- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
携帯戦記カプセルギア 第三話「共闘、カプギアマスターズ！！」
【A.I.C.O.とひきこもりの少女(1)】
その日、海堂 洋子ちゃんは、旧市街にあるお家の自室で不機嫌な打鍵音を響かせていました。
「……まったくMAKIYUKIのやつ。人の住所を勝手に他人に教えるだなんて、なんて非常識なやつなんだ……！」
ぶつくさと洋子ちゃんが言ったそのときでした。
ピンポーン、と玄関の方からチャイムが聞こえました。
「……っ」
洋子ちゃんは、ビクッと肩を跳ね上げます。
（……いや、大丈夫。きっと宅配か、新聞の集金か何かだ……！）
洋子ちゃんは心の中で何度もそう呟きます。
ですが、数分後。
「お邪魔しやがるのですよ！」
バターンと扉を開けて、大江戸 マンモスさんがさながら本物のマンモスのごとく洋子ちゃんの部屋にやってきました。
「……いや、自分も来といて何なんだけど、いくら住所を教えられたからって勝手に女の子の家に乗り込んでいいものなのか……？」
続けて、中に入ってきたのは北 影太郎くん。
当然と言うべきか、いきなり押しかけた状況に、彼がややおっかなびっくりしていると、
「おうちの人（？）が上げてくれたんだから、問題ねーですよ！」
と、マンモスさんが自信満々に言います。
すると、あら不思議。
（うん。そうだな、きっと大丈夫だな！）
という気が、影太郎くんにもしてきやがるのです。
「あ、これお土産です。つまらないものですが、良かったら召し上がりやがれです！」
「む……。またたびメイトの詰め合わせ……」
マンモスさんが持ってきたお土産に、洋子ちゃんは「むむむ……」と唸り声を上げながらちゃっかり受け取ります。
「ちなみに私はメープル味派ですが、洋子ちゃんは何派ですか？」
「無論、チョコレート一択だ。ポテトも悪くなかったが、あれは普通の人類には早過ぎた代物だったからね」
「あー、あれは一瞬で消えましたねえ。まあ、そんな感じで色々と話してえ事あるですし、どうぞよろしくですよ！」
「あ……！」
またたびメイトの話をしながら、ごく自然に空いてるスペースに座り込んだマンモスさんに、洋子ちゃんは呆然。
影太郎くんも、
（なんかマニアックな話してんなーと思ったけど、あれも作戦の内なのかな……）
と、マンモスさんの手腕に恐れ慄きつつ、便乗して隣に座ります。
「いやー、それにしても、海堂さんはすげーですよね。コンピューターウイルスをつくるとか、なかなかできることじゃねーです」
「だよなー。プログラムつくれるとかスゲーじゃん」
さらに二人がおもむろにハッカーとしての実力をほめそやしますと、洋子ちゃんはわかりやすく可愛らしい鼻を膨らませまして、
「ふ、ふふん。そうだろう？ まあ、大したことじゃないよ。ぼくは天才だからね！」
と、小さな胸を張ります。
それにマンモスさんと影太郎くんは、アイコンタクトで、（こうやって持ち上げながら話そう）と一瞬で意思疎通をします。洋子ちゃん、完全に手玉に取られてます。
「すげーと言えば、カプセルギアもすげーと思うのです。玩具としてはオーバースペックすぎるというか」
「だよなー。で、しかも安い。そうだよ。こんな玩具が１００円って、ちょっとおかしいんだよな」
「ですよね。こんな玩具を作りやがった愛光堂もすげーですが、そんな愛光堂がつくったA.I.C.O.にウイルスを仕掛けやがった海堂さんはさらにスゲーと思うのです」
「うんうん。ヨーコ、マジすげー」
「ふ、ふふっ、そんな当たり前のことをあえて言うな。照れるじゃないか……！」
すっかりその気になった洋子ちゃんに、ここぞとばかりにマンモスさんは斬り込みます。
「ところで、そんな愛光堂について、海堂さんはどう思いやがりますか？ まあこの会社自体は単なる隠れ蓑かもですが、私にはＣＧを玩具として流通させ、バトルを通じ技術の運用データを収集している様にも――」
「――いや、愛光堂とかカプギアはぶっちゃけどうでもいい」
「なんですと！？」
いきなり話をぶったきられて、マンモスさんが驚きます。
「いやいや、どうでも良くはないだろ。だって、カプギアスゲーじゃん！ 俺のルナティックシェードとか岩の中から出てきたんだぜ？ 俺、そんなの今までそんなのアニメの中でしか――」
「――あー、はいはい。そんなこともあるのだろうね。きみの中では」
「信じてないなっ！？」
全力で疑われて、影太郎くんは思わず声を裏返して叫びます。
そんな感じで、興味のあることにはよく喋りますが、興味のないことはまるで取りつく島のない洋子ちゃん。
はたして、二人は無事に洋子ちゃんと上手くコミュニケーションを続けることができるのでしょうか？
その日、海堂 洋子ちゃんは、旧市街にあるお家の自室で不機嫌な打鍵音を響かせていました。
「……まったくMAKIYUKIのやつ。人の住所を勝手に他人に教えるだなんて、なんて非常識なやつなんだ……！」
ぶつくさと洋子ちゃんが言ったそのときでした。
ピンポーン、と玄関の方からチャイムが聞こえました。
「……っ」
洋子ちゃんは、ビクッと肩を跳ね上げます。
（……いや、大丈夫。きっと宅配か、新聞の集金か何かだ……！）
洋子ちゃんは心の中で何度もそう呟きます。
ですが、数分後。
「お邪魔しやがるのですよ！」
バターンと扉を開けて、大江戸 マンモスさんがさながら本物のマンモスのごとく洋子ちゃんの部屋にやってきました。
「……いや、自分も来といて何なんだけど、いくら住所を教えられたからって勝手に女の子の家に乗り込んでいいものなのか……？」
続けて、中に入ってきたのは北 影太郎くん。
当然と言うべきか、いきなり押しかけた状況に、彼がややおっかなびっくりしていると、
「おうちの人（？）が上げてくれたんだから、問題ねーですよ！」
と、マンモスさんが自信満々に言います。
すると、あら不思議。
という気が、影太郎くんにもしてきやがるのです。
「あ、これお土産です。つまらないものですが、良かったら召し上がりやがれです！」
「む……。またたびメイトの詰め合わせ……」
マンモスさんが持ってきたお土産に、洋子ちゃんは「むむむ……」と唸り声を上げながらちゃっかり受け取ります。
「ちなみに私はメープル味派ですが、洋子ちゃんは何派ですか？」
「無論、チョコレート一択だ。ポテトも悪くなかったが、あれは普通の人類には早過ぎた代物だったからね」
「あー、あれは一瞬で消えましたねえ。まあ、そんな感じで色々と話してえ事あるですし、どうぞよろしくですよ！」
「あ……！」
またたびメイトの話をしながら、ごく自然に空いてるスペースに座り込んだマンモスさんに、洋子ちゃんは呆然。
影太郎くんも、
（なんかマニアックな話してんなーと思ったけど、あれも作戦の内なのかな……）
と、マンモスさんの手腕に恐れ慄きつつ、便乗して隣に座ります。
「いやー、それにしても、海堂さんはすげーですよね。コンピューターウイルスをつくるとか、なかなかできることじゃねーです」
「だよなー。プログラムつくれるとかスゲーじゃん」
さらに二人がおもむろにハッカーとしての実力をほめそやしますと、洋子ちゃんはわかりやすく可愛らしい鼻を膨らませまして、
「ふ、ふふん。そうだろう？ まあ、大したことじゃないよ。ぼくは天才だからね！」
と、小さな胸を張ります。
それにマンモスさんと影太郎くんは、アイコンタクトで、（こうやって持ち上げながら話そう）と一瞬で意思疎通をします。洋子ちゃん、完全に手玉に取られてます。
「すげーと言えば、カプセルギアもすげーと思うのです。玩具としてはオーバースペックすぎるというか」
「だよなー。で、しかも安い。そうだよ。こんな玩具が１００円って、ちょっとおかしいんだよな」
「ですよね。こんな玩具を作りやがった愛光堂もすげーですが、そんな愛光堂がつくったA.I.C.O.にウイルスを仕掛けやがった海堂さんはさらにスゲーと思うのです」
「うんうん。ヨーコ、マジすげー」
「ふ、ふふっ、そんな当たり前のことをあえて言うな。照れるじゃないか……！」
すっかりその気になった洋子ちゃんに、ここぞとばかりにマンモスさんは斬り込みます。
「ところで、そんな愛光堂について、海堂さんはどう思いやがりますか？ まあこの会社自体は単なる隠れ蓑かもですが、私にはＣＧを玩具として流通させ、バトルを通じ技術の運用データを収集している様にも――」
「――いや、愛光堂とかカプギアはぶっちゃけどうでもいい」
「なんですと！？」
いきなり話をぶったきられて、マンモスさんが驚きます。
「いやいや、どうでも良くはないだろ。だって、カプギアスゲーじゃん！ 俺のルナティックシェードとか岩の中から出てきたんだぜ？ 俺、そんなの今までそんなのアニメの中でしか――」
「――あー、はいはい。そんなこともあるのだろうね。きみの中では」
「信じてないなっ！？」
全力で疑われて、影太郎くんは思わず声を裏返して叫びます。
そんな感じで、興味のあることにはよく喋りますが、興味のないことはまるで取りつく島のない洋子ちゃん。
はたして、二人は無事に洋子ちゃんと上手くコミュニケーションを続けることができるのでしょうか？
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年03月21日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年03月28日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年03月28日 11時00分
