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もふもふ!大型幻獣と遊ぼう!
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翼獣ミケと再会した
壬生 由貴奈
は、花綻ぶように笑み零すや、
「ふふー、久しぶりだねぇミケ」
なんて、早速、ミケの滑らかな毛をもふもふもふもふ。
やれやれとばかりに(けれど嬉しそうなのは隠し切れずに)ミケが息を吐く中、
「今日は、うちらの住んでる寝子島を案内するよぉ」
と、由貴奈はもふもふする手は止めないままにミケへと言った。
ミケ達が危ない目に遭うわけでないのなら、安心して、もふもふな時間を楽しめる。
「そうだ、ミケはうーちゃんとは初めましてじゃないよね?」
くるる、とミケからお返事。
由貴奈は、うーちゃん――
卯木 衛
の溌剌とした笑顔を思い浮かべて、口元を緩めた。
「うーちゃんもきっとカイくんに会いに行ってるだろうし、合流して一緒に観光しよぉ」
――ミケと会ってない間、うーちゃんとはすごく仲良しになったからねぇ。
小さく付け足された台詞を耳に、ミケが、ことりと首を傾けた。
テオ
の声を耳にするや、衛は慌てて家をとび出した。
(カイくんもきてっかも!)
跳ねるように走って、走って……じきに衛はチャリ、と金属の鳴る音を耳に留める。
衛は、顔をパッと音の方へと向けた。
「カイくん!」
呼んだ翼獣の足元には、衛が託したドックタグ。
けれどそれがなくても、衛にはすぐに、目の前にいるのが翼獣カイだとわかる。
「カイくん! カイくんだ!」
もう一度、二度呼んで、衛はカイの元へと駆け出し、その大きな身体にとび付いた。
くぅ、くぅ、とカイも衛のことを何度も呼ぶ。
名残惜しさを感じながらも身を離して、衛はカイへと眩い笑顔を向けた。
「やっぱり君も来てたんだな! 前の似た場所と違ってここは平和だから、一緒におでかけしないか?」
見せたい場所がいっぱいあるのだと、衛は瞳に煌めきを乗せる。
くくる、と頭を腹へ擦り寄せてくるカイを撫でてやりながら、
「あ、でも二人だけじゃなくて……」
と、衛は零した。
「由貴奈さん、覚えてる? ミケと仲良しの」
――くるる!
「へへー、実は俺、由貴奈さんと付き合っててな」
――く?
「特別仲良し? って言えばわかるかな。だから、できれば由貴奈さんとミケも一緒に!」
にひっと幸せ色の笑みを咲かせれば、カイも嬉しそうに尻尾を立てる。
由貴奈から着信があったのは、ちょうどその時だった。
合流した由貴奈と衛は、2人(と2頭)で一緒にお弁当作り。
「カイくんは何が好き?」
尋ねながら衛がせっせと作るのは、お弁当の定番たるサンドイッチだ。
具材は玉子。衛の手元を覗き込んで、カイがそわそわとした。
「お弁当食べるの楽しみだな、カイくん!」
「ふふ、何だか、仲良し兄弟みたいだねぇ」
手際良く調理を続けながら、由貴奈が優しく笑う。
そんな由貴奈はちょうど、ハムサンドフライをからっと揚げ終えたところだ。
「わ、さすが由貴奈さん! すごく美味しそうです! 何が挟まってるんだろ……?」
「ふっふー、これはねぇ……」
さくっと包丁を入れれば、ほくほくのポテトサラダととろとろチーズが現れる。
「おおー!」
「あとは玉子焼きと……」
「わ、つやっつやで美味そう……!」
「ざっくり野菜を切って、チョップドサラダと……」
「カラフルで綺麗だなあ」
「あ、そうそう。クッキーも忘れないよぉ」
由貴奈が料理を披露する度に衛が声を華やがせるうち、オーブンからも香ばしい匂いが漂ってきて。
オーブンが軽やかな音でクッキーの完成を知らせれば、
「今日はリンゴとか梨を練り込んだ果物クッキーだよぉ」
由貴奈はそれを慣れた手つきで取り出して、作業台に並べる。
ミケとカイが、身を乗り出すようにして、甘い香りを吸い込もうと鼻をひくひくさせた。
「喜んでくれてるみたいだねぇ。だけど、熱々だから、これは後のお楽しみだよぉ」
身を乗り出す、と言えば、衛も負けていない。
カイの隣に並び、1人と1頭揃えたように瞳をきらきらさせて、由貴奈の手元を覗き込んでいる衛である。
「すげーよな、何時見ても魔法みたい。カイくんもミケくんもそう思わねえ?」
くるる、くくる、と鳴き声が重なる。
くすぐったいみたいに、くすと笑む由貴奈。
「ありがとう。うーちゃんも、ミケとカイくんも」
褒めても美味しくはならないけど美味しさは保証するよぉ、と、由貴奈は笑顔で請け負った。
お弁当作りが終わったら、衛がカイの、由貴奈がミケの背に跨って、ぶわりと空へ。
「わあ、風が気持ちいいねぇ」
「寝子島を案内するな! 色々きれいな場所に連れていきたいけど、まずは寝子高!」
オオウ! と力強くカイが吠え、応じる。
カイとミケは、翼をぐんとはためかせて、あっという間に寝子高へと。
グラウンドに降り立って、衛は大きく両手を広げ、くるりと回った。
「ここで何時も勉強してんだー! 他のみんなもここに通ってるんだぜ」
いいとこだろー! と、衛が星のように笑みを散らす中、由貴奈は少し懐かしむような目をする。
「寝子高かぁ、もう卒業して2ヶ月くらいかなぁ。うちは、今は大学で勉強してるんだよぉ」
ダイガク? とミケが首を傾げるのを前に目元を柔らかくして、由貴奈はミケをもふもふもふ。
「ねぇ、うーちゃん。大学の方も行ってみてもいいかなぁ?」
「あっ、勿論です! 俺も行ってみたいし!」
かくして、2人と2頭は、今度は由貴奈の通う大学へと飛んだ。
大学の敷地内へと降り立てば、衛の黄色の瞳がぴかぴかと輝く。
「今は由貴奈さんここで勉強してんだ……いいなぁ、同じ学校……」
「うーちゃんも、あと2年くらいしたら来れるよぉ」
「2年……くうう、追い付きてー!」
叫ぶ衛の姿を微笑ましげに見つめながら、
「その頃にまた、ミケとカイくんとお出かけできるといいねぇ」
なんて、由貴奈はふんわりと笑みの花を色付かせた。
その次は落神神社、それから……、今度は……、と、次々に色んな場所を巡って。
すっかり空になったお腹を抱え、2人と2頭がやってきたのは三夜湖の畔だ。
「ここ、この場所が、カイくん達の世界と繋がってる……かもなんだって!」
由貴奈がお弁当を広げるのを手伝いながら、衛はカイへと声を投げた。
カイは、衛の声を耳に、興味深そうに湖を覗き込んでいる。
「お、何か見えるか? よし、俺も……」
肩を並べて湖を見つめる、衛とカイ。
「うーん、俺には、俺とカイくんの顔が並んでるのしか見えねえな……カイくんは、って、うわ!?」
考え込んでいたところに、不意打ちでぺろっと顔を舐められて、衛が転げる。
そこを、更に濡れた鼻でつんつんされて……と衛とカイがじゃれ合っているのを目に、
「相変わらず仲良しだねぇ」
と、由貴奈は柔らかに目を細めた。
その傍らでは、「仕方がないな」的な顔をしたミケが、それでもどこか楽しげに衛達の方を見遣っている。
「あのね、ミケ。前にうーちゃんと、2つの世界が繋がってるんじゃないかって話したんだけど……」
もふ、ふわ、と、ミケの背を撫でる由貴奈の手。
「こうしてミケたちと会えたし、本当に繋がってるのかもね」
くくる、と、ミケ。
喜色の滲む声を間近に聞けば、もふもふっぷりにも益々磨きがかかり――、
「って、ああもう、我慢できねえ! カイくん、お弁当食べよう!」
声がして、遊び倒していた衛とカイが戻ってくる。
2人と2頭が揃ったら、「いただきます!」でお弁当タイムの始まりだ。
「む! やっぱり由貴奈さんの料理、全部美味しいです! カイくんも思わねえ?」
くるる! と口元にクッキーの粉を付けて、カイが元気いっぱいに応じた。
「あ、カイくん、口のとこクッキー付いてるぞ」
「そういううーちゃんも、ほら、こんなところにドレッシングが」
由貴奈の顔が不意に近くに迫って、衛の唇のすぐ横を、いい匂いのするハンカチが拭う。
ぱぱっと、衛は頬を朱に染めた。
「……!」
「うーちゃん? ……ん、どうしたの、ミケ? サンドイッチがもっとほしい?」
ミケが由貴奈の服の裾を咥えてそっと引っ張り、衛への追及はうやむやに。
その隙に頬を密かにぱんぱんと叩いて気を取り直し、衛は言った。
「ミケくん、気に入ってくれたのか?」
「みたいだねぇ。うーちゃんのサンドイッチ、おいしいもんね」
「カイくんは由貴奈さんのクッキーがお気に入りみたいです。うん、すっごく美味しいもんな!」
「ふふー、ありがとぉ」
衛が声を明るくすれば、由貴奈もにこりとする。
そんな彼女お手製のクッキーが格別美味なのは勿論納得。納得なのだが……、
「……なあカイくん、俺の玉子サンドも食べてみてくれ!」
なんて、そわそわと薦めずにはいられない衛なのだった。由貴奈も、
「ミケもうちの作ったクッキー、デザートにどう? いっぱい食べてってね」
と、ミケの前にクッキーを翳す。
冷ましてなおいい香りのするクッキーを、ミケは機嫌良くぱくりとした。
カイも、今度は口元に玉子の欠片を付けている。
「カイくん、また口のところに付いちゃってるよぉ」
笑みを小さく弾けさせる由貴奈。その傍らには、ミケが寄り添っている。
カイが、もっと頂戴と頭を寄せてくる温もりが、ふくふくと染みて――、
(カイくんたちがいて、由貴奈さんがいて、一緒にご飯を食べて……)
(俺は、世界で一番幸せな男では?)
右を見ても左を見ても大好きな相手がいる、喜び。
幸せを噛み締める衛を目に、由貴奈は思う。
(この幸せな時間は今日限りかもだけど、記憶には残るからね)
だから。
「また、こうしてお出かけできるといいねぇ」
由貴奈はあたたかな声音で、《また》の話を、春の陽射しのように零すのだ。
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あとがき
担当マスター:
巴めろ
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
実はずっと出したかった、翼獣達と平和にもふもふ過ごすシナリオ。
PC様方にとっても、PLの皆様にとっても、心に残るひとときとなっておりましたら幸いです。
また、アクションで頂いたご質問等には、
出来得る限りリアクションを通して回答を、と思っているのですが、
どうしてもメタな部分が入ってきてしまうため、一点、こちらで失礼いたします。
翼獣の成長速度は、ゆったりめを想定しておりますが、
具体的なところは、可能な限り皆様のご希望に添えるよう、敢えて定めておりません。
しばらく会わない間に少し大きくなったね、もアリですし、
お前、全然変わらねえな、みたいなノリでも問題ない感じにしたいなと思っております。
そんな翼獣達、もしかしてまたどこかで出会う機会があったなら、
何卒、仲良くしてやっていただけましたら、彼らも喜ぶかと思います。
重ねてになりますが、ご参加くださった皆様に心からの感謝を。
この度も、本当にありがとうございました!
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年04月23日
参加申し込みの期限
2018年04月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年04月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!