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<月華>恋ノ紅ノ瞬キノ ―呪皇龍愛憐―
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「……この暴風雨、厄介ですね」
気まぐれに強くなったり、弱くなったりする風に髪を晒し、月は天高く飛ぶ龍を睨む。その気持ちは武道も同じである。
風が止んだその一瞬を狙い、武道が龍の腹の下へ。もう一度岩を龍の腹目掛け、思いっきり投げつける。
「次こそは!」
月が鋼糸を伸ばし、龍の牽制へと動く。降りてきた龍の髭に鋼糸を絡ませ、鼻面を蹴り上げれば苦しげな声をあげて頭をふるう。
「ユエ殿!」
振り飛ばされた月を受け止めたのは、強風に煽られつつも翼をはためかせる燈耶。彼は襲い掛かる龍の髭をさっ、と交わし、入れ替わりに飛んできたサキリが戦斧と剣を振るった。同時に鈍い音がする。どうやら、武道が放った岩が腹を打ったらしい。
痛みで身動きを一瞬止めたのが運のつきか。音を立てて髭が切れ、龍が苦しげな声をあげる。
「ならば、これはどうかしら?」
紫が再び空高く飛ぼうとする龍を追いかけ、火の粉をまぶす。だが、鱗には焦げ1つつかない。歯噛みしたい気持ちを抑えながら、紫は月長石の槍を構えた。
(怪我人は、今の所いないかな)
少し離れて樹が様子を伺う。と、燈耶とサキリが彼女の側で同じように龍を伺っていた。龍は今の所月と武道の攻撃で留まってはいるが、いつ結界維持に努めている星華と刹弦の方へいくかもわからない。
「龍は、結界を突破するつもりなのかな?」
「そうだろうな……」
樹の呟きに、サキリが苦虫をかんだような表情で答える。燈耶もまた顔を曇らせていると、龍がぐん、と急上昇する。
「これじゃ届かないなー。月ちゃーん、ちょっと下がろうか」
「そうですね。それに……、ちょっとばかり範囲の広そうな攻撃が来るかもしれませんからね」
月がそういいながら天を指差せば、稲光が雲を走る。狙われている事を指した2人は瞬時に虎化して逃走する。
追いかけるように降り注ぐ雷。僅かに武道のしっぽを掠めて痛い思いをするも、どうにか逃げ切った。
「うわぁ、これは痛そうだねぇ」
樹が武道の尻尾に治癒の力を与える。その間にサキリが戦場に落ちていた刀を放りなげて避雷針にし、囮にしていた。
「僕としては、あの目を攻撃したいね。ほら、どんなに大きくてもここは弱い訳だし」
サキリの言葉に、武道が頷く。
「俺も視界の麻痺を考えたんだけど、それやると龍が混乱して逆に大暴れさせちゃうんじゃないかな、と思ったんだ。確かに大ダメージは見込めるだろうけど……」
「だったら、弱点を探したほうがいいのかな?」
サキリは僅かに首をかしげながら問うと武道は眼鏡を正し、龍を見上げながら言葉を紡ぐ。
「俺はなんとかして龍に登ってみたいと思っていたんだ。サキリ君がいうように弱点を探したいと考えててさ。龍って逆鱗って所があるって言われているし、それに順ずる物があるなら……ってね」
二人の会話を聞きながら強風にゆれる髪を押さえながら紫は燈耶と共に天に踊る龍を見た。
「愛憐様の弱点か……。龍全体の弱点といえば、逆鱗だな。やはり近づかないと解らないだろうな……」
「その為にも龍に近づく事が出来ればいいのだけれ……ど……」
その時、紫はふと、月の治療を行う樹をみた。先ほど彼女を助けたのは樹のろっこんである。樹のろっこん『箱庭(リトルガーデン)』の発動条件は『1つもしくは複数の対象を決めて念じる』事。そして能力は『自身から50m以内の指定場所に瞬間移動させる』事である。
「もしかして、私のろっこんをお求めかな~? お望みなら龍のところまで飛ばしちゃうよ!」
ポニーテールを揺らし、自信ありげに微笑む樹。龍が再び迫る中、サキリと燈耶、月がそちらへ向く中、紫は静かに言った。
「まだ温存したほうがいいわ。……場合によっては龍を討つ事も検討しなくてはいけないけれど、あくまでも私達は時間稼ぎ。ここぞ、という時までとっておいたほうがいいかもしれない」
「それまでは、自分達で出来るところまでやってみるよ。ろっこんだって多用すれば疲れるんだしさ」
サキリがそういうや否や、燈耶と龍に向かう。体当たりを狙う龍の鼻面へとサキリが炎を放ち、ろっこん『斬空赤刃』で回避。隙を突いて燈耶が刀で切りかかる。苦悶の声を上げ、頭をふるう龍から逃れ、入れ替わるように月が鋼糸をつかって立体機動を行い、得物をふるう。
(愛憐は、悲劇に酔っているかもしれない。けれども、本当の意味で悲劇を味わっているのは月華世界に住む無関係の民衆だよ。時には寝子島にまで飛び火して多くの人々が苦しむのを、僕はこの目で見てきたんだ)
龍は唸る。同時に竜巻がサキリたちを押し流す。月は爪を立てて流れまいと抵抗し、武道がサキリを受け止める。
「!?」
「大丈夫?」
燈耶は樹が己のろっこんを使って回収し、風が止むタイミングを見計らい、今度は全員で仕掛ける。
確かに、愛憐は……呪皇龍愛憐は強敵だ。けれども、サキリは怯まない。
「失恋を拗らせた挙句に世界を壊すとか理不尽すぎる話だよね」
小さな声で呟くと、彼はとん、と地面を蹴って強風の中に身を躍らせた。
(……苦戦しているみたいね。でも、まだその『時』じゃない……)
心苦しく思いつつも、蛇那伊は焦りかける己を律する。どんどん溜まっていく月の光のせいだろうか。毛並みと影が淡い金色の光を帯び始めていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年06月17日
参加申し込みの期限
2018年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年06月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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