刃紋～乱れる光に救いの手を～｜リアクション

刃紋～乱れる光に救いの手を～

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　数日かけて、持ってきた全てのもにゃもにゃキラキラたちが解決すれば、寝子島のニンゲンたちにたくさんのお礼の言葉を述べてにゃっぱちは帰り支度。
　おこられるかニャ～……おこられるニャ～……と、若干尻尾ぷるぷるさせていたものの、何かを思い出して右のにゃんこの手をがさごそり。
　その肉球の中には、綾辻綾花から手渡された手紙も。
　今回の経緯と、あまり怒らないようにと優しい言葉を添えてくれた綾花からねこの王様に宛てた手紙。
　『でも王様をあまり困らせないようにね』
　そう言った時の彼女は、小さな子を叱るような、めっと愛情込めて注意するそんな表情だったことを思い返せば、にゃっぱちは気まずそうに、反省するように、にゃふにゃふと顔を洗ったり。

　もう一方のにゃんこの手もがさごそと取り出せば、そこには犬猫クッキーの詰め合わせ。
　同じくねこの王様を知る八神修からの、ささやかな気遣い。
　『これを八神からの土産だと渡すと良いよ』
　抜け出した事は恐らくバレているだろうと踏んだ修による、にゃっぱちが少しでも怒られず丸く収まるようにと願い込めた物。
　ちゃっかり自分の分は、もうポリポリおいしそうに食しながら。
　またおいでね、そう言ってくれた笑顔たちを思い出しながら、にゃっぱちは意を決しリアカー押して国へと戻っていくのだった。

◇

　こちら某星の塔・第一階層、運び屋兼自宅たる空き家内にて。
　アケーチ・タッマーキは、恍惚とした表情でロングソードを撫でていた。
　『宜しければ、私が買い取りたいのですが……！』
　『ニャ！　お買い上げニャ！　ならば、マタタビをこのくらいでどうニャ！？』
　『にゃんと！　ええ、ええ、喜んでちょっと調達して参ります、ふふふ……！』
　と、そんな流れを経て、戦場を舞わせてもらったご主剣様が今や手元に。

「……大事にいたしましょう。毎晩磨き上げて差し上げますよ、ふふ……！」

　新たな持ち主に異議なしとばかりに、鞘の中の刀身が笑うようにその身を震わせているのだった。

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あとがき

担当マスター：蒼色クレヨン
ファンレターはマスターページから！

　未だにファンタジー世界を彷徨っている気分でうっとり中な、執筆させて頂きました蒼色クレヨンです。

　皆様、ナイス萌えアクション！！☆
　大変個性がハッキリ分かれたようで、実はらっかみ！ではまだ日常物しか書いていなかった当方（執筆し出してから気付いた←）、ここぞとばかりに皆様のアクションに乗っかって、初執筆な気分でときめきを大量に頂きました。
　本当に楽しく書かせていただけまして、ご参加下さった皆様に心よりの感謝を申し上げます。
　
　もしかしたら、いっそ「刃紋シリーズ」とでも銘打ってガイドに商猫（仮）が出張ってくる機会がある……かも？

　それでは、また新たな物語で沢山の方に出会えますように。
　まだまだ色々ジャンル幅を広げていきたい、蒼色クレヨンでした☆

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