【三寮祭】桜花寮、お宝探しにゃー！｜リアクション

【三寮祭】桜花寮、お宝探しにゃー！

●桜寮生さん　お疲れ様！

　――　楽しいお祭りにも最後はきてしまうものですよね。毎日がお祭りやったらよかですけどねぇ……。
　本日限定で華やかだった寮内の、風船や他装飾たちをしみじみした思いと共に片付ける倉前七瀬。
　元の姿に戻っていく寮内。しかしそこにまだ忙しそうに行き来する寮生たちの姿。
　今までの日常をふと振り返れば、七瀬は自然と微笑んだ。
　――　でも寝子島におる限り毎日がお祭り見たいなものですよね。
　明日も明後日も楽しみです、と呟けば、一人また一人と集まり出す食堂へと自分も向かうのだった。

「トシコさんも、今日もたくさんお世話になりました。いつもありがとうございまっす☆」
「かんぱーい！！」

　呉井陽太の労いの言葉に自然と連なった合図で、三寮祭・桜花寮の打ち上げがここに始まった。
　ずっと食堂で鰹節料理の手伝いをしてくれていたトシコさんに、陽太が飲み物を運んだり小山内海が肩もみをしてあげたりする傍ら。

「野々さん、お疲れ様」
「おつかれさま英二くん！　わほーぃ、ありがと～！」

　烏龍茶と鰹節の炊き込みご飯を他の寮仲間に配っていた佐藤英二から、同じように差し出されればののこはニパッと笑って受け取った。
　それをバケツリレーの如く隣りの七夜あおいへ、あおいが更に隣りの上下左右へと回していくのを見届けてから、英二はののこの隣りへと着席する。

「ずっと案内係りやってたの？　少し交代すれば良かったなぁ……野々さん、疲れてない？」
「ぜ～んぜん！　違う寮のコや、町で声かけてくれるお店の人とかが、桜花寮の中歩いてるのがなんか嬉しくってー☆　もう全員泊めちゃいたかった！」
「あははっ、そうだね。そうしたら夜遅くまでお祭り続くしネ」

　苦労を苦労と思わずひたすらに笑顔を絶やさないののこの様子に、英二は心から嬉しさと癒しをもらった。

『お疲れ様！』のスケッチブック片手に持って、海も乾杯して色々な席を回り出す。

『どんなところにクッキー隠したの？　いっぱい見つけてもらえたかな？』
「僕の、猫ぬいぐるみさんの所に隠したのは、結構無くなってた、よ」
「テレビの下に隠して正解でした！　色々な人に宣伝も観てもらえて良かったですー」

　恵御納夏朝と夢宮瑠奈が、にこにこと返答してくれる。
　と、その向こうから悲鳴が聞こえた。
　見れば数名の寮生が水飲みへダッシュしに行く姿が。

「ごめんごめんー。ここでなら出していいかなって☆　うん、辛いけど面白い味かも♪」
「……手、手を出す前で良かったー……」

　響タルトがどうやら打ち上げ用お菓子たちの中に、カラシ入りクッキーを忍ばせていたようである。
　隣りで、羽生碧南が心から安堵していた。

　
　こうして三寮祭最終日、桜花寮もとても桜花寮らしく一日を堪能したのであった。

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：蒼色クレヨン
ファンレターはマスターページから！

　三寮祭・桜花寮をこの度執筆させて頂きました、リアクションに落書きする勢いな暴走文房具こと蒼色クレヨンです。

　来寮者様たちの個性溢れるそれぞれのお宝探し、また鰹節料理ご堪能まで、笑ったりほっこりしたり癒されたり☆
　寮生様たちは準備から当日接待はてはお片付けまで、本当にお疲れ様でした！
　一緒に各お部屋回ったり、ご案内にくっついていったり、執筆しながら当方も寮内散策させてもらっている気分になって
　すこぶる楽しかったです！

　キャラ様方がキャラ様らしく、三寮祭を楽しんで頂けたならばとてもとても幸いです。
　お祭り全力参加な執筆担当、蒼色クレヨンでした☆

↑ページトップに戻る