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【修学旅行】サイコロコロコロ、神戸と京都へ行こう! の旅
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●3日目 午後 神戸市異人館街
中央区北野町山本通は、『異人館街』の異名を持つ有名な観光地である。
かつて異国の人々が生活した館には、当時の面影が今なお残り、訪れた人々の心を捉えて離さない。
「奇麗だねえ」
琴村 嬢
は、異人館街のカラフルな造形に、すっかり心を奪われていた。
担任の
高野 有紀
やエレナと一緒に、つい先ほど、最初の館を見終えたところだ。
「異国情緒溢れるところもいいもんだね」
古さと新しさが矛盾することなく同居した、非日常の気配が漂う街。山の手から見下ろす大阪湾の眺めは、言葉を失うほどに美しい。
かつて異国の人達がこの場所に居を構えた理由が、嬢にはよく理解できた。
「さ……坂が急で……疲れたわ」
「大丈夫だよ! のんびり行こう!」
エレナは早くも息が上がっていたが、体育科の嬢や有紀にとって、この程度は散歩と変わりない。
ゆっくりとエレナのペースに合わせながら、嬢は異人館街の空気を心ゆくまで満喫しようと思った。
「異人館は行くの楽しみだったんだ。雰囲気とかすごく好き」
日和は目を輝かせ、館の門をくぐった。
館にしみついた匂いを吸い込んだ日和の脳裏に、昔日の光景が鮮明に描き出される。
かつて一度だけ家族で訪れた時の、あの日の異人館。
佇まいもしつらえも、何もかもあの時のままだ。
「今見ても素敵だね。それだけ保存や手入れも大変なんだろうな」
そう言ってスマホを取り出すと、日和は館の景色を次々とファインダーに収めていった。
雨宮校長が事前に撮影許可を取ってくれたおかげで、何の遠慮もいらずにシャッターを切れる。
(妙なところでフォローがいいよね、あの校長)
いつかまた異人館に来た時のために、この写真は大事にとっておこう――そう思う日和であった。
とある異人館の中へ、静かに足を踏み入れる少女がいた。
スケッチブックに72色の色鉛筆。
スカートから覗く白い足は、寝子高の制服とどこか不釣り合いな印象を与える。
彼女の名前は
三宅 葉月
。芸術科の生徒だ。
「綺麗……」
濁りのないエメラルドグリーンの瞳で、葉月は館の風景を噛みしめるように眺める。
彼女にとって、修学旅行はそのままスケッチ旅行でもある。普段見ることのない世界を、思う存分キャンバスに落とし込むのだ。
絵を描く人間にとって『観察』は非常に重要だ。葉月は館を出ると、さっそくスケッチブックを開き、色鉛筆でざっくりと外観をスケッチしていった。
アラームのセットも忘れない。創作に没頭すると、ついつい時間がたつのを忘れてしまう。
出発の時は真っ白だったスケッチブックは、色鮮やかな景色で埋まっている。
「始めましょうか」
葉月は異人館を出ると、早速スケッチブックに絵を描き始めた。
昼間の豚まんが、丁度よい具合に体力の源になってくれるのは有難い。これなら一呼吸で描ききれそうだ。
記憶にとどめた、心の景色。いつも手放さない72色の色鉛筆が、スケッチブックに鮮やかな光景を描き出す。
心の景色は、時間を経るごとに色あせてしまう。だからこそ、一度創作に没頭し始めると、途中で切り上げることは殆どない。
手が迷わずに動く、心身ともに最高のコンディション。
時間を忘れて、葉月は描き続けた。
「どこも奇麗だったなあ」
異人館のひとつ、英国の家の見学を終えたきとりは、のんびりと通りを散策していた。
通りの館はどこも個性あふれる建物だった。もし叶うなら、今はない館にもタイムスリップして、くまなく眺めてみたい。
次に入ったオランダの家で、きとりの目は案内文の一か所に釘付けになった。
「あ、ここ香水も作れるの? わちし、気になるな……た、頼んでもいいかな?」
説明によれば、香水は注文した人間のオリジナルでブレンドが可能らしい。それはつまり、世界にたった一つしかない香水だ。
値段を見て若干気後れするも、きとりは勇気を振り絞って頼むことにした。スルーしたら後悔する気がする。きとりの女子の勘がそう言っていたからだ。
「ど、どんな香りになるかな? ふわふわした感じのやつができたらいいなあ……」
期待に顔を輝かせながら、きとりは香水の完成を待った。
いっぽう、絽紗と一馬の二人は館の見学を終えて、辺りを散策していた。
「寝子島もそうだけど、神戸って坂が多いんだな」
「盆地、なんですね。私の故郷もこんな感じで親近感あります」
ペースを合わせて歩く一馬に、絽紗はにっこりと笑いかけた。
「手芸のお店に寄っていっていいですか? 昔からあるアンティークのお店だそうで」
「もちろん。どんな店か気になるな」
絽紗に導かれて歩くこと数分、2人はこぢんまりとした店の前に着いた。
看板もない、古びた店である。
「わぁ、お伽話の中みたいな店内ですねぇ?」
「へぇ、手芸屋なのか、ここ」
ドアを潜った先は、まるで別世界だった。
あっけにとられた顔で、店の中を見回す一馬。アンティークの装飾品に囲まれる店内は、まるで絵本の中にそのまま迷い込んだようだ。
裁縫用のハサミに糸。この辺りは家庭科で使う道具なので、一馬にも分かった。
絽紗は少し離れた棚に並んだ品物を見て、小さな子供の用にはしゃいでいる。名前も用途も分からない宝石のような品々だと一馬は思った。
(大塚は、ああいう道具が好きなんだな)
ふと一馬は、絽紗が手芸をしている光景を想像した。
編みあがったセーターを、笑顔で手渡してくれる絽紗。それを照れつつ受け取る一馬――。
「高峰君」
(うん……いいな……)
「高峰君!」
「ふむっ!? な、なんだ大塚?」
現実に引き戻された一馬に、絽紗はにっこりと笑いかける。両腕には、店で買った品物を沢山抱え込んでいた。どうやらひと仕事始める気らしい。
「少し休んでいきませんか? テラスがカフェになっているみたいで、休憩もできますよー」
「ああ……そうだな、少し喉も乾いたしな」
テラスの席に着くと、さっそく絽紗はレースを編み始めた。簡単なコースターを作るのだという。
手慣れたもので、小さくて綺麗なコースターがするすると編み上げられていった。
(凄いよなぁ……あんな細い指がさらさらと、あんな細やかで綺麗なものを作っちまうんだ)
一馬が柄にもなくそんなことを考えていると、絽紗が自分を見て頬を染めた。
「どうした、大塚?」
「ふふっ……何でもありません」
絽紗は小声でそれだけ言うと、小さくうつむいた。
さすがに話すのがためらわれたのだ。先ほどから自分を見つめる一馬の姿が、王子様のように見えてしまったなどと。
(ふたつ作って、完成したらひとつはプレゼントしましょうか)
ふたりの幸せな時間は、ゆっくりと流れていった。
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担当ゲームマスター
坂本ピエロギ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年01月02日
参加申し込みの期限
2018年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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