【三寮祭】桜花寮、お宝探しにゃー！｜リアクション

【三寮祭】桜花寮、お宝探しにゃー！

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「ののののののの先輩！　三寮祭ですわよ！」
「さゆさゆさゆちゃん！　三寮祭だよぉ！」
「ついにこの日がやってまいりましたわね！」
「お泊まり会からずっとこの日を待ってたのだ～！」

　女子寮某部屋内で、歓喜の雄叫びもとい愛くるしくはしゃいだ声が響き渡った。
　上下左右と野々ののこは両手でガッシと握手し合う。もはやすでにお祭り当日かのようなテンションである。

「でも楽しみすぎて準備し忘れちゃいましたわ、てへっ」
「これから皆で、寮内の最後の飾りつけとかするって聞いたから、大丈夫！　まだ十分間に合うよ！」
「そうですわよねっ。とりあえずわたくしたちの部屋には……真ん中のテーブルに、
　お宝クッキーじゃない、違うクッキーを置いておきましょう。来寮歓迎の気持ち☆ですわ」
「わ！　それおいしそー。どこで買ったの？　味見していいっ？」
「ああお気持ちは分かりますが、食べちゃダメですわ～」

　あとで別のおやつあげますから、と文字通り指を咥え物欲しそうにするののこの手を取って。

「さぁ、オープンスペースの飾りつけへまず行ってみましょうか。
　早く行かないと、楽しそうな箇所が全部終えられてしまいますわ！」
「ハッ！　それはたいへん！」

　心は急いて、でも足の不自由な左右の歩調にちゃんとののこは合わせながら、仲良くパタパタと準備の輪に加わりに行った。

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