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刃紋~乱れる光に救いの手を~
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鍛刀場内に、う~んう~ん……と悩んでいるというよりもやや熱の入った、そんな唸り声が響いている。
椿 美咲紀
が何気なく手にした、にゃっぱちが持ってきた刀たちの中のひと振り。
気付けばココ、ひと昔前な風景とどこかのゲームか雑誌で見た事のある作業場に刀と共に立っており。
「うーん、打ち刀くらいかな? 名前が良く知られたものではなさそうですが」
すでにこの刀の心残りと言うか、希望することはあやふやながらに聞こえていた。
だからといって、はいそうですかと融かすには、自分にとってもこの刀にとっても明らかにしっくりしない気がして。
とりあえず、刀にお断り入れてから刀身をじっくり見させてもらっていた、というそんな現在である。
「はい? 何故打ち刀諸々分かったか、ですか?
実践刀として時々(その界隈では)見聞きするお名前でして」
触れた先から、ぽそぽそと刀の言葉が頭に響けば、美咲紀は真面目な顔で返答してみせる。
伊達に擬人化ゲームにハマっていないのです(恐らく『その界隈』のあたり)
興味持った部分は、沼に沈む如くじゃんじゃか調べちゃったりもしたのです。
これも物書きには大事な資料となるのです。
奥が深いような、自身に言い訳を含んでいるような、物凄くよく分かると頷いちゃうような、そんな思考もダダ漏れで打ち刀へと伝えつつ。
目立った刃こぼれ、疵、錆もそれほど見受けられない様子を確認してから、美咲紀は会話を続けた。
「でも何かもやもやが、刀さんにはあるですね?」
融かされてもいい等小さな声を響かせていた刀が、その美咲紀からの言葉にシンと鎮まった後、刀身を一度だけ震わせた。
「やっぱりそうですか。ではお話、聞いてみましょう。
問題解決は、何が問題なのかを突き止めるところからはじまるのですよ!」
打ち刀を手にしたまま、美咲紀は腰掛けて話を促すように色々と問いかける。
今まで話を聞いてくれる人間がいるなどと、思った事もなかったのだろう。
最初の内は戸惑う気配をはらんでいた刀だったが、にこにこと言葉をかわしてくる少女に、いつの間にか次第に響かせる音を大きくしていった。
「ふむふむ。刀が戦に使われていた頃に生まれて、色々な人に使われていたですね」
打ち刀は語った。段々とノッてきて。
とても大切にしてくれて、共に戦場を駆け抜けた人も居たこと
駆け出し時代は自分を使い、途中別の刀へ移って行った持ち主のこと
時に親子で使われた事もあるのだ、なんて懐かしそうな温かい音色が響く。
美咲紀は、頭の中で少し嬉しそうに音の言葉を鳴らせる様子に、頷きながら耳を傾ける。
「戦場で振るわれる事が気に入っていたけど、ある頃からかずっと蔵に仕舞われる事が多くて、戦場に出る事がないのだろうかともやもやするですか。
え?
一時引っ張り出された時には鉄の玉が飛び交って、頭越しに勝負が決まって行く感じももやもやだと?」
不思議そうな空気を感じ取れば、クスリと笑みをこぼしたり。
「時の流れで戦の方法が変わってきたのです。その戦の規模も」
意外と多くのものを見てきたらしい打ち刀、なんとなくそんな気はした……なんて呟かれれば美咲紀はまた微笑んだ。
ひとしきり話を聞いていれば、光明のようなものが見えてきた気がした。
「念のため確認しますが、血を吸いたい訳ではないのですね」
問われた言の葉に、打刀の刀身に映る影がゆらゆら揺れる。全力で否定するように。
少し安堵してこっくり首を縦に動かしてから、美咲紀は一呼吸置いた後続けた。
「もしかして、忘れ去られて行くかもしれないのが、もやっとする部分ではないですか」
次々と移り変わる持ち主、時代の中で己の理解が及ばぬ事が増えていくこともそうかもしれないけれど。
それ以上に、刀の出番が減っていく事すなわち、存在が忘れられていく事が。
―― 私ならもやもやどころか、悲しくて寂しくて叫んじゃいそうです……ここにいるよーって。
よぎった切なさに、自身の胸に手をあててぎゅっと握る。
美咲紀は改めて打ち刀を正面に持ってきては、向き合うように見つめて語り掛けた。
「でも、打ち刀さん達が実際の物として後世に存在し続ける事で、私達はかつての時代を肌で感じるのですよ」
また首を傾げているような、不思議そうな気配を感じれば美咲紀はこつんと額を柄へ当てる。
どう言えば伝わるでしょう。気持ちがそのまま刀さんに流れてくれますでしょうか。
「現実に起こった出来事で、歴史なんだって。絵空事じゃないんだって。
だからそのままで在り続ける事が、かつての時代を伝えるひとつの方法なのです」
どうですか、歴史の伝道者になるって視点がありますよ?
そう紡ぐ美咲紀に、静かに凪いだ空気で耳を傾けているふうな打刀。
一瞬の沈黙の後、肯定した声が脳裏に響けば美咲紀は嬉しそうに瞳を細めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月09日
参加申し込みの期限
2018年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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