊躇わざるをえませんでした。
(……なあ、うち、なんか聞いたらあかんこと訊いた?)
(ん……。わかんないけど、もしかしたらあんまり言いたくないこと……だったのかな?)
小声で話し合うと、二人はこの質問はここでやめようということで、意見が一致しました。
「そ、そっかー……。ごめんね、変なこと聞いちゃって」
カノンくんが屈託のない笑顔で言いましたが、洋子ちゃんの表情は戻りません。
「じゃ、じゃあ最後の質問や。それで、洋子ちゃんとMAKIYUKIくんはどういう関係なん? ただの友達? それとも――」
奈々美さんが、空気を変えるべく、軽いノリで訊ねたそのときでした。
「――な、何度も言わせないでくれたまえ! ぼくと『MAKIYUKI』は断じて友達なんかじゃない! ひきこもりのぼくに友達がいるわけないだろうっ!」
「え、いや、それえばって言うことちゃうと思うけど……」
頬に汗を垂らしつつ、そこで奈々美さんはパタンとメモを閉じました。
訊きたかったことが全て訊けたわけではありませんでしたが、それでもひとまず訊くべき話は聞けたと判断したからです。
「よし。おおきにな。これで本日の取材は終了や」
「……そうか。では、用が済んだらとっとと帰りたまえ。ぼくは忙しい」
そう言って、くるりと背中を向ける洋子ちゃん。
「と言いたいところやけど、アカン! 我慢できん! ここ汚すぎるで! 年頃の娘が住む部屋やないやろ! 掃除やで!」
「わー、奈々美ねーちゃん、なんか輝いてる!」
「こ、こらっ! 勝手にまたたびメイトの箱を捨てるな! それは限定版で、二度と手に入らない箱なんだぞ!」
きんきんわめく洋子ちゃんにはかまわず、奈々美さんは強引に掃除を続けます。さすがに勝手にまたたびメイトの箱を捨てたりはしませんでしたけど――。
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携帯戦記カプセルギア 第三話「共闘、カプギアマスターズ!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月21日
参加申し込みの期限
2018年03月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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