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深夜激走! 寝子島仮装マラソン大会
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霧生 渚砂
は本日吸血鬼である。高貴でゴージャス、そして高慢で冷酷……そんなイメージが先行する存在だが、今このヴァンパイアは心配げな顔をして隣を走る少年をちらちらと見ていた。
(なんか深雪がつらそうなんだよな……)
体力的な問題ではない。見た目に反して深雪がタフであることはよく知っていた。それでも、気になってしまう。深雪は持ち前の負けん気を発揮して、恥ずかしさを乗り越えて走っていた。
(慣れない格好だし、走るのにはちっとも向いてない。肌を晒すのは嫌いだって言ってたもんな)
出発直後は競争だ、と言っては見たものの。一緒にゴールしたい、深雪と努力の結果を共有したい。渚砂はそう思い始めていた。とはいえ、どう言い出したものか。負けず嫌いな深雪は渚砂の提案を受け入れないかもしれなかった。もやもやと悩んでいるうちに、スタジアムは近づいて来る。
「見よ! 闇夜の住人、ヴァンパイアすらも仮装マラソンに出場だ!」
聞き覚えのある声に深雪と渚砂は振り向く。
八神 修
のものだ。突然背後からまぶしいライトが当てられる。中継車が迫って来ていた。
「シュウ!?」
「今の俺は、仮装ランナーを追うハンターのようなものだと思うがいい。さあ!」
後部座席の
中沢 リッカルド
町長と
寝子 サンマ
さんはもういない。彼らは一足先にスタジアムに帰還していた。
「抜き打ちアピールタイムだ。ゴールは間近だが、どうする?」
「ようっし!」
修の不敵な笑いに渚砂は答える。渚砂の掛け声と共に深雪の視界が急上昇した。深雪は何が起きたか一瞬わからない。気づけば渚砂に横抱きに抱き上げられていた。そう、まるで、お姫さまのように。深雪の頬が、そして顔全体が真っ赤に染まる。
「は!? な、何すんだ馬鹿! やめろ、降ろせ!」
「いたっ、いたた! 怒らないでくれよ。仮装のアピールだから!」
「よりによって、シュウが見てんだろ! 降ろせっつーの!」
死ぬ、このままでは恥ずかしさで死んでしまう。その気持ちを怒りでしか表すことができなくて、深雪は軽くパニックに陥っていた。ドS軍人のペルソナをつけた修は、ただただ冷徹にカメラで渚砂と深雪のナイスパフォーマンスを中継している。
「競争はおしまい! 一緒にゴールするぞ!」
マントを翻し、深雪の肩を包む。渚砂は深雪を横抱きにしたまま、全力疾走でスタジアム目指して駆け出した。細身とはいえ、男性一人を抱えて走るのは少し辛い。でもそんなことは、今の渚砂にはたいしたことではなかった。
「渚砂! 降ろせよバカ! 降ろせって!」
深雪には周りの景色がよく見えなかった。視界の半分はマントで覆われている。歓声、嬌声、激励の声。そして渚砂の荒い息遣いだけが聞こえた。
「絶対に、二人でゴールするんだ」
「わかったから! 俺も降りて走る……」
渚砂は答えない。深雪も抵抗するのをやめた。走る勢いでマントの端が額から取り除かれる。深雪の視界いっぱいに入ってきたのはスタジアムの光、そして二人のゴールを喜ぶ人々の姿だった。
■
霧生 渚砂
仮装テーマ:吸血鬼 レース50点(十位) 仮装70点 クエスト10点 合計120点
■
霧生 深雪
仮装テーマ:使い魔 レース50点(十位) 仮装75点 クエスト10点 合計125点
「なんでそんな顔してるんだよ。渚砂……」
マントで深雪を包み込み、ぎゅっと抱いて離さない渚砂の目には涙が浮かんでいた。悲しそうにも見える。
「がんばったから……自分も深雪も、がんばったから……」
「ああ。だな……。しかしこの格好のままだと俺がしんどい。マントはこのままもらうからな」
深雪は長いマントで体を覆い、べそをかく渚砂の手を引いて沸き立つゴール付近を離れた。スタートの時とはすっかり力関係が逆転してしまっている。
「深雪……」
「あ?」
「自分、少しでもこの島の一員に、近づけたかな……?」
心細げに言う渚砂の心情を、深雪は思いやる。ただおもしろ半分でこのイベントに出たわけではなかったということを。
「ああ。大丈夫だ」
「自分のことをこの島は、受け入れてくれてるかな?」
「心配すんなよ。ちゃんと渚砂も、島の一員なんだからさ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
84人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月23日
参加申し込みの期限
2013年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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