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【星幽塔】第七階層 眠れる獅子
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【骨とミイラと王の遺志】
玄室の戦いの壮絶さは、大回廊で捕縛された兄貴にも音で聞こえてきた。
「おいおい。わしら、あんなおっかないもんを奪おうとしとったんかい……」
兄貴は、すっかり意気消沈してしまっていた。
(……そろそろ潮時かのう。足洗って、カタギにでも戻るか……)
兄貴が、そんなことを思ったまさにそのときだった。
「おやおや、何をそんなしょぼくれた顔してるんだぃ?」
「……っ!?」
どこからともなく姿を現した小柄な少年に、兄貴は目を見張った。
「……おう、ガキ。わしに何かようか……?」
「にししっ、そんな凄んだって駄目駄目」
人を食ったような笑みを浮かべるのは、先刻、落とし穴におちた
骨削 瓢
であった。彼は癒しの力で落下の傷を癒し、自力でここまで戻ってきたのである。
「おたくがすでにボロボロなのは見ればわかる。今ならあっし一人でもあっさり始末できるってこともねぃ」
「……っ!?」
兄貴が思わず身を強張らせたそのときだった。
ゴゴゴ、と背後で扉が開くような音がした。
「……おっと、誰か来たみたいだねぇ」
慌てて、瓢は物陰に隠れた。
「……みんな! こっちだ! 大回廊が見えたぞ!」
聞こえてきたのは
龍目 豪
の声。背後にあった隠し扉から、隠し部屋を通過したメンバーがようやく大回廊に辿り着いたのだった。
「わあ! やっと広いとこに出た! あー狭かったー!」
と、声を上げたのは
アリス・ミーティア
だ。
「ここが、大回廊……。あ、もう扉が開いてる……」
恵御納 夏朝
が警戒しながら、大回廊に入ってくる。
そして、
「……あれ、そこにいるのは骨削君?」
「!?」
盗人の勘をフル活用して、暗躍しようと隠れていた瓢の姿を発見した。
「おー、なんでそんなところ隠れてるんだ? 早く玄室に行こうZ」
「あ、いや、あっしはまだ……」
と、瓢が言いかけたところで、兄貴がここぞとばかりに喚く。
「ま、待ってくれ。そいつを置いていかないでくれ……! 殺されちまう……!」
「……っ」
瓢は息を飲んだ。
(ちっ……余計なことを……! これじゃあ、こいつを亡き者にして、残りの連中をあっしの配下に加える作戦が台無しじゃないかぃ……)
「……骨削君。悪いけど、一緒に来てくれる?」
夏朝が有無を言わさぬ口調で聞けば、瓢もひとまず頷くしかない。
「……仕方ないねぃ」
瓢が同意をするのを見て、兄貴はほっと安堵の息を吐く。
だが、
「……あなたには、ちゃんと然るべき方法で裁きをうけてもらうから」
「……っ」
夏朝は、冷静な顔で、ぴしゃりと兄貴にそう釘をさす。
と、そのとき、またどーん!と玄室の方から音がした。
「……みんな、急ごう!」
気を取り直した夏朝の声を合図に、彼らは玄室へと直行した。
「おわっ! ライオンが二匹いるぜ!? あと、壁画に描いてあった犬用ビスケットも!」
入るなり、まもるはそこで見た光景に驚きの声を上げた。
「……あ、みなさん、無事だったんですね」
と、振り返ったのは、後方支援に徹していた
水上 桜
だった。
彼女の向こうでは、イヌビスと接近戦を得意とする冒険者達が死闘を繰り広げている。
「なあ、あの大きなライオンはいったい……」
「ああ、それは……」
豪の質問に、桜はあのライオンが特別な星の力で変身したレオーネの姿なのだと告げる。
「まじか、獅子座にはそんな力が……」
自身も獅子座である豪は驚きを隠せない。
だが、魔星の力を宿しているとはいえ、今、この段階で彼女のような力を使うことは難しそうだ。
「レオーネさん、そんな凄い力を持ってたんだ……」
夏朝も、驚き半分、納得半分の吐息をつく。
「ていうか、なに、あれ!? 瞬間移動してるよ、ズルい! あ、これで何とかできないかな?」
アリスが持ってきた道具を片端から掲げた。
天秤、石像、棺のおもちゃ、あれこれ用意してみるが、特に効果がある様子はない。
「駄目か……。って、え、ちょっと、夏朝、なんか光ってるよ!?」
「え……?」
夏朝が言われて取り出したのは、隠し部屋で拾った、黒い宝玉。
それが、まるで何かに導かれるように、ふわりと宙に浮かんだかと思うと眩い緑色の光を放ち――、
「「「「あ……」」」」
砕けて消えた。
「……なんだ? あれは、龍目先輩達……」
その光に最前線で戦っていた刀達が豪達の到着に気づいた。
「……恵御納達も無事だったか。それにしても、あの光は……」
サキリがちらと入口からイヌビスに視線を戻したとき、その異変は起きていた。
「うおおおお!」
新田 亮
が最大出力で放った雷神の電撃を、イヌビスが瞬間移動でかわそうとしたそのときだった。
ズガン、と小気味の良い音がして、電撃が直撃した。
『む……? ゼロシフトが発動しない……?』
それに、イヌビス自身がもっとも驚いていたようだった。
どうやらイヌビスの瞬間移動が、先の光で封印されたらしい。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
そのとき、レオーネライオンが吼えた。
それは、『今だ、冒険者達よ!』とレオーネが言っているように聞こえた。
「サキリ、ボク達で決めよう!」
アスワドが緋王双刃を魔火で赤く染めながら言う。
「ああ、コンビネーションアタックだ!」
サキリも、蠍毒匕首を構え、ここで決める決意をする。
『そう上手く行くかな? ゼロシフトがなくとも、まだ君達を屠るだけの力は残っているかもしれんぞ?』
イヌビスが杖をくるくると振りまわしながら微笑んで言う。
刹那、大きな魔法陣がイヌビスの周辺に浮かぶ。
「させるかッ!」
御剣 刀
が、そのときには加速している。
大地を踏みしめ、鞘に刀をひっかけ、梃のごとく力を増幅させた必殺の居合をイヌビスの喉元に叩き込む。
『……!?』
かすかにそらされるが、あたった。魔法陣はキャンセルされ、レーザービームは生じない。
だが、エクスプロージョンとロックフォールは発動している。
「くうっ……! 傷ついた人たちはやらせないのです!」
「うん! ありたっけの魔風で抑え込むよ」
「はい! がんばリリエルです!」
美咲紀、メリィ、リリエルが魔風で熱風を抑え込んでいる。
「これじゃあオーブンだ。ありったけの魔水を放つぜ!」
豪が魔水をまき散らして、部屋の熱をできるだけ軽減する。
ロックフォールは夏朝がねこシールで軽くし、それをまもるとアリスが銃で撃ち砕く。
「にしし、仕方ない。露払いぐらいはしようかねぇ」
と、瓢も竜巻を起こして岩を防ぐ。
まさしく全員集合による残る力を尽くした総力戦。
『ほう。私の魔法をここまで抑え込むか……』
イヌビスが、少し驚いたように、呟く。
そのときにはすでに勝敗は決していたかと言うように。
だが、後になって考えてみれば、イヌビスは最初から全ての結末を予期していたのかもしれない。
ただ一つだけ想定外のことがあったとしたら、
「「はいだらー!!!」」
最後の一撃を合わせるためのサキリとアスワドの掛け声が、まったく意味のわからないものだったということぐらいであろう――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月11日
参加申し込みの期限
2018年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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