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\ オーバータイム!/
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莉鳥は席を立って、そのまま教室を出る。廊下の壁際まで雅樹を連れて、壁に凭れ掛かる様にして口を開いた。
「何?」
「特に何も」
「ヒマなの?」
「いや、だからさ……」
こんな形で始まった会話は、いつも通りといえばいつも通りなのだが、どこかちぐはぐで、まったくかみ合わない。たとえば雅樹が季節のことを持ち出せば、莉鳥は春も秋も同じと言い、莉鳥が直近の行事のことを言えば、雅樹は学食のメニューの話に脱線させといった具合だった。普通の男女の仲であれば、あまりの噛み合わなさにどちらかが苛立ったり、声を荒げたりして、それで会話は終わることだろう。
「それで黒……なんとか先生が歌うと、校長先生のつるっつるの頭がピカッと光って次の瞬間には」
「担任が海でワカメに絡まった話はどうなったの?」
「そんなこと話してたっけ?」
しかし、二人はそのまま会話を続けている。もはや二人にしか、いや二人にすら解らない、極めて奇妙な空気がそこにあった。そして二人とも、その奇妙な空気にほっとしているところがある。
「それで、シーサイドタウン駅あるでしょ。そこに猫がたくさんいたんだけど」
「寝子島で猫がたくさんいないところなんてあるのか?」
「魚の銅像を持った黒づくめの男が現れるとその猫が一斉に」
「そういえばこの間猫が神社で日向ぼっこしてるところを見たな。気持ちよさそうだったな……」
だが――雅樹はもう3年生になった。それでいて、莉鳥は色々な事情のもと――未だ2年生だった。それは即ち、来年もここに残ることが決まっているということに他ならない。昼休みの他愛のない20分あまりの会話も、来年にはなくなってしまう。
自分が居なくなった後、莉鳥はどうするのだろう。雅樹は会話の途絶えた静寂の間に、そんなことを考えた。しかし、莉鳥が口を開いたために、その思考は隅に置かれる。
二人とも、雅樹の卒業とともにこの関係が終わることをを薄々と悟りながら、それでいてどちらも口に出さない。そうしていると、外に出ていた騒がしい生徒たちが、ぞろぞろと廊下を歩いているのが見えた。会話もその雑音に流されていく。
もうすぐ授業が始まるだろうから、と二人ともお互いに背を向けて教室に戻っていった。2年の教室から3年の教室までが、雅樹にはずいぶんと遠いように感じる。それは物理的なものよりも、むしろ心理的な影響の方が多かった。
その時が来たら……。雅樹は考える。が、うっすらと掴めそうだった答えは、チャイムの音にかき消された。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月18日
参加申し込みの期限
2018年01月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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