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セピア幻想異聞録:No.1「妖精ピクシー」
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◆ たわむれて
「店長、今日は店って休みなんッスよね! それなら、ピクシーたちと遊んでもいいッスか!?」
厨房へは行かず、ホールに残っていた面々のうち。唯一、ピクシーと意思疎通のできる桐子が、元気よく挙手をした。カウンターの上に、一冊の古びた本を置いていた悠弥は、顔をあげて瞬きをする。
「それは、もちろん、かまいませんが――」
ひとつだけ、問題がある。それは今、甘いものを調理しているだろう厨房ならばともかくとして、この何もないホールに、ピクシーたちが姿を現してくれるかどうかだ。ピクシーたちは気まぐれで、友好的とはいえ、仮に現れたとしても、一緒になって遊んでくれるとはかぎらない。
しかし、桐子は悠弥の心配などはよそに、うきうきと弾んだ声で続ける。
「ふっふっふ! 妖精と遊べたなんて、友達にいい自慢話になるッス! 今日はカプギアは持ってきてねえッスから、何して遊ぶッスかねー!」
「ええと……あの、桐子さん?」
とても言いづらそうに、悠弥が口を開きかけた、そのときだった。
「安心して、店長さん。彼女たちなら、すぐそこにいるわ」
不思議とよく響く、涼しげな声。それは、葉月のものだった。
悠弥が心配する必要はない――そう告げる葉月の周りには、先ほどの赤い妖精のほかに、緑や黄といったピクシーたちが集まっている。妖精たちを従えるかのように、静かにたたずむ彼女のその姿は、まるで、どこか深い森から現れた精霊か、あるいは、妖精たちを統べる女王か。
「かわいい妖精さん。今日は、お散歩したくなったの?」
穏やかに問いかける葉月の姿は、不可思議な存在であるピクシーたちの中にありながら、不思議と溶けこんでいる。慣れたようすで、葉月がスケッチブックや色鉛筆を広げ始めると、桐子がぴんときたように声をあげた。
「そうッス! みんなで、らくがきをして遊ぶッス! 店長、何か描くものとかねえッスか?」
「ええ、ありますよ。今、持ってきますね」
「お願いするッス!」
にこにこと、うなずいてから、ふと桐子はポケットをごそごそとし始めた。
「あと、手持ちがこれくらいしかないんッスけど、頼める範囲で、おやつとコーヒー牛乳を頼みたいッス!」
悠弥へと差し出された手には、いくらかの小銭。けれど、悠弥はやんわりと首を横に振り、桐子の手を握らせた。いわく、今日は臨時休業なのでそういったご注文は承れません――
※
色鉛筆でピクシーたちの似顔絵を描く葉月のそばで、緑のピクシーが興味津々といったようすで、スケッチブックを覗きこんでいる。緑色の色鉛筆で描かれた自身の似顔絵を指差しては、自らを指差して、ピクシーは首をかしげる。葉月は、薄く微笑んでうなずいた。
「ええ、そう。あなたよ」
すると、ピクシーはうれしそうに顔をほころばせる。ひらりと葉月の手に留まると、小さな頬をすり寄せる。
「うれしいのはわかったけれど、それでは描けないわ」
手を止めて葉月は言ったものの、声にピクシーを咎める色はない。そして、ピクシーもまた理解しているからこそ、葉月を見あげて無邪気に笑うのだ。
例え、言葉がわからなくとも、こうして意思を伝え合うことはできる。それを思うと、葉月の口にも、かすかな笑みが浮かんだ。
悠弥から紙と色ペンを借りた桐子についているのは、彼女を『セピア』までいざなった赤いピクシーだった。紙いっぱいに、赤いピクシーの姿を描き、桐子はそれをモデルとなったピクシーに見せる。
「どうッスか? これでも、絵には自信があるッスよ!」
『ジョウズ、ジョウズ――キリコ、ワタシモ、ワタシモ』
つたなく言葉を伝えながら、赤いピクシーが、使われていない紙を指差した。どうやら、ピクシーも絵を描きたいらしい。桐子が快くピクシーが絵を描くための準備を整えると、ピクシーは赤いペンを両腕で抱えるように取った。そうして、描き始めたのは、
「それ、ウチッスか?」
『アタリ――キリコ、アゲル』
「うれしいッス! ありがとうッス!」
桐子の似顔絵を描いたピクシーが、たのしそうに笑い、桐子もまた一緒になって笑った。
「楽しんでいますか?」
そこへ聞こえた、悠弥の声。桐子たちに声をかけた悠弥の手には、厨房で作られたばかりのデザート数品と、人数分の飲みものがのせられたトレーがあった。慣れた手つきで、テーブルへそれらを並べていく悠弥の姿に、けれど、桐子は首をかしげる。
「今日は臨時休業じゃなかったんッすか?」
すると、透明なグラスに注がれたコーヒー牛乳を置きながら、悠弥は言った。
「ご注文を承ることはできませんが、僕だって僕のお客人をもてなすことくらいはしますから」
ピクシーたちに感化でもされたのだろうか。雇われ店長の笑みは、どこか悪戯っぽいそれであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
かたこと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月04日
参加申し込みの期限
2018年02月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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