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刃紋~乱れる光に救いの手を~
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「ニャニャ? おーさまの匂いがちょとだけ、するニャ!」
「ええ。王様が腕輪としていた物で、私の宝物なんです」
肉球モチーフの指輪を嵌めた手を、そっと差し出して見せた
綾辻 綾花
に、鼻先近づけてスンスンと髭を動かしていたにゃっぱち。
『おーさまのおめかけさんニャ?』『大切な方ではありますがそうでは無いです(にっこり)』なんて、どこで覚えちゃったのそんな言葉的な台詞をツルンと紡ぐにゃっぱちへ、可憐に爽やかに受け答えしてから。
綾花はいくつかある刀の内から、一つをそっと掴んでみた。
「小太刀?」
「ちっちゃい『けん』ニャー。こだち、っていうニャ?」
「そうですね、私も詳しくは無いですが……脇差、の中でも少し長めの物がそう呼ばれていた気がします」
「『けん』にもいっぱいお名前があるニャァ」
「柄と……鞘に、猫の彫刻が施されていますね」
「ほんとニャ! ……もしかしてオニャっちたちの、ごせんぞさまが関わる『けん』、ニャ?」
「一概にそうとは言い切れませんが……違う、とも言い切れないですよね」
そんな会話中な綾花の脳裏に、小太刀からと思われる声のような音のような、そんな響きが届けられる。
『色んな場所に行ってみたい』
綾花は声を遮らないよう慎重に、静かに、促すように意識を向けてみる。
そんな様子を、少しハラハラどきどき顔で覗き込んでくるにゃっぱちへ、暫くしてからニッコリと微笑んであげた。
「大丈夫です。この小太刀の願い、私でも叶えてあげられそうです」
「ニャー!」
嬉しそうな鳴き声を上げるにゃっぱちへ、綾花は説明する。
この小太刀は、使われる事なく仕舞われたまま忘れ去られてしまったのだと。
未だ見ぬ外の世界を知りたい、見てみたいのだと。
「なので、これからこの小太刀さんを連れて、島を回ってみようと思うのですが……ご一緒にいかがですか?」
「うニャ? いっしょ、していいのニャ?」
「大歓迎です。初めて来たご様子ですし、色々案内しますよ」
「にゃ~!♪」
そんな流れにて、一人と一匹と一刀による、寝子島プチ観光ツアーが開始されたのであった。
◇◇
黒と薄桃というシックな色合いの中にちょこんと銀の猫顔シルエットがチャームポイントな、お気に入りの鞄の中へ小太刀を入れて。
寝子島神社に始まり、シーサイドタウン方面に向かっては大観覧車に乗って、小太刀取り出せば『ここが今いる島ですよー』と景色を見せてあげたり。
エノコロ岬の灯台へ寄っては、『海は知ってますか? これ全部お水というか塩水でして』と説明する度、小太刀からひたすらに驚きの感情が伝わったり。
ちなみににゃっぱちは、始終綾花が抱っこで移動。
2足歩行で堂々と歩いてもらうわけにはいかない。かといって、4本足で歩くのはねこの国の住人さんには大変そう……という綾花の、気遣い含んだ提案によって。
現在、休憩がてら人気の少ない公園でベンチに座って、にゃっぱちにはおやつな煮干し、小太刀は膝に乗せて語らい中。
「そうですか、代々伝わる刀で大切にされていたと。お家を守っていた、立派な刀さんだったんですね」
紡ぐ小太刀は、綾花の言葉に少し照れくさそうな、嬉しそうな声音を響かせながら。
「ただ家にずっとあったら、外に強い憧れを抱いてもそれは当然だと思います。
私も、島外にあまり出ないのでそのお気持ちはよく分かりますから」
共感されれば、また嬉しそうな音がして綾花も頬を緩める。
休憩後は、九夜山にある展望台へ。
ほぼ島をぐるーり一周する勢いな、プチどころか中々な距離移動する観光コースになったけれど、にゃんことそれにまつわるかもしれない小太刀のためなら何のその。
ただ歩くだけならば運動苦手でも関係なし。
体力? 常ににゃんこ抱えていれば、もふもふキュートな感触にすぐエネルギー補給である。たぶん。気合で。
見晴らしの良い展望台から、にゃっぱちの『ふニャァァァッ☆』という感嘆の声に重なるようにして、小太刀からも感極まる空気が伝わってくる。
「どうですか? ご満足してもらえたでしょうか」
綾花の問いかけに、小太刀はその手の中で嬉しそうに柄を振動させた。
「良かったニャー! ありがとニャー! これで新しい持ち主さんに渡ってもだいじょぶニャー!」
「……そっか、そうですよね。大事にしてくれる持ち主さんに出会えたら、小太刀さんも新しい世界を見れるでしょうし」
「………ニャ?」
穏やかな声の中に、どこか寂しそうな感情が混ざっている気がして、にゃっぱちはクリンッと片目だけの大きな瞳で覗き込んだ。
「お二方に、また遊びに来てもらいたいなぁ、なんてつい思っちゃいました」
「オニャっち、また来るニャ! コダチ、どうなったかホーコクに来たいニャ!
まだオニャっちの手元にあってもなくても、繋がったエン(縁)はずぅっと消えないニャ! ぜったいまた会えるニャ!」
にゃっぱちの言葉に、何度も出会えた王様の姿が重なれば、綾花は今度こそ心からの微笑みを浮かべた。
「はい。その時も喜んで案内しますよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月09日
参加申し込みの期限
2018年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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