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お、ちょっとかっこいいペンだな、なんて。
そんな軽い気持ちで手に取ったペンだった。
ちょうど勉強用に少し凝ったデザインのペンが欲しかったのだ。
八神 修
がいつも通りに帰宅して、
いつも通りに家族たちの手厚い歓迎を受け、
いつものように着替えをして宿題を片付けようとした時。
それは、起こった。
宿題を片付けるには、当然ながら鞄から筆記具を取り出さねばならない。
ちょうどいい、買ったばかりのペンの具合を試してみようか、なんて
ひょいと取り出した羽ペンは、たちまち猫たちの注目の的だ。
なんだそれはといわんばかりのきらきらした眼差しを向けてくる猫たちの
熱い期待に修が敵うはずもなく。
羽ペンの羽の部分を揺らして猫たちの様子を眺めていた。
夢中になって遊ぶ猫たちがかわいいな、なんて笑っていた修の手元で、
突如羽ペンの羽根が、ペールオレンジというかなんというか、
妙に見覚えのある皮膚色に変化したのだ。
なにごとだ!? と手元を見るが、そこにあるのは修自身の手、のみ。
どうやら猫たちに怪我をさせないようにと握りこんでいたペン先が
修の手の皮膚の色に反応したようだ、と気が付くまでには少しかかった。
あまりに荒唐無稽な話だからだ。触れた物の色を記憶するペン、なんて。
試しに手近にあったハガキサイズの紙に触れてみれば、
しっかりと修の皮膚色の点が打たれる。
しかし、鞄の中には教科書やノートをはじめ
カラフルなアイテムはたくさんあったはずだがと
修はペン先であちこちに触れて、ペンが反応する対象の規則性を確かめる。
反応があったのは、修の皮膚や髪、卓上のミニ盆景の植物や土。
逆に、机や床の木材や絨毯などの人工物には反応しなかった。
さらに確認の過程で、描ける紙もこのハガキ二枚のみであることまで突き止めて、
なるほど妙に欲しくなったのはそういうわけかと納得し、修は一旦椅子に座って考え始めた。
利用環境に制限のある筆記具と用紙。
利用期限あるいは利用時期にも制限がついていてもおかしくはない。
ならば、今のうちに使ってしまうのが得策だろうと考えて、
何を描こうかと思案している最中、
ふと、部屋の中でてんでちりぢりに平和を満喫している家族に思い当たった。
「お前達は、どんな色になるのかな」
修の声に反応し、犬たちの耳がぴくりと動く。
「描いてみたいんだけど、良いかなあ?」
そう尋ねれば、猫のロングが修の脛に頭をこすりつけた。
そこからの修はといえば、家族の(主に猫たちの)ご機嫌を取るのに必死だった。
ハガキサイズ二枚をつなげて一枚の絵として描こうと決め、
以前描いてもらった絵を参考にしようとしたはよいものの、
猫たちは自由に動きまわるのだ。
数も多いので少しデフォルメして全員が収まりきるように、
身体が大きく大人しくしていられる犬たちから色を借りて順繰りに描いていく。
突然羽の付いたペンで自分たちの体を撫でる修に、犬たちは不思議そうな表情を浮かべるものの
おとなしくされるがままになっていてくれてスムーズに事が進むとは言え
合間合間に猫たちの方が羽ペンの羽に手を伸ばしてくる。
羽ペンで絵を描きながらも羽ペンをおもちゃとして猫の気を引いて
時に猫団子になっている猫たちに癒されたり、
時に犬たちを我が物顔でクッションにしている姿に癒されたりしながらも
なんとか猫たちの姿を描き切った時には勉強やスポーツとはまた違った疲労感が
修の肩に重くのしかかっていた。もちろん猫も修の肩に重くのしかかっていた。
背景の茶色は盆景の土から、クッションやなんかの小物は植物や空から調達して
完成させた絵はただ飾るだけではなく、デジタル媒体にも収めておくことにした。
「まあまあの出来……かな」
絵自体の評価はともかく、大切なのはこの絵に残された色が
今の修の家族の毛色と全く同じ色であるということだ。
犬や猫だって、年と共に毛の色や艶も変わってゆく。
共にいる彼らの今、一瞬を切り取れたことが、何よりも重要な成果だった。
出来上がった絵を額に収め、参考にした絵の隣に並べ、飾る。
そうしてみれば、家族と過ごした足跡がまた一つ増えたような気がして、
修はなんとなく誇らしい気分になるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
白丸 あこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
7人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月31日
参加申し込みの期限
2018年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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