星幽塔から、寝子島へと足を踏み入れて。
ベルラ・ガーネブラッディは、自身の知るものとは違うその場所の雰囲気に、眼差しを険しくした。
「人の気配が殆どない……どうなってんだ?」
何か険呑な事態が生じているのだろうか? と慎重に歩を進める。と、その時だ。
――ぶわっ。
空に、不意に影が差した。
見上げれば――そこに見えたのは、力強く羽ばたく鷲の翼。
但しその翼は、獅子ほどの大きさの、黒豹に似た獣の背を彩っている。
「あれは、翼獣か……?」
翼獣というのは、異世界に生きる幻獣だ。
何でこんな所に、という思いには、ぶすっとした調子の声が答えた。
テオである。
曰く、何かの拍子に、寝子島と翼獣の世界が繋がってしまったらしい。
世界は既に切り分けられており、翼獣の存在が、寝子島のフツウを乱す恐れはない。
ただ、翼獣が元の世界に帰れるまで1日程度かかる見込みであるのだとも声は言った。
だから、暇潰しついでに、相手でもしてやったら喜ぶだろう、と。
頭に直接響く気だるげな声に、ベルラは「やれやれ」と息を吐く。
「全く……こりゃ、賑やかな一日になりそうだな」
難儀なもんだ、と呟きながら、ベルラは小さく口元を緩めた。
お世話になっております、巴めろと申します。
このページを開いてくださってありがとうございます!
ベルラ・ガーネブラッディさん、ガイドへの登場誠にありがとうございました!
なお、もしこのシナリオにご参加いただける場合ですが、
ガイドは一例ですのでご自由にアクションをかけてくださいませ。
以下、本シナリオの詳細な説明になります。
このシナリオの概要
背中に鷲の翼を生やした、獅子ほどの大きさの黒豹に似た獣・翼獣。
オアシスのある異世界に暮らす翼獣達ですが、此度、寝子島に迷い込んでしまいました。
既に世界は切り分けられていて、フツウが壊れる心配はありませんので、
これを機に、大型幻獣と思う存分戯れちゃおう! というシナリオです。
翼獣は当方が担当させていただいたこちらやこちらのシナリオにも登場しておりますが、
そちらをご参照いただかずとも、全く問題ございません。
翼獣達とこれまでに縁のあった方々もはじめましての方々も、
もふもふな時間を、どうぞお楽しみくださいませ。
切り分けられた寝子島にはPC様方以外の人間はいませんので交通機関などは機能していませんが、
翼獣達の背に乗せてもらえば大体どこでも飛んで行けるはずです(※寝子島外には行けません)。
学校、九夜山、その他どこでも、お気に入りのスポットで翼獣達との時間をお過ごしください。
また、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等々で必要な物をGETしても問題ございません。
世界は綺麗に切り分けられておりますので、その際、お代を払うか等もご自由に。
但し、手に入れた物を元の世界に持ち帰ることはできません。
なお、テオ曰く、翼獣は日付が変わるとともに、自然と元の世界へと戻れるようです。
(今回は例外的に、もれいびでなくともガイド本文参照のテオの声を聞くことができます)
翼獣について
獅子ほどの大きさの黒豹に似た獣。背中には鷲の翼が生えています。子翼獣(ちっちゃい)もいます。
人間の言葉こそ喋れないものの高い知能を持ち、人間と心を通じ合わせることができる生き物です。
これまでに彼らが登場したシナリオを経て、基本的に、人間という存在に心を開いておりますので、
友達になりたい! という素直な気持ちさえあれば、すぐに仲良くなることができます。
一緒に時間を過ごす翼獣の性別やなんとなくの性格は指定可能ですし名前を付けることもできますが、
過去シナリオで既に名前を得た翼獣達を連れていけるのは名付け親のPC様のみとなります。
大人の翼獣は人間を1人、やや不安定になりますが頑張れば2人まで背に乗せて空を飛ぶことができます。
何でも食べます。豹や鳥に食べさせてはいけない物も、問題なく、美味しく食べられます。
それでは、どうぞもふもふっと楽しい時間をお過ごしくださいませ。
ご縁がありましたらよろしくお願いいたします!