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寝子島高校
【球技大会】とびきり熱い空の下
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【A】ドッジボール(初日)
球技大会の初日を迎えた。第一グラウンドには各種のテントが立てられた。委員達は等しく対応に追われる。
白線で描かれたコートでは次々と試合が行われた。黒と白を基調にしたユニフォームの男女が奮闘する。取り巻く観客の大きな声援を受けてファインプレーも続々と生まれていた。
寝子島の旧市街の外れに前触れなく現れた。
ショート・K・トーニャ
は驚いた表情で立ち尽くす。目だけをキョロキョロと動かした。
「ここはどこなんよ? 星幽塔ではないんね?」
少年然とした姿で歩き出す。視界に入る全ての物に関心を寄せた。
「あれはなんね。何なんよ」
赤いポストに駆け寄った。ノックをするように軽く叩いてみる。反応がないと知ると表面に耳を寄せた。
「なにも聞こえてこんね」
飽きたという風にパッと離れた。橋を渡って尚も歩く。動揺や怯えはなくなり、笑顔で闊歩した。
時に信号機を見上げる。
「見てると目がちかちかするんよ」
口にしながら青信号を渡る。停まっていた車にも目を向けた。
「馬車とは違うんね」
ショートは前方に耳を傾けた。
「……たくさんの声が聞こえるんよ」
僅かに足を速めた。寝子島高校の正門を通り過ぎ、第一グラウンドが望めるフェンスの前で立ち止まる。
「あれなんよ」
多くの人が集まっている。声援を送る先には若い男女が同じ服を着て機敏な動きを見せていた。目を凝らす。黄色や赤色のボールが飛び交っている。
急に表情が明るくなった。輝きを増す目がボールの動きを追い掛ける。
「なんよ、あれ! すっごい楽しそうなんね! 何ていう遊びなんよ!?」
耳が別の音を感知した。道の方を振り向くと若い女性が目に入る。スマートフォンを弄りながら歩いていた。
ショートは上気した頬で駆け寄った。
「そこのあーた! 教えて欲しいことがあるんよ!」
「私のこと?」
「その通りなんよ! あれ、あれは何ていう遊びなんよ!」
フェンスの一部を掴み、必死に指差す。女性はボールの数に首を傾げながらも答えた。
「あれはドッジボールだと思うよ。チームに分かれてボールを当て合うゲームだね」
「楽しそうなんよ! わっちもやってみたいんよ! どうすれば一緒にできるんよ!」
母親に玩具をせがむ子供のように言い募る。純粋な欲求に女性は目を細めた。言葉を選びつつ、ゆっくりと伝える。
「今から一緒にはできないかな。もっと前に仲間になってするものだから」
「そうなんよ……。もっと早い時間にくれば良かったんよ!」
「それでも間に合わないかな」
女性の声は聞こえていないのか。ショートはフェンスを両手で叩いた。
「悔しいのもわかるけど」
「そうなんよ! やれないなら、いっぱい見ればいいんよ! でも、どうすれば……」
ショートはフェンスの上の方を見上げた。女性は引き留めるつもりで手を握った。
「仕方ない。私が連れていってあげるよ」
「ありがとなんよ!」
「まあ、時間はあるからね。見ている内に遊び方も覚えられるかもね」
「そうなんだ! 帰ったら皆で遊ぶんよ!」
仲の良い姉弟のように手を繋いで正門を抜けた。
観客の賑わいを目前にしてショートは手を離して走り出す。複数のボールに異常な興奮を見せた。
「うぉー! あの丸いの、凄く飛び付きたくなるんよ! 身体がムズムズするんよ!!」
ボールの動きに合わせて身体が激しく揺れる。チームに関係なく、がんばるんよ、と声を掛けた。
一緒にいた女性はどこか冷めた目で眺める。
「これ、普通のドッジボールじゃないわ」
「赤や青の丸いのが凄いんよ!!」
「あの、あれはルールと」
「凄まじいんよ!!」
飛び跳ねて熱狂する。女性は苦笑したあと、いいよねー、と脱力した声でドッジボールの試合を観戦した。
最後の試合を残すのみとなった。
一旦、整備の手が入る。道具を使って平らに仕上げていく。薄れた白線は手早く引き直した。
「この時間を活かしてチェックなのですよ!」
試合の興奮が抜け切っていない
椿 美咲紀
がデジタルカメラの映像に目を注ぐ。画像の中で生徒達が躍動していた。大きな身振りの観客を背に跳び上がり、ボールを投げる瞬間をカメラは捉えた。
「燃えるシーンでした! この攻撃が劇的な展開に繋がったのです!」
鼻息を荒くして次の画像に切り替える。女子が俯いた姿でしゃがんでいた。傍らには黄色いボールが転がっている。
「これは胸に迫る場面でしたね。最後までコートに残って奮闘しました。白猫組の彼女はよく頑張ったのですが、体力が持ちませんでした」
しんみりとした声で画像を変える。酷い落ち込みを見せた女子は立ち上がっていた。目尻に人差し指を当てて、少し恥ずかしそうに笑っている。周囲から駆け寄るチームメイトの姿も写っていた。
「……とても美しいです」
短い言葉を胸に抱く。心地良い感動に浸ったあと、ICレコーダーの声を再生した。
『黒猫組の攻撃です。ゼッケン34の男子が黄色いボールを味方の外野にパスしました。受け取った女子の53が白猫組の男子に狙いを定めます。女子とは思えない鋭い一投は男子の足に当たりました。内野の数は七人と並びました。両チームの力は拮抗しています』
再生を中断してメモ帳を開く。内野と外野の出入りが記録されていた。
「問題ないです。これで記事にできますね。最後の試合も見逃せないのです!」
「美咲紀、どうだ?」
八神 修
が気さくに声を掛けた。
「寝子高新聞部員として精力的に活動中なのです!」
「順調そうで何よりだ」
「これで心置きなく最終戦に立ち会えるのです。シュー君は選手として頑張って下さいなのです」
「そうさせて貰うよ」
修は肩を回しながらコートに向かう。
最終試合に参加する生徒達が自陣に集まってきた。黒猫組には
工藤 耀
の姿があった。どこか戸惑った様子が窺える。具合が悪くなった相手に代わって参加することになったのだ。
耀は白猫組の面々に目をやり、思わず声を上げた。
「侑なのか!?」
「お、工藤君と対決かー」
七音 侑
は陽気に返した。見せ付けるように拳を固める。
「だったら余計に負けられないにー♪」
「二人して盛り上がってる時に悪いんやけど、俺を忘れたらあかんで」
長身の
服部 剛
が侑の横に並んだ。黒白のオッドアイは自信に満ちていた。燃えるような色の髪を軽く掻き上げて見せる。
目にした耀は露骨に表情を歪めた。
「……服部までいるのかよ。正直、お前はどうでもいいが」
「工藤、冷たいやないか。七音ちゃんと待遇がめっちゃ違うんやけど」
ふざけた口調でにやにやと笑う。耀は怒りを秘めた顔で言い放つ。
「これは勝負だ。俺が侑を当てる。絶対だ」
「そう上手くはいかんで。俺が七音ちゃんを守るんやから」
「絶対に俺が侑を当てる」
「俺は巨大な壁になって立ちはだかったるわ」
どちらも視線を逸らさずに睨み合う。
「なんか熱いにー」
侑は二人を交互に見て嬉しそうな声を上げた。
「服部先輩、それと七音。少しいいかい」
サキリ・デイジーカッター
が二人に声を掛ける。
「お、どうしたんや」
「ウチも?」
振り返った二人にサキリは笑みを見せた。
「試合が始まる前に僕の見立てをチームの皆に話しておきたいんだ」
「作戦タイムやな。ええで、乗ったるわ」
「ウチも聞きたいー」
早速、サキリは白猫組の仲間を一箇所に呼び集める。
黒猫組で軽いストレッチをしていた修が真顔になった。
「……デイジーカッター、侮れない策士だな」
周囲には聞き取れない声でひっそりと呟いた。
全員が揃ったところでサキリは口を開いた。
「今回のドッジボールには変則ルールがあるよね。外野の復活は無くて、同じポジションのパス回しも出来ない。三種類のボールが厄介で十五分の持久戦を狙い難いよね」
「ウチは陸上部で鍛えた脚力でボールを避けるにー。皆と離れたところでがんばるね」
侑は目を輝かせて言った。その言葉に
鷹取 洋二
が頷く。
「僕を汚そうとするボールは避けるのが一番だね」
「そうですね。味方が生き残ることは大切です。こちらは短期決戦を仕掛けます。守備の要になるのは七夜だと思う」
「キャッチと根性なら自信があるわよ」
七夜 あおい
は凛々しい顔付きとなった。サキリは頼もしい発言に笑みを浮かべる。
「取るのが上手いし、特別ルールで女子は当てられても一回は助かる。赤いボールの対処が出来るのは女子だけだから、積極的に取りに行って欲しい」
「私は外野希望ですけど、赤いボールがきたら頑張って攻撃しますね。七夜さんと連携とかしてみたいです」
日々野 結衣香
が明るい調子で加わった。
「それ、いいね。結衣香ちゃん、一緒に頑張ろう」
「はい、チャンスがきたらパスを回しますね」
「俺にも少し考えがある」
静かな闘志を秘めた
新田 亮
がサキリに向かって言った。
「どんなことだい?」
「俺は投げるのが得意だ。最初は外野で敵にボールを当てにいく。味方の人数が減れば内野に入る。ただ避けるのは苦手だから、その時はキャッチが上手い七夜と組むつもりだ」
「良い案だけど外野からスタートなんだね。実は僕も外野で敵を狙うつもりなんだけど、少しバランスが悪くなるかな」
「そんな時は俺を頼ればええやん。投げるのも取るのも、そこそこいけるで。頭脳プレーは他のもんに任せるわ」
剛は爽やかな笑みを作った。気楽な言い方が他の者の緊張を解したのか。協力的な意見が多く聞かれた。
自信を深めた顔でサキリは一同を見回す。
「大体の方針は決まったね。あとは試合の状況を見ながら行動しよう」
「皆でがんばって勝利を掴むにー!」
侑の明るい声が話し合いを締め括った。
「なーんか、向こうは盛り上がってるみたいだねー」
黒猫組にいた
紗雪 幽
が間延びした声を出す。上体を左右に揺らして適当なストレッチを行なった。軽い伸びの後、晴れ渡った空を見上げる。
「こんな日はだらだらと過ごしたいんだよなー。そう思うだろ?」
近くにいた同学年の男子にいきなり話を振った。周囲を気にして目の動きに落ち着きがない。
「えっと、球技大会だから、真剣にやらないと、皆に悪いんじゃないかな」
「負けなければいいじゃん。内野でボールを回して時間切れを狙えば引き分けになるよな」
二人の会話が耳に入ったのか。
北里 雅樹
が歩いてきた。
「出来れば最高なんだけど、内野同士のパスは認められていないよ。外野も同じだね」
「残念なルールっすねー。じゃあ、ボールを取りまくって、投げるのが得意な人に渡すなんてこともできないっすねー」
「そうなるね」
「まー、俺は避けることに徹しますかねー。投げるのは先輩に任せました! よろしくお願いしまーす」
「俺は外野だからね。派手な活躍は期待しない方がいい」
雅樹の言葉に近くの女子が反応した。瞬時に不機嫌な顔で詰め寄ってきた。
「北里君、外野でのんびりなんてさせないわよ。最初から内野で真面目にやってよね」
「でも、俺は体育会系ではないし」
「徹夜でゲームしました、って顔してもダメなんだからね!」
強い口調で話を一方的に終わらせる。さっさと外野の位置に立って睨みを利かせた。
「そういう顔の作りだから仕方がないのにね」
眠そうな目で雅樹は儚く笑った。
「なんか、緊張するね」
気の弱そうな女子が同じ黒猫組の
水上 桜
に話し掛ける。
「少しはね。ドッジボールをしていたのは小学生の時だし」
「私もそうだよ。上手くボールを取れるかな」
両手でキャッチする真似をした。目にした桜は手の位置を少し上げさせた。
「ボールを取るなら体全体を使った方がいいよ」
「こっちの方が取り易いかも」
女子は身体の中心でボールを取るような動きを繰り返す。桜は白猫組に目を向けた。
「試合が始まったら身体が昔のことを思い出して、自然に動くようになると思う。少しは練習したし、落ち着いて対処すればいいわ」
「心配しないでいいわよ。どんなボールもあたしが全て受け止めてあげるわ」
声と同時に桜は日陰に見舞われた。筋肉の鎧を身に纏った
尾鎌 蛇那伊
が不敵な笑みで陽光を遮っていた。
桜は上を向いたまま、首の付け根を軽く揉んだ。
「頼もしいです」
「ふふ、期待していいわよ」
蛇那伊は両腕を上げて曲げる。上腕二頭筋の太さを強調するポーズに幽が食い付いた。
「先輩、凄いっすねー。俺も女子を守ったりしたかったんすけどー、必要ないみたいっすね。あ、女子の皆は俺の後ろにいない方がいいよ。飛んでくるボールをばんばん避けるんで」
「あら、それはいいわね。あたしは全てのボールをキャッチするつもりよ」
「あ、そっか! 俺が前に出て避けまくって、後ろで先輩が取りまくればいいんっすよ。外野にボールが回って背後を狙われる心配がなくなるから、とても心強いっすよー!」
「いいじゃない。その作戦、乗ってあげるわ」
蛇那伊は口角を上げる。肉食獣の笑顔を思わせた。
その声は
伊藤 美緒
の耳にも届いていた。しかし、話に加わろうとはしなかった。目は白猫組の佳奈に注がれていた。
激しい対抗意識を燃やす。視界に収めたまま、素早く外野に移動すると瞬時に指差した。
「そこの茄子嫌い、よく聞きなさいよ!」
準備体操をしていた佳奈が声の方を向いた。
「美緒ちゃん、急に大きな声を出してどうしたの?」
「絶対、当ててやるんだから覚悟してよね! 他の人にボールを当てられたら許さないんだから!」
「そんな無茶苦茶なことを言われても……」
佳奈は困った表情でやんわりと笑った。
同じ黒猫組の耀は白猫組の侑を見詰める。どちらも視線を外さない。目に込めた気迫をぶつけ合った。
審判がコートに現れた。
修は外野の位置に立ち、目の前にいたあおいに声を掛ける。
「お手柔らかに。でも、手加減は無しで頼むよ」
「修君も手を抜かないでね」
「それは、まあ、善処するよ」
歯切れの悪い台詞となった。
審判がジャンプボールの為に両チームに働き掛ける。黒猫組の代表は蛇那伊で決まった。対抗する白猫組は剛であった。
コートの中央で二人は対峙した。
蛇那伊は剛の全身を見て微笑む。
「良い肉体を持っているじゃない」
「おおきに。見た目だけとちゃうで」
「それは楽しみね」
中央の審判がボールを構えた。合図と共に垂直に投げ上げる。
一瞬、風が吹き上げた。巨大な筋肉が躍動して引き起こした。
二人は共に宙を跳んだ。剛は空に向かって懸命に手を伸ばす。
「惜しかったわね」
青い空を背景にした蛇那伊が笑う。太い腕を振るってボールを自陣へと叩き込んだ。
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ブロンズシナリオ(100)
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3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月27日
参加申し込みの期限
2018年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年02月03日 11時00分
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