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- 00月00日生 00歳
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携帯戦記カプセルギア 外伝『おじさん達のカプセルギア！』
【オトナコドモ】
それは志筑 かりんさんの自宅でのこと。
「……あら、いったい誰からかしら？」
差出人不明の荷物の中に入っていたカプセルギア――木花咲耶。
「確かこれ……カプセルギア、よね？ 今子供たちに人気の……」
いったい誰から、どうして自分のもとに送られてきたのか、かりんさんには見当もつきません。
けれど、そのときかりんさんがふと思い出したのは、今は亡き夫のこと。
「……そういえば、あの人、こんな感じの玩具が好きだったわねぇ。もしかしたらあの人がくれたのかも……なんて」
最初は冗談で言ったものの、口に出して呟いてみるとそれが真実のような気もして、かりんさんは懐かしい気持ちでいっぱいになります。
でも、
「困ったわねぇ、私、遊び方を知らないのよ」
ふぅと溜息を一つ吐いて、かりんさんはしばし途方に暮れるのでした。
さて、またまたところかわって、善場模型店。
そこにまたやはり実年齢よりもいくらか若く見える青年がやってきます。
（……おや、ガチャガチャか。まだ今もあるんだな）
青年の名は柏村 文也さん。３０歳ですが、まだ２０代でも通用しそうな若さを持っています。
（……俺が子供の頃からガチャガチャはあったが、あまりやったことがなかったな）
文也さんは子供の頃、随分と真面目な男の子でした。
なので、あまりそういった玩具で遊んだことはないのです。
ですが、最近の玩具が自分の幼少の頃とは比べ物にならない進化を遂げたことはわかります。
というのも、文也さんもじつはカプセルギアそのものは持っていたからです。もっとも、いまだ対戦の経験はなかったのですが。
さて、そこに偶然やってきたのが、同じくギアバトル未体験のかりんさんでした。
「すみません。この玩具について教えて欲しいんですけど」
穏やかな声でそう訊ねると、
「おや、めずらしいカプセルギアですね」
と店長が子供のように微笑みながら、丁寧に操作方法を教えてくれます。
文也さんは、そのかりんさんのカプセルギアを見て、
「おや」
と思いました。
「そのカプセルギア、小生のものと雰囲気が似ていますね」
そう言って、文也さんが取り出したのはイザナギ弐式。
なるほど。確かに二つのギアはどことなく同じ空気をまとっています。
「これも何かの縁。お二人でギアバトルをやってみてはどうです？」
善場店長の言葉に、文也さんとかりんさんは互いにちらと顔を見あわせて、
「では、小生と一つギアバトルをお願いできますか」
「ええ。こちらこそよろしくお願いしますね」
そうして、文也さんとかりんさんは、模型店のスペースを借りて、初めてのギアバトルに挑戦します。
とはいえ、二人とももう頭が柔軟なコドモではないオトナ。
いくらわかりやすいインターフェイスがウリのカプセルギアとはいえ、最初は思うように動かすこともままなりません。
「おお、イザナギ弐式、敵はそっちじゃないよ」
「あらあら。そっちには誰もいないわよー」
相手と反対の方向に脱兎のごとく走るイザナギ弐式と、明後日の方向に衝撃波を放つ木花咲耶に文也さんとかりんさんが思わずというふうに声をあげます。
「ははは。そうやって、思い通りにならないのもカプセルギアの最初の醍醐味ですよ。なに、すぐに慣れます」
善場店長の言うように、最初はぎこちなかった二体の動きはだんだんとほかのコドモ達のようにサマになってきます。
「よし、そこだ、イザナギ弐式！」
「負けないわー。木花咲耶、ジャミングよー」
いつしか本当にコドモになったように真剣な二人の戦いは佳境へ。木花咲耶に向けて迫るイザナギ弐式を、かりんさんがジャミングで惑わせれば、イザナギ弐式は一瞬目標を見失ったように無防備な背中をさらします。
ですが、
「構わない。そのまま十束剣で斬り裂け、イザナギ弐式！」
次の瞬間、後ろを向いたままのイザナギ弐式の斬撃が木花咲耶にクリティカルヒット！
「きゃー！？」
虚を突かれたかりんさんの木花咲耶はそこでパワーダウン、今回は文也さんのイザナギ弐式に軍配が上がったようでした。
「いやいや、二人とも初対戦とは思えないギアマスターぶりだったよ」
善場店長は二人の健闘ぶりを拍手で称え、
「おにーさんもおねーさんもすごーい！」
いつのまにか戦いに見入っていた二宮 風太くんも惜しみない賞賛の言葉を送ります。
それに、
「あらあら、おねーさんだなんて♪」
「３０歳を越えてお兄さんは少し面映ゆいな……」
３０歳の文也さんと３５歳のかりんさんは少し照れたように呟いて、
それから
「「え？」」
と互いの対戦相手の思わぬ年齢に顔を見あわせるのでした。
それは志筑 かりんさんの自宅でのこと。
「……あら、いったい誰からかしら？」
差出人不明の荷物の中に入っていたカプセルギア――木花咲耶。
「確かこれ……カプセルギア、よね？ 今子供たちに人気の……」
いったい誰から、どうして自分のもとに送られてきたのか、かりんさんには見当もつきません。
けれど、そのときかりんさんがふと思い出したのは、今は亡き夫のこと。
「……そういえば、あの人、こんな感じの玩具が好きだったわねぇ。もしかしたらあの人がくれたのかも……なんて」
最初は冗談で言ったものの、口に出して呟いてみるとそれが真実のような気もして、かりんさんは懐かしい気持ちでいっぱいになります。
でも、
「困ったわねぇ、私、遊び方を知らないのよ」
ふぅと溜息を一つ吐いて、かりんさんはしばし途方に暮れるのでした。
さて、またまたところかわって、善場模型店。
そこにまたやはり実年齢よりもいくらか若く見える青年がやってきます。
（……おや、ガチャガチャか。まだ今もあるんだな）
青年の名は柏村 文也さん。３０歳ですが、まだ２０代でも通用しそうな若さを持っています。
（……俺が子供の頃からガチャガチャはあったが、あまりやったことがなかったな）
文也さんは子供の頃、随分と真面目な男の子でした。
なので、あまりそういった玩具で遊んだことはないのです。
ですが、最近の玩具が自分の幼少の頃とは比べ物にならない進化を遂げたことはわかります。
というのも、文也さんもじつはカプセルギアそのものは持っていたからです。もっとも、いまだ対戦の経験はなかったのですが。
さて、そこに偶然やってきたのが、同じくギアバトル未体験のかりんさんでした。
「すみません。この玩具について教えて欲しいんですけど」
穏やかな声でそう訊ねると、
「おや、めずらしいカプセルギアですね」
と店長が子供のように微笑みながら、丁寧に操作方法を教えてくれます。
文也さんは、そのかりんさんのカプセルギアを見て、
「おや」
と思いました。
「そのカプセルギア、小生のものと雰囲気が似ていますね」
そう言って、文也さんが取り出したのはイザナギ弐式。
なるほど。確かに二つのギアはどことなく同じ空気をまとっています。
「これも何かの縁。お二人でギアバトルをやってみてはどうです？」
善場店長の言葉に、文也さんとかりんさんは互いにちらと顔を見あわせて、
「では、小生と一つギアバトルをお願いできますか」
「ええ。こちらこそよろしくお願いしますね」
そうして、文也さんとかりんさんは、模型店のスペースを借りて、初めてのギアバトルに挑戦します。
とはいえ、二人とももう頭が柔軟なコドモではないオトナ。
いくらわかりやすいインターフェイスがウリのカプセルギアとはいえ、最初は思うように動かすこともままなりません。
「おお、イザナギ弐式、敵はそっちじゃないよ」
「あらあら。そっちには誰もいないわよー」
相手と反対の方向に脱兎のごとく走るイザナギ弐式と、明後日の方向に衝撃波を放つ木花咲耶に文也さんとかりんさんが思わずというふうに声をあげます。
「ははは。そうやって、思い通りにならないのもカプセルギアの最初の醍醐味ですよ。なに、すぐに慣れます」
善場店長の言うように、最初はぎこちなかった二体の動きはだんだんとほかのコドモ達のようにサマになってきます。
「よし、そこだ、イザナギ弐式！」
「負けないわー。木花咲耶、ジャミングよー」
いつしか本当にコドモになったように真剣な二人の戦いは佳境へ。木花咲耶に向けて迫るイザナギ弐式を、かりんさんがジャミングで惑わせれば、イザナギ弐式は一瞬目標を見失ったように無防備な背中をさらします。
ですが、
「構わない。そのまま十束剣で斬り裂け、イザナギ弐式！」
次の瞬間、後ろを向いたままのイザナギ弐式の斬撃が木花咲耶にクリティカルヒット！
「きゃー！？」
虚を突かれたかりんさんの木花咲耶はそこでパワーダウン、今回は文也さんのイザナギ弐式に軍配が上がったようでした。
「いやいや、二人とも初対戦とは思えないギアマスターぶりだったよ」
善場店長は二人の健闘ぶりを拍手で称え、
「おにーさんもおねーさんもすごーい！」
いつのまにか戦いに見入っていた二宮 風太くんも惜しみない賞賛の言葉を送ります。
それに、
「あらあら、おねーさんだなんて♪」
「３０歳を越えてお兄さんは少し面映ゆいな……」
３０歳の文也さんと３５歳のかりんさんは少し照れたように呟いて、
それから
「「え？」」
と互いの対戦相手の思わぬ年齢に顔を見あわせるのでした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2018年02月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年02月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年02月19日 11時00分
