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刃紋~乱れる光に救いの手を~
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●
質素な黒鞘ながらも、ずしりと重厚さをその手に持つ日本刀から感じながら、
新田 亮
は徐ににゃっぱちへと告げてみる。
ちょっと待っていてくれないか、と。
毛並みに隠れた小首をこてりとしつつも、うにゃ、と頷いてくれるのを見てから亮は颯爽とどこかへ駆けて行った。
そうして戻って来た時には、にゃっぱちと出会った際には無かった様々な道具類を持参してきた姿が。
やや大きめのウエストポーチ、
掌はハンマーグローブで覆われ、
ベストの胸ポケットには簡素な救急セット、
ベスト自体が実は防刃チョッキ、とそんな出で立ちである。
これ程に準備万端に整えたのには、当然理由があった。亮の中に流れ込んできた日本刀からの思念がそれだ。
「よし。では、改めて」
「気を付けてニャー!」
にゃっぱちに見送られもう一度日本刀を手にすれば、亮は薄暗いどこかの屋敷内に仁王立ちしていた。
―― 聞いていたとおり、か……いや、それ以上か? 物騒この上無いな……。
眼前に映るは、怒号と剣戟に満ち満ちた乱戦。正確には、ただ一人へと多数の人間が襲い掛かっている戦いの真っ只中。
先程まで亮が持っていたはずの日本刀は、襲われているらしい一人の青年が振るっていた。
青年の腰元で、亮を急かすように黒鞘がビィンと震えた気がすれば、それに気付いた亮は『ああ、分かっている』と頷いて見せ。
「手こずっているようだな。手を貸そう」
すでに傷だらけに、息も絶え絶えなその青年へと亮は歩み寄る。
何ヤツ!? と気付きこちらを標的にしてくる輩にはボクシング仕込みのストレートをおみまいしながら。
己に近づいてくる、突如現れた風変わりな姿をした相手に、まだ警戒したまま青年が問いかけてきた。どこの誰だと。
亮は極力穏やかな声色で、青年の周囲を守りながら紡ぐ。
「俺は新田亮。あんたの知り合いに頼まれて助けに来た」
そう。『主人である彼が助けられなかった』、それが日本刀の無念であった。
ここは盗賊の根城。
青年はこの近隣の村に住む者であり、ならず者であった自分を受け入れてくれた村に大層恩を感じていた。
その村が、盗賊たちに狙われたのである。
剣術に長けていた青年は、ただ一人で盗賊たちを打ち倒すことを決めたのだ。
誰よりも愛する村を守りたいが為に。
日本刀からそんなあらましを聞いた亮は、今こうして青年に力を貸しに参上したのであった。
―― 助けられなかったということは……この青年は命を落としてしまったということなのだろう。
ならば自分のやるべき事は一つ。
盗賊退治に力を貸すこと、青年をそうして生かすこと。
決意に満ちた真摯な亮の瞳を見つめれば、青年も徐々に警戒を解いていく。
味方だと受け入れれば、未だ襲い来る盗賊たちを亮の隣りで切り伏せながら問いを続ける青年。
彼が気のすむまで、亮はひたすらに言葉を繋げた。
「依頼人の事か? そうだな……今は詳しい説明は後にしよう」
あんたの刀だと言っても信じないだろうしな、と心中で苦笑いをしつつも、信じてくれるか? と問い返す亮へ、青年は一瞬だけ笑顔を向けてくれた。
ホッとした後、青年の傷だらけな身体を見やって。
「連中の親玉は屋敷内にいるんだな? 後は俺に任せてくれ」
だが青年は、敵に視線をやったまま被りを振った。
怪訝そうに眉をひそめ、亮は問いかける。
「その怪我で戦うと? 死ぬだけだぞ」
疑問をぶつけてくる亮に激昂するでもなく、淡々と青年は言葉を発した。
亮が味方してくれるならば尚のこと、盗賊退治する可能性を少しでも上げるため自分は離脱しない、
そして ―― 自分は命を捨てるのではなく、掛けるのだ と。
「それはどう違うんだ?」
今度は不思議そうに、亮は青年を見つめる(時折話を邪魔をしそうな輩には、ポーチから硬球を取り出しお見舞いしながら)。
そんな亮と互いに背を預け守り合いながら、青年の声が続けられた。
―― 命を捨てる奴は既に自分の生を諦めている。
しかし掛ける奴は最後まで諦めない気骨のある男だ。
そして自分は村のために絶対生きて帰る ――
語る言葉には芯が通り、ボロボロであるとは思えぬ程の力強さをその声に感じれば、亮もとうとう肩をすくめる。
「強情だな。まぁいいさ。そこまで言うなら見せてもらおう。貴方の生きざまを」
亮が青年に背中越しに笑いかけると、相手も笑ったような振動が背中から伝わった気がした。
そして共に、同時に、歩み出す。
―― 師匠とはまた違ったタイプの男だな……。
師匠に習っていた時は正直時間の無駄とすら思えて、役に立つのだと理解したのは大分時が経ってからだったが。
この男の背中は、見ているだけでこういう強さの在り方もあるのだと、伝えてくる気がする。
亮はいつしか、青年の動きに合わせた攻撃に慣れていった。
互いを認めた男二人の手によって、刀の願いが叶うのももうあと僅か先 ――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月09日
参加申し込みの期限
2018年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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