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喫茶「セピア」営業日誌:歩き始めた
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ぽっかりと開いた口に、生クリームがのった銀のスプーンが消えた。
「うん、おいしい! 疲れた脳に甘さが染み渡るわー」
しみじみと呟き、来夢は運ばれてきた和風パフェを堪能する。一般的なパフェと異なり、シリアルの代わりに使われているのは、さくさくとした米菓子だった。てらりと光る黒蜜できなこを絡めては、アイスと一緒に口へと運ぶ。ほどよい甘さと、独特な風味が、来夢の疲れを溶かしていくようだった。
「あの、硯いろはさんですよね?」
ふいに、あがった声。声の主は、来夢と同じくカウンター席に腰かけていた冴来だった。
厨房が落ち着いてきたこともあり、カウンターで店内のようすをうかがっていた悠弥は、呼ばれた筆名に目を瞬かせた。「ええ」と、戸惑いがちにうなずく。事前情報が間違っていなかったことを知り、冴来は安堵の息とともに、言葉を続けた。
「はじめまして。私、童話が大好きなの。いろはさんの作品は、あたたかくて、やさしくて……初めて読んだときから、すっかり好きになってしまって。ご迷惑でなければ、あなたのことを教えてくださいな」
「え、ええ――それは、もちろん……かまいませんが、ええと」
正直なところ、売れない作家である悠弥は、あまりこういった事態に慣れていない。よもや、自分のことを知りたいと言われるなど、夢にも思っていなかった。何を語ればいいのかと悩むも、なんとか冴来に応えようと言葉をさがす。そこで、来夢が口を開いた。
「ねえ、少し良いかしら。アナタ――店長は童話作家なの?」
「あ、はい。こちらでは雇われ店長をしていまして、作家としても、一応」
「へえ」
来夢の唇が、笑みをかたちづくった。雇われ店長で作家もしているとは、おもしろい。このシチュエーションは、ひょっとすると、漫画のネタになるかもしれない――
「アタシ、漫画家の工藤来夢っていうんだけど、よかったら、店長たちの話を聞かせてもらっていてもいいかしら? 取材になるかと思って」
『セピア』が最も忙しくなる時間は、とうに過ぎている。冴来はもちろんのこと、悠弥にも、これを断る理由はなかった。少しずつ客が減っていく店内で、冴来は悠弥へと質問を投げかける。作家を目指したきっかけ、影響を受けた作家、一番気に入っている作品――悠弥は、そのひとつひとつに、丁寧に答えていった。
「作家を目指したのは、やさしい世界を描きたかったからです。影響を受けたのは、海外の有名な作家で――僕が一番気に入っているのは、独特な間があるこちらの作品ですね」
懐から古びた一冊の文庫本を出しながら、悠弥は冴来と来夢の前にそれを置いた。いつでも読めるように常に持ち歩いているのだと、そう説明する。
「それだけ、好きな作品なのね」
冴来は、ほうっと息を吐いて、悠弥を見あげた。
「お料理も得意に見えるけれど、パティシエだとか、そちらの道は目指さなかったの?」
たまゆら、悠弥は口をつぐんだ。けれど、すぐにまた、つり目がちのそれを細める。
「目指したことも、ありました。もう、昔の話です」
「そう」
と、冴来は相づちを打った。
「じゃあ、子どもは――人は、好きですか?」
続けられた今度の問いに、悠弥は、またも一瞬だけ、おどろいたように口を閉じ、それから、おだやかに笑った。もちろんですよ、と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
かたこと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月25日
参加申し込みの期限
2018年01月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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